3.訓練
それから俺達はこれからするべきことの説明を受けた。魔術の訓練と剣術の訓練をしつつ、外の魔物との実践もしていくとのことだ。
ある程度慣れれば敵国に入り奥を目指していくようである。
尤も俺達が受けた加護は特殊で特出した分野以外でも既にエリートレベルらしいが。その力に慣れることも含めての訓練らしい。
早速俺達は訓練に取り組んだ。
まずは剣術の訓練だがなるほど。元とはいえ魔王として魔術はこの世界で恐らく…というか確実に群を抜いて最高位である。しかし剣術に関してはただの上手いレベルということが分かった。
実際剣術の加護を貰った博多と比べると明らかに俺の剣の方が拙い。俺は魔術を受ける意味はないと考え剣術に絞ることにした。
他の皆は、博多は剣術寄り、椎名はバランス良く、結城は魔術寄り、八富樫は剣術寄りで訓練を受けるようだ。
各々の希望もあり次の人からは博多と八富樫と結城は一緒に訓練し、俺と椎名で一緒に訓練することとなった。教官は個別にいてくれるので訓練内容は違っても問題ない。
椎名と一緒に訓練出来たこともあり次の日からは比較的段取りよく訓練することが出来た。
そして俺達はいよいよ一週間後には外の魔物と戦うのだ。
しかし物事はそんなに調子よくは進まなかった。