表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/18

物語を書く人になりたい!

本を読むことが昔から好きでした。

名作を読むと心が震えますね。

どうも、久しぶりにまともに漫画を読んだ気がします。紬です。


某漫画アプリで漫画読み放題をやっていたので、読んでみました。

作者さん一人一人の数年を、数時間で消費する。なんか、釣り合ってないですよね。

でも、この不均衡に潜む何かが、私に感動や喜び、悲しみを漫画を通して与えてくれているのではないかと思います。


書き始めから終わりまで数年。読者の目に見える努力はここまで。

でも、もしかしたら作者さんは、というか必ず、これ以上の努力や勉強をしているでしょう。

もしかしたら、構想だけでも何十年という月日をかけたかもしれません。


作者という、知能と心と情熱を持った一人の人間が、長い年月をかけて生み出した作品には感じ入るものがあります。

今回読んだ作品も、読了後に心にくるものがありました。


ああ、読み返したいな。

そう感じた作品は久しぶりです。


最近の私は読書の質が落ちている気がします。

いえ、最近というか、もうこの数年ですね。

今回の漫画を通して、久しぶりに原点に立ち帰れた気持ちになりました。


日課のように、淡々とこなすなろう徘徊。

自分のエゴを満たす文章を求め、テンプレに安心を見出し、前進を止めてしまった私の好奇心。


これらが間違ってるとは言いません。

しかし、やはり私の原点と言える、「物語を読んだ時の高揚」、「読了後の物悲しくも喜びに満ちた達成感」は、なろうを徘徊するだけでは手に入れることができないのかもしれないと思ってしまいました。


幼い頃から本を読むのが好きで、本を読んでいるときはその世界に浸ることができた。


今は現実から逃れる手段として作品を使ってしまっている。

自己投影が簡単な浅いキャラクターに、安心できるテンプレ設定、深く考える必要がない人間関係と、御都合主義で進んでいくストーリー。


これらが悪いとは言いません。

実際、読んでいて私はとても楽しかったし、心が救われることもありました。


しかし、それだけでも物足りない。私の心が真の意味で満たされることはないと、いま唐突に思ってしまったのです。


一度、VR物の小説を書こうとしたことがあります。

なぜ書こうと思ったか。それは、「作家になりたい」と思ったからです。


なろうで覇権を握っているVR系の小説は、目に留まりやすいでしょう。書籍化もされやすいはずです。

だから、VR系を選んだ。シンプルかつ明快な理由。故にエゴが透けて見える。


よくある話ですよね。いつの間にか、「目的と手段が入れ替わってた」って。

物語を書いて他の人に認められたいという夢であり目的が、いつのまにかに手段になってしまった。


悲しいことです。

けど、これを悲劇だと認識できることに、私は人間らしさを見出しました。かといって、何にもならないんですけどね......


この文章を悲しく終わらせたくありません。読者の方々には、私の文章を読んで悲しくなるよりも楽しくなって欲しいし、ワクワクやドキドキを胸に生きて欲しいのです。

だから、少し付け足させてください。


私はなろうが好きです。なろうがあったから、今の私があると思っています。

なろうで私が様々な素敵な物語と出会うことができた。救われました。そして、物語を書きたいという夢もできました。


小説家になりたいって、物語を書きたいって、そう思ってなろうに一番最初に投稿したのも、なろうが好きだったからです。


もしかしたら私の求める文章は、心躍る物語は、夢に満ちた幸福感は、なろうでは見つけ難いのかもしれません。

私の夢も、なろうでは叶わないのかもしれません。(これで本当に叶わなかったら、言い訳に聞こえますね笑笑)

けれども、私は「まずはなろうで頑張る」と決めたのです。


大した決意ではないかもしれませんが、応援してくださると幸いです。


あと、今回このような考えに至らせてくれた作品にも敬意を評したいです。

素晴らしい作品をありがとうございました。

魅力的かつ深みのあるキャラクターに、緻密な表情描写、綺麗に貼られた伏線に、なによりも物語を彩り、根本を支える雰囲気。圧倒されました。あなたのような技術を、私もいずれは私なりに身に付けたいと思います。


なによりも、インスピレーションをありがとうございました!

いまの私は純粋に「読書が好き」とは言えません。

時々、無性に過去に戻りたくなります。あの頃の私の好奇心を返して欲しい。

誰から返してもらえばいいんでしょう。そもそも、奪われたものなんですかね?自分で無くしてしまったのでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ