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2章の1

 タストンの街はBMWOの世界において、いわゆる「最初の街」に相当する場所である。初心者向けのチュートリアルを教えてくれる道場とか、基本的なキャラカスタマイズできるショップなどが配置されている。ある程度ゲーム内でのレバルが上がればプレイヤーでもそういうショップを作ることができるシステムが他の格闘ゲームとは一線を画していた。

「まさか、ここにもう一度来ることになるとはなぁ」

 リュウイチは転生される前にはスタインとは別の街を活動拠点としていた。そこはいわゆる高レベルプレイヤー専用の街で、いわゆるプレイヤーマッチも各種設定を細かく決められるようになっていた。場所によっては一発当ててしまえば勝ちとなるような条件のみのマッチングを行う街などもあり、そういう多様性を売りにした格闘ゲームがBMWOだったのだ。

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