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終末の飛来  作者:
第一章:胎動編
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世界の成り立ち

 フィーネ、天使の一員。

 明日香は確かにそう言った。

 彼女の背中から生える翼の圧倒的存在感。


 心なしか彼女を取り巻く周りの空気までも輝いて見える。


「今から話す事は全て真実です。」


 明日香いや、フィーネはそう言った。


「貴方が信じるかそうで無いかは一旦置いておくとして、この世に神は存在します。」


 目の前の天使が、フィーネがそういうのならそうなのだろう。疑うことが許されない何かがある。


「【この世界は神によって作り出された】とこの世の人々は考えています。が、それは違います。」


 フィーネは続ける。


「世界は、神の更に上位の存在によって作り出されました。これらの事を説明するのにあたって、地球には非常にわかりやすい例えがあります。それはパソコンとコンピューターネットワークです。」


 パソコンとネット?それがどうして神と世界創造に繋がるのだろう?


「世界はパソコンの様な物です。

 電源が入っていなければ、ただの箱に過ぎません。電気が通って初めて意味を成すでしょう。神は、上位の存在によって作り出された世界に電源を入れた様なものです。」


 分かる気がするし、わからない気もする。


「電源を入れた時に世界は創造されました。加速度的にシステムが立ち上がり、基本的なシステムが構築しました。宇宙創世、ビッグバンです。その後必要なシステムを追加しました。有名な【光あれ】ですね。」


 パソコンの話がえらく壮大になったものだ。

 一つ疑問が生まれた。


「あれっ、それじゃあ神様というのは世界を管理しているだけで、それ以上の力はその〔上位の存在〕しか持っていないということか?」


「そうです。システムエンジニアの様な物だと思ってください。」


 あぁ、なんか凄い親しみやすくなってしまった。


「神は様々なシステムをインストールしました。天地創造の7日間ですね。」


「ちょっと待ってくれ、その前に〔上位の存在〕について教えてくれないか?正直言って、神より上というのはイマイチピンとこない。」


「上位の存在は上位の存在です。それ以外の何者でもありません。」


「いや、もう少し具体的な説明はできないんですか⁉︎」


「上位の存在というものは、5次元に存在しています。ちなみに神は4次元に存在しています。」


 全くピンとこない。

 恐らく表情にも露骨に出てしまっていたのだろう。フィーネが補足を入れる。


「通常次元というものは、高位から下位にしか干渉出来ません。例えば3次元に住む人間は、2次元や1次元は作成出来ます。もちろん、自分たちと同じ3次元も作成可能ですね。」


「漫画やアニメ、建築物か......」


「そうです。貴方達からは干渉できても、あちらからは干渉できない。漫画のキャラは実在出来ないでしょう?同じことです。」


 なんとなくは分かるけど、やっぱりピンとは来ないままだ。


「この世界も同じで、4次元に存在している神が作り出したのです。なので貴方達から干渉する事は出来ませんし、神も5次元の存在である上位の存在に干渉は出来ないのです。」


 うーん、スケールが大きくてよく分からないけど、言いたいことは理解できる。


「あれ、でもフィーネとは普通に話してるよね?フィーネは4次元じゃないの?」


「この世界にいる時点で3次元ですよ。

 それに私は神によってこの世界の為に作られた存在です。」


 神が天使を遣わす、というより〔神が天使を作って送り出す〕という感じか....。


 しかしここで信じられない事をフィーネは言ってきた。


「貴方も私と同じで、神に作られた存在ですよ。」

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