シロへの追悼15
さて次の試験です
やっと次の試験へと行けた俺はなんとかチートとの意味などわけのわからないことを話し終えた
ここに全員が連れてこられたのはここにいる全員にステータスを調べて戦闘系スキルがあればその人達全員で行く手筈だったらしい、そのための口実に元々決めるはずだった十二支大会を開いたそうだ、だけど俺が現れたおかげで有用なスキルをもった人と十二支候補だけで行けるようになったらしい、そしてもちろん、神官さんも行くことになっている神官さんがいれば勝ったも同然だな
「ちゃんと話を聞いてください」
その言葉が耳に届くのと同時に銀色に光るものが閃光のような早さで俺の頬を掠っていった後ろからドンと大きな音とパラパラと小さなものが落ちる音がして、俺頬から赤い液体が一線縦に流れた
俺は首をギギギと効果音がつくのではと思うほどぎこちなく首を後ろに回した、その後ろの壁を見るとそこにはナイフが刺さっていたそこを中心に蜘蛛の巣のようにひび割れた壁に小さな石がいまだにパラパラと落ちていた
すると肩に手を置かれ俺はまた、ぎこちなく首を前に向けるとそこにはニコニコとしながらナイフを持った神官さんがいた
俺はそれを見て小さく悲鳴をあげたが、神官さんは気にする様子もなく言った
「ちゃんと人の話は聞きましょうね」
「………はい」
俺は返事をする以外生きる道は無かった
誤字脱字がありましたらご報告ください
シロよ安らかに眠れ