一刻 定められた出逢い
屋敷を貰ったら、執事まで付いて来た!言えない!友達には、言えない私と彼の関係は!
私は、今戸惑っています。突然私の祖母っと言う人から手紙が届き、私に屋敷を譲るっと書いてあったから。取りあえず、その屋敷を見に行ったら…
「まるで、幽霊屋敷みたい…」
取りあえず、同封されていた鍵で扉を開けて中に入ってみた。
「へぇー、外は幽霊屋敷みたいだけど中は綺麗なものね」
「それは、ありがとう御座います!」
なっ!何?人が居る?
そこに居たのは、背の高い銀髪黒眼の美麗な青年だった
「失礼致しました。わたくしは、物部白っと申します。この屋敷の管理と安倍燐様の身の回りの世話を任されております。以後お見知り置きを」
えっ!聞いてないし、書いてない!管理?身の回りの世話?…って!もしかして、この人と2人暮らしをしろと!
「結構です!私1人で出来ますから!出て行って下さい!」
「それは…無理ですね!亡くなった綾子様から、貴女様を御守りするように言われていますので!」
綾子…私の祖母っと言う私の祖母だった人。子供も無く養女として、私の母を娘にした人…加茂川綾子。私が通う事っと成った嵯峨女学院の理事長だった人。どうやら、あの学院に入れたのも祖母のお陰らしい。何故、母が祖母の元を出て女で1人で育てたのかは分からない…でも、いきなり男性と2人暮らしって…でも、住む所は無いし…物部さんに出て行ってもらうしか…
「だけど…身も知らない男性っと2人暮らしなんて!」
「……」
はっ!何でそんな哀しい顔をするの?物部さん!これじゃあ、私が虐めているみたいじゃない!
「やっぱり、覚えて無いか…」
「えっ、今なんて?」
小声で分からなかったけど…何て言ったのかな?
「いえ…何でも無いです。それと、出て行く事は出来ません!私の所有権は、燐様に成っていますので燐様の傍を離れる事は出来ません!そお言う契約ですので!」
所有権?契約?どお言う事!
「もしかして、あやかしなの?」
「やはり、分かりますか?」
なっ!稀少種のあやかし!そんな…所有権に契約…あやかしは、一生の内に1人だけの主人に仕える…つまり、私が物部さんのご主人様って事…祖母は何故彼を私に…分からない…けど、もう一緒に住むしか無いって事は、十分すぎるほど分かってしまった。こんな、美青年っと2人暮らし…身が持つかしら
「何となく、そう思っただけよ!でも…やっぱりそうなのね…」
「恐い…ですか?」
恐い…綺麗すぎて恐いかな…本当…身が持つかしら…
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「それで?燐、住む所如何だったの?」
そう、お昼休みに質問してきたのは友達の嵐山舞だ。背が高く黒髪黒眼で、肩まで髪を揃えた胸の大きな(羨ましい)美人の女の子だ!
「幽霊屋敷みたいだった…」
「えーと…ご愁傷様…」
「幽霊屋敷!見てみたいかも…」
等と言うのは、友達その2飛鳥明日香だ!けっして、あすかあすかではない!茶毛に黒眼で背は、160位かな?の胸の大きな(本当…羨ましい)女の子だ!舞に負けないくらいの眼鏡美人だ!まぁーでも…彼女は、心霊マニアなのよねー…
「外見がそを見えるだけで、中は綺麗に掃除されていたから、幽霊屋敷では無かったけどね!」
「それは…残念!幽霊屋敷なら、良かったのに!」
「嫌だよー!これから住むんだし!そんなの…居たら、ゆっくり寝れないじゃない!」
「アハハ!そおだよね!」
「なになに?燐さん、何の話し?」
「可憐!」
貴船可憐金髪ウェーブが眩しい碧眼の美少女!胸がけしからん大きさの(私もこれ位欲しい!)背の高い女の子
「燐の家が幽霊屋敷だって話し!」
「ガタン!ゆっ、幽霊何て居ないもん!居ないんだからぁー!」
可憐が座ろうっとしていた、椅子ごと床に倒れた。
「まーい!可憐を揶揄わないの!可憐、安心して幽霊屋敷なのは、外見だけだから!」
「あのー…燐さん?十分恐いのですが…」
ですよねー!
「「可憐!それは、言わないの!」」
「あっ、ごめんなさい!燐さんは、これからお住みに成るのですものね…失言でした…」
「あー…うん、大丈夫だから!気にしないで!」
そうして、昼休みも終わり…授業も終わって校門まで来てみたら凄い人集り…まさか…来てます?ウチのあやかし様が!
「燐様、お迎えに参りました!」
物部さんに集まって居た子達が一斉に私に振り向く!イヤー!見ないでー!私は、無視して行こうとも思ったのだけど…
「別に、迎えに来なくて良かったのに!」
「いえ、私は燐様の物ですから!」
言わないで!周りの子達がキャーって言ってる!何でそれ言うの?
「早く出して!恥ずかしいから!」
「分かりました!私のご主人様!」
また、キャーってハァー…明日の登校が憂鬱よー!
絶対、バレてるよね?見られてるよね?