2.加護
3.4...思ったより少ないな。いや、こんなものか。
もちろん俺も前に出ている。俺を含めて5人だ。
俺達5人以外が日本に転移させられた後俺達は1人ずつ名乗っていった。
「博多和音っていうもんだ。精一杯協力するぜっ。」
「椎名鳴葉。絶対にあなた達を助けて見せるわ。」
「結城鈴香と言いますっ!絶対倒しましょう!」
「八冨樫春樹だ!お前らは俺がなんとかしてやる!」
「来栖裕也だ。あるべき元の姿に戻す。」
1人ずつ名乗り終えた後王女も改めて名乗り直した。
「勇気ある異世界の人よ。感謝致します。改めまして私は王女アクア。これからしばらく勇者様方にはお世話になることでしょう。何卒よろしくお願いします。
さて、お互いに挨拶も済んだことですし早速ですが加護を受けてもらいたいのですが…大丈夫ですか?」
王女は俺達に問いかける。皆はそれぞれ肯定をしめした。
加護の内容はこうだ。
博多和音:剣技絶神(剣術の加護)
椎名鳴葉:疾風迅雷(速度の加護)
結城鈴香:真魔創焉(魔術の加護)
八富樫春樹:武力金剛(力の加護)
来栖裕也(俺):天運全幸(運の加護)
「来栖は運の加護かよ!!使えなさそーww」
「ちょっとやめてあげなよww運無くなるじゃんw」
「いつでも帰っていいからなー??ww」
博多と結城と八富樫だ。どうせなんか言ってくるとは思ったが。まあ魔王とは誰にも明かしてないしこれだけだと馬鹿にされて当然である。俺は適当に流そうとしたのだがそれを良しとしない人物がいた。
「ちょっと!裕也に失礼でしょ!あやまりなさいよ!」
鳴葉だ。学校でもよく話していたし俺が悪く言われるのは気に入らないのだろう。
「鳴葉、気にすんなよ。実際運なんて強そうじゃないんだし。地道に頑張るよ俺は。ありがとう。」
「そりゃそうだけど…。わかったわ。」
「ちっ。いちゃいちゃしやがって。うぜぇ。」
「きもちわる。変なの同士お似合いじゃない?」
「もうほっとこうや。敵に襲われても絶対助けないでおこうぜ。」
5人が2つに分かれた瞬間である。
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