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(発句)

野面積み

日暮れに雁の

影映し


真っ赤に染まる

夕陽と共に

(菜須よつ葉)


荒城に

在りし日の歌

夢醒めて

(片平久)


過ぎ行く年に

今を喜ぶ

(peco)


稲筵

川に流れて

はかなくも

(悠蓉)


しばし見上げる

城行く人も

(秋野 木星)


獅子に鯱

数の子飾り

一文字


イカやらタコが

舞うのも近い

(惠美子)


はらはらと

木の葉とともに

滴るは

(檸檬 絵郎)


サンタの気配に

喜ぶこども

(菜須よつ葉)



去年こぞの窓

飾りし袋の

思い出に

(片平久)


靴下の中

気になった夜

(菜須よつ葉)


暗き夜に

言い出せぬまま

帰りなば


明く残りし

後悔の念

(檸檬 絵郎)


国入を

軒下で待つ

すだれ

(小鳩子鈴)


編んだマフラー

今年も渡せぬ

(片平久)


マフラーに

寄り添う二人

笑顔咲く

(菜須よつ葉)


一つに包む

二つの影

(悠蓉)


帰り

友を想いて

吐く息は

(なななん)


窓を眺めて

思いを馳せる

(菜須よつ葉)


かじかむ手

めくる暦に

師走の字

(exa)


明くる年をば

いかに迎ふる

(悠蓉)


みかん剥き

急須より注ぐ

外は雪


わんこ転がり

ぷるぷるする尾

(なななん)


窓の外

ふわふわ落ちる

白い雪

(菜須よつ葉)


こたつに丸く

猫のごとくに

(鷹羽飛鳥)



相の手は

今年も変わらず

鏡餅

(片平久)


白き大根

なますにするわ

(惠美子)


数日後

新たな年に

決意する

(菜須よつ葉)


蕎麦を茹でつつ

鰹節(かつぶし)削り


紅白を

見ながら食べる

そばうどん

(ぷちミント)


窓の外から

除夜の鐘聞き

(悠蓉)


今はなき

蒼き汽笛に

想い馳せ

(なななん)


思い出たちに

あふれる涙

(菜須よつ葉)


したたりて

雪をも溶かす

激情に

(檸檬 絵郎)


(挙句)

熱き想いを

胸の奥に

(菜須よつ葉)


以下番外


雲は流れて

 月星かがやく

(惠美子)


流れゆく

月日に重ね

面影を

(peco)


鐘の音を

数えて消える

雪の粒


 暮れに立つ畦

 芹を摘む手は

(惠美子)


手に握る

汗の滴も

黄昏に

(檸檬 絵郎)


去る足音に

追いたくもなる

(なななん)


風に揺られる

柿を見つめる

(菜須よつ葉)


雪に変わりて

その肩に降る

(小鳩子鈴)


丸まる新暦

コタツに広げ

(片平久)



便利なマイカー

乗り回す日々

(exa)

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