表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/12

序の2

 近未来の日本。ここではゲームセンターで対戦ゲームをプレイすることが重犯罪とされていた。対戦プレイ中のプレイヤー同士のトラブルでの殺傷事件が激増し、折しも制定された「青少年への健康的な遊戯提案促進法案」の可決に伴い対戦ゲームは「暴力事件などの犯罪行為を誘発する」との理由で取り締まりの対象となった。特にゲームセンターでの対戦プレイは槍玉に上げられ、多くのゲームセンターで対戦ゲームの設置が取り止められ、そして設置ゲームの幅が狭くなったゲームセンターの多くは閉店や撤退を余儀なくされるようになった。

 そんな世間の弾圧にくじけないゲームセンターも存在していたが、それらの多くはアングラゲーセンとして地下に潜らざるを得ない羽目になった。そしてゲームのプレイヤーもまた周りの目を盗みながらゲームセンターに通うのが日常のスタイルになっていったのである。

 家庭用でのネットワークを通した対戦では満足できない。直接対面して、そして対戦をしたい。そう思うコアなゲーマーにとって今の環境は決して恵まれたものではない。しかし、だからこそ燃えるものがあるのもまた事実であった。

 そんな中、ゲームセンターの中にひっそりと誰にも配信されたのがわからない格闘ゲームタイトルがあった。中世ファンタジーのような世界観を持ち、操作性自体はシンプルなものの、プレイヤーのひらめき一つで戦略性がガラリと変わってしまうゲーム。

 そのゲームの名前こそが「バトルマスターワールドオンライン」であった。


一応予定では次で序章を終わらせるつもりです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ