表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ウインドウィッチマークス

作者: イカ




義賊 ねずみ小僧が活躍していた頃 悪どい大名や商人から恐れられていた 人物がもう一人いた 法では裁けない人間を次々と殺す 姿を見た者はおらず死体はバラバラになっていた その手口から人々からは かまいたち と呼ばれ一部民衆からは喝采を浴びていた 単独なのか集団なのかすべて謎 結局 かまいたち を見つけることは できず数百年 時は平成 


東京 某所 午後11時

ザシュ ぎゃぁぁ


黒服 「なんだこいつ」

グシャ 

黒服「くそー!来るな!」

…。

?「ヴェイター 処理完了」


翌日 午前9時


キーンコーンカーンコーン




グゴゴ…

先生「守谷君 起きなさい」

百合「風魔君(小声)」

ガバッ!

守谷「はい!何でしょう!かぁさん!」

アハハハ

先生「先生はあなたのおかぁさんじゃありませんよ」

守谷「あ、すいませーん(あはは…)」


キーンコーンカーンコーン


守谷「あー終わったー」

百合「風魔君いつも寝てるけど大丈夫?」

守谷「あ、 いやぁバイトがきつくてさぁw 大丈夫大丈夫wいつもありがとな!」

百合「うん あのさ風魔くん」

守谷「ん?どしたの?」

横谷「おーい守谷ー帰ろうぜー」

守谷「あ、先行っててーんで松山…どした?」

松山「うんうん何でもないの また明日ね!」

守谷「あ、え…?」


木下「百合ー帰るよー」

松山「うん! じゃぁね風魔君!」

守谷「あ、うん んじゃな?」

※守谷「クソ 百合とまた仲良くなれるチャンスだったのに!おのれぇ 」


横谷「なに松山とイチャイチャしてんだよこのやろー」

守谷「う、うるせーしてねぇし!」

西田「マックおごれよな」

守谷「は!ざけんな!」

※守谷「百合はおれの幼馴染キレイな見た目に優しい性格 おれは一目惚れというモノを初めてした(当時5歳)なんだかんだあったが何も進展せずに片思い歴10年目になる」


松山「はぁ」

木下「守谷にまだ告白してないの?」

松山「うん」

木下「あんたも変わってるねーなんであんなんがいいんだか」

松山「い、いいじゃない!」

木下「ま、いいわ明日!告白しなさい!!わかった?!」

松山「うーまりちゃん怖い(泣)」



マック


横谷「なぁ これ見た?今朝のニュースの暴力団皆殺し事件」

西田「あーあれだろかまいたちだろ?」

守谷「なにそれ」

横谷「知らねぇのかよ おくれてんなーお前 今時スマホも持ってないんだもんな」

守谷「うっせぇ んでなにそれ」

横谷「悪徳警官 官僚達 法律で裁けない奴らを次々と殺しまくってるんだってよ 証拠も何も残ってないやり方から江戸時代実在した かまいたち が復活したって大騒ぎだぜ?」

守谷「ふぅ~ん(じゅー)」(ジュースを飲んでいる)

横谷「なんだよ お前が喜びそうだとおもったのにそれにこいつの模倣犯も出てきてるらしいしさ ほらもう次のターゲットが掲示板に書き込まれてる これ こないだレイプ魔だ」

守谷「んなもん いつか逮捕されるさ それに殺人をそんな祭りみたいに盛り上げてる奴らもどうかしてるぜ」

横谷「んだよ ノリ悪いなーかっこいいとか思わないのかよーお前ダークヒーローとか好きじゃん」

守谷「べつに 世の中イカれてんなーと思っただけ 一緒にすんな漫画だからあれはいいんだよ」


ぶーっぶー


守谷「あ、やべ…バイト!」

西田「はー?休みじゃないのかよー!」

守谷「シフト変わった!んじゃ明日な!」


横谷「んだよ じゃ俺らも帰るか」

西田「そだなー」



午後6時以降 それは かまいたち の活動時間


?「ヴェイター確認」 


レイプ魔「あー 次はどうするか 精神疾患の真似してよかったぜ」

?「おい お前」

レイプ魔「あ?なんだ?おまえ」

?「知る必要はない」


フッ


レイプ魔「!?なん…だ…」

バラバラ ドシャ

フッ 


?「ヴェイター 処理完了 次は…ええ 分かりました 感情は捨てています… はい では」


翌日 学校


守谷「ふーぁ ねんむ…」

百合「おはよー!風魔くん!」

守谷「うぉ!お、おはよう百合」

百合「ねぇ 風魔君 放課後 屋上に来てくれる?」

守谷「え?あ、はい」

百合「じゃーね?」

守谷「なんだ?」

※守谷「まさか こ、告白?! まじか! おれにも春がいよいよ来たのか!」

横谷「おーっす 守谷」

守谷「いやーまじかーながかったーうんうん」

横谷「なに言ってんだあいつ」


コツ…コツ… 


木下「言えた?」

百合「うん」

木下「じゃ 後片付けは まかせて 行ってきな?」

百合「いつもありがとね」

木下「任せなさい!」

百合「…うん」



放課後 屋上


守谷「早すぎたかな」

ガチャ

守谷「だれ?」

?「ヴェイター確認」


スッ


守谷「ヴェイター?おまそれ日本刀? おいおまえ おもちゃなんかガッコに持ってきて中二病か?」

?「フフッ」

スパッ

※守谷「地面が切れてる これ 現実か?そうならおれ狙われてる…しかもかなりヤバイやつに」

 ダッ ガチャガチャ

守谷「なんであかねーんだよ!!!」

?「親の罪は子の罪でもある 同罪だ 守谷風魔 逝ね」

守谷「は? なにわけ分かんねーこと言ってんだ!死ぬか!!!」

※守谷「おれ 死ぬのかな はぁ 松山… 待てよ…」

守谷「おい!お前百合はどうした」

?「…フフッ」

フードを脱ぐ

守谷「は?え…」

百合「あなたが知ってる松山百合は裏の顔 ホントはこっち 今知ったとこで死ぬのだから意味はないけど」


守谷「うそだ!」

ヒュッ 足を切られる 

守谷「ぐあぁ」

百合「これが真実 あなたはここで死ぬ 私の手で」

守谷「はぁ…はぁ」

※守谷「なんで あんな距離から 切れるんだよ!」

百合「何も 言えないみたいね」

守谷「ぐっ」

短い鉄パイプを投げ 抵抗する

百合「罪人の無駄な足掻きほど見苦しいものはないわ」

百合「さぁ 死になさい 世のため人のために!」

ぶしゅ 片腕に 切り傷をつける

守谷「くっ! お前ホントに おれ殺る気なのかよ」

百合「当たり前でしょ それが 私の仕事だから」

守谷「じゃぁ おれは全力で 逃げ切ってやる」

百合「フフ アハハハ!」

守谷「な、なに笑ってんだよ」

百合「いえ あなた冗談の才能があるのね 処理のときに笑ったのは初めて」

守谷「う、うっせぇ! おれは 本気だ!」

百合「何も知らないようだから 死ぬ前に教えてあげるね? この学校に今 人はいないわ」

守谷「は? んなわけ無いだろ さっき先生見たぞ!それに」

百合「それは 変装した私の仲間 本人は今家でぐっすりよ 他の人もね」

守谷「そんなこと」

百合「できるの 私達なら いまここにいるのは私とあなただけ」

※守谷「本当なんだ人の声がしない けどなんだこの違和感…くそっ足いてえ 血出てる… ダメだもう歩けない限界かよ」

バタッ 座り込む守谷

百合「あーもうおしまいなの 幼馴染の守谷くん」

守谷「お前 今まで話してきたこと 全部嘘かよ」

百合「ターゲットを油断させる演技よ」

守谷「そっか ならさ なんで そんな悲しそうな顔してんだ?」

百合「はぁ?今更何?それ命乞いのつもり?」

守谷「いや おれはお前が演技で 話してたとしても すげーうれしかった」

百合「…」

守谷「小学校の時 お前のこと守ってやってさ あんときから 気にしてた お前ドジだったよなー それも演技だろうけど」

百合「だまれ…」

守谷「家近いから毎日サッカーしてたよなー」

百合「だまれだまれだまれだまれ!」

守谷「…おれ お前が心配だったんよ けど 演技かぁ ならよかったホントはオレよりスポーツできるんだもんな ありがとないままで 楽しかったわ」

百合「わないで…」

守谷「え?」

百合「今更言ってももう遅いのよ!なんでよなんで 私は心を捨てたなのになんでこんなに 胸があついの あなた何なのよ!」

守谷「…ただの幼馴染だよ」

百合「う、うわぁぁ!死ねぇ!もりやぁぁ」


近くまで 走り 武器を落とす


百合「無理…できないよ」

守谷「どした…殺し屋さん…」

百合「私には 殺せない…」

守谷「なんで お前が泣いてんだ」

泣く百合

守谷「 それが 殺し屋の顔かよ 泣きたいのはこっちだわ いてて 覚悟してた」

百合「ごめんなさい 風魔くん 今まで隠してて ホントは嫌だった けど 掟に従わないとって自分に言い聞かせてきた なのに やっぱりできなかった 風魔くんに覚悟までさせて」

バタッ

守谷「はぁ…ったくなんなんだよ こっちはまだパニクってんだぜ お前が殺し屋だったなんて けどさ おれをやり損ねたってことは処罰とかr」

ガチャ 

?「はぁ できなかったかやっぱ」

守谷「誰だおまえ」

?「百合 悪いけど 報告させてもらうわね」

百合「…」

?「てか もう来てんのよねー」

百合「?!え?だめ 風魔くん逃げて!」

守谷「動きたくてもうごけねぇ(苦しそうに)」

百合「まずい…」

?「諦めな百合 ほら来た」

下から飛び上がってくる影

?「獄使5級松山百合 規約に背き ヴェイター処理失敗した事実 情報を漏らそうとした罪として 貴様を裁く」

守谷「おいお前百合を殺しに来たのか?」

?「ヴェイターの貴様には関係のないことだ 松山を処断した後貴様も裁く そこで見ていろ これがウィンドウィッチマークスの掟だ」

フードを取る一人

木下「百合 あんたは親友だったけど 残念だわ」

守谷「木下! お前松山の友達じゃねぇか!なんでだよ!おまえはこのままでいいのか!」

木下「だまれ社会の敵!お前に我らの高尚な志は理解できん」

守谷「くそ女が…」

?「世のため人のため 逝ね 松山獄使」

守谷「動けおれぇ!!!!」

ダッ

ブシュッ

?「なんだ 邪魔するのかならば貴様から排除してやろう」

守谷「くそっ…やっぱいてぇ… はぁはぁ…おれは…殺し屋事情はわかんねーし志とか尚更理解できねぇけど幼馴染の女が殺されるとこ黙って見てられっかよ」

百合「風魔くん…」

守谷「お前ら うちの親父が目的なんだろ」

?「貴様の父S級ヴェイター守谷空魔奴は貴様の知らんとこで悪事を働くクズだ 親の罪は子も同罪だ」

守谷「 ヴェイダー?なんだかわかんねーけど おれがお前らに協力する」

?「何を世迷い言を…」

守谷「親父の罪はオレがお前らに協力することで尻拭いする! だからこいつのことは 殺さないでくれ オレの最後のつながりなんだよ… お願いします…」

?「そんなことがd」


?「いいんじゃな~い?」

※守谷「な、なんだ?声?」

?「ヒサギ様! なぜ?!」

ヒサギ「暇だからスマホを通して見て聞かせてもらったよ守谷風魔くんのこと僕はいいと思うよ?なんか その人悪そうに見えないし 少なくとも 今は僕らが悪者の立場だよねーこのままだと 僕らって正義の味方じゃなかったっけ なんで罪のない人殺す必要があるのかなーと思って見てた」

?「し、しかし天使ヒサギ様は このことをどう報告するおつもりですか」

ヒサギ「あーそれは大丈夫頭の固いクソジジイはおれに任せなよ S級の情報が手に入るなら好都合だし最近人手不足だから 丁度いいし文句ないんじゃない?」

?「は、はぁ」

ヒサギ「ま、そういうことだから 百合ちゃんももういいよー帰ってきなーお父さんまってるよー 」

百合「はいヒサギ様ありがとうございます」

※守谷「なんか 分からんが これ助かった?」

ヒサギ「て ことだから 守谷くん 今日からよろしくねー」

守谷「え?あ、はい」

ヒサギ「それじゃ 報告は おれに任せて 木下ちゃんは百合ちゃん連れてきてーカルマは風魔君の手当してあげてね」

木下「了解しました!」

百合「ありがとうございましたヒサギ様」

ツーッ ツーッ


守谷「切れた?通話」

?「あぁ」

木下「めっずらしいこともあるんだねー」

?「うむ…ヒサギ様の命とアレば仕方ない おいガキ」

守谷「な、何だよ」

?「こい 手当してやる」

守谷「別にこのくらい自力で いってぇ…」

?「はぁ一般人が無理しすぎだ」

コツ…コツ

止血するフードの男

木下「相変わらずカルマさん優しぃ」

カルマ「だまれ木下6級」

木下「はーい」

百合の肩に手を回す木下

木下「なにもできなくて…ごめん百合」

百合「うんうん 仕方ないよ 私も渚の立場なら…」

守谷「はぁ 女ってわかんねーなー」

風が吹きカルマんのフードがはだける

守谷「あれ?なんか見たことある後ろ姿なんですけど…」

木下「当たり前 じゃないカルマさんは 人気アイドルGK9のリーダーなんだから」

守谷「えー! ま、え?えー!? イタタタ!」

カルマ「騒ぐな 傷が開く それにあんなものただの副業だ」

※「アイドルが副業とか 言ってみてぇ…」

木下「相変わらずクール」

カルマ「うるさいぞ」

ギュッ(風魔の包帯を強めに縛る)

守谷「いででで! なんでおれ!」

(守谷の傷口を軽く叩き)

カルマ「イキがりすぎるのも 大概にしとけガキ」

守谷「ってぇ ドSか…ですかよ」

カルマ「では ここの処理係を呼ぶか」

木下「もう 呼んでますよー」

カルマ「そうか では 帰るぞ おいガキ」

守谷「はい?」

「達者でな 後日迎えに行く」

バッ

守谷「は、はぁ」

木下「んじゃ 守谷 またね~ 百合のことよろしく!」

守谷「ど、どういう意味だ!それは」

木下「さぁ?バイバーイ」

バッ

守谷「くっそあの野郎」



百合の方を向き

モリヤ「あのさ百合」

ユリ「どうしたの?」

モリヤ「いや、何ていうか なんか色々ありすぎて 言えなかったんだけど今日さほんとは これ 言いたかったんだよね」

ユリ「なに?」

モリヤ「おれ お前がすk」

バタン

ユリ「ちょっ!風魔くん!」


こうして俺の殺し屋としての人生が始まった


ユリ「大丈夫?!風魔くん!!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ