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第43話 死人の村2

宿に着くと、シエラとレイナは子供達を馬車から降ろした。


「あれ?」


シエラは、宿の中に入ったがそこには誰も居なかった。


変わりに、ふたつの鍵がカウンターに置かれたままだった。


「何処に、行ったんだろ」

「何を、していますの?早く、部屋に入りましょう」

「あっ、レイナ」


レイナは、カウンターの鍵無造作にを取った。


そして、もうひとつの鍵をロニキスに投げ渡した。


「レイナ、勝手に取って良いの?」

「あら、別に良いじゃない。部屋は、予約してるのでしよ?」

「そうだけど」


シエラは、困った顔をして頭を掻いた。


そのまま、レイナは階段を上がって行った。


シエラは、見送るとロニキス達の前に行き肩膝を付いた。


「何かあったら、呼んでね。すぐに、僕たちが駆け付けるよ」


シエラは、微笑んで言った。


「・・・うん」


エルフの子供達は、少しづつシエラとレイナを信じてきた。


ただ、ロニキスだけはシエラ達を睨んだままだ。


「・・・騙されない」


小さい声で、呟いた。


その声は、どこか怨みを帯びていた。


そう、彼の脳裏には無惨に人間種族に殺される母と父の姿が甦った。


シエラは、そんなロニキスを見て少しだけ哀しそうな表情をした。


「それじゃ、・・・おやすみ。良い夢を」


シエラは、立ち上がり部屋に行った。


「・・・ロニキスお兄ちゃん」

「・・・」

「ねぇ、あの人達を信じてあげよぅよ」

「ぼ、ボクも、信じていいと思う・・・」


子供達は、ロニキスに言った。


「・・行くぞ」


ロニキスは、鍵を持って部屋に向かった。


「お兄ちゃん」

「やっぱり、やるの?」

「止めようよ」


子供達は、ロニキスを説得する。


「・・駄目だ。今夜、"決行"する」


ロニキスの意思は、固い。


(みんな、幼いからすぐに騙されるんだ!あいつらは、人間なんかすぐに手のひらを返すんだ)




シエラは、ため息をついた。


(どうやったら、信用してくれんだろう?)


ロニキス以外のエルフ達は、自分達に名前すら教えてくれない。


ふっと、シエラは瀬川を思った。


(タツミなら、どうするんだろう?)


こんな時は、いつもシエラは考えてしまう。


その時、だった。


「誰だ!?」


シエラは、振り返ったが、そこには誰も居ない。


誰からか、見られている様な感じがした。


いや、思えばこの村に入った時からだ。


しかし、確信が無い。


不安が、よぎる。


(何なんだ?この村は?)


こんな時は、どうすればいいと思ったときだった。


シエラは、瀬川の言葉を思い出した。


「・・・"マイナス面の排除"・・・か。」


シエラは、呟いた。






深夜になり、月は雲に隠れ辺りは闇に包まれた。


「パル、アイリ、レックス、起きろ」

「う、うぅ〜ん」

「・・・ロニキスお兄ちゃん?」


アイリと呼ばれた三編みのエルフは、眼を擦りながら言った。


「ほら、早く準備するんだ。レックス、ナタとリンクを起こせ」

「う、うん」


小太りのエルフ レックスは、隣のベットで寝ているエルフを起こしに行く。


ロニキスは、ドアを少し開け様子を見た。


廊下には、誰も居ない。


絶好の、"逃走の機会"だった。


あの二人は、子供だから油断しているんだ。


ロニキスは、生唾を飲んだ。


捕まったら、何をされるか解らない。


下手したら、見せしめで殺されるかもしれない。


ふっと、ロニキスはシエラの顔を思い出した。


あの人は、そんな事をするのか?

もしかしたら、本当に優しい人間じゃあないのか?

心から、僕らを心配してるのかも。


そんな、考えがロニキスに過った。


「しっかりしろ!そんなわけ無い。騙されるな」


ロニキスは、呟きながら頭を振って考えを否定した。


「お兄ちゃん、準備できたよ」


振り返ると、準備を済ましたパル達が居た。


準備と言っても、元から荷物なんか無いので早かった。


「良し、行くぞ」


ロニキスは、ドアを開けゆっくりと出た。


そして、音を出さないように忍び足で廊下を歩いた。


そのあとに、パル達も着いていく。


「・・・止まれ!?」


足音が、聞こえる。


階段から、誰かが来ているのだ。



ロニキスは、階段を除き込んだ。


やって来たのは、四人の人間種族だった。


踊り場に来た時、ロニキスは彼等の表情を見た。


あきらかに、様子がおかしい虚ろな瞳で手には斧や鍬を持っている。


異常だ。


まだ、四人はロニキス達に気付いていないようだった。


だが、見付かるのは時間の問題だ。


どうする?隠れ場所は?

ロニキスに不安と恐怖が、襲って来た。


「お兄ちゃん!」


パル達は不安で、ロニキスを見た。


「・・・!?」


身体が、動かない。


だんだん、距離が短くなる。


見付かる!?


「コッチだ!」



シエラとレイナが泊まっている部屋のドアが、開いた。


ゆっくりと、四人の男女が入って来た。


一人は、シエラがカウタンターで会った亭主だ。


その手には、錆び付いた斧を持っている。


亭主達は、ふたてに分かれシエラとレイナのベットを囲んだ。


そして、手に持った凶器を振り上げた。


「あ、アアアアアア」


まるで、地の底から聴こえてきそうな呻き声をあげた。


その瞬間、凶器がシエラ達を襲った。


ベットから、血が吹き出し肉片が部屋に飛び散る。


筈、だった。



ベットから出てきたのは、毛布の羽とボロボロになったシーツだった。


ベットに有ったのは、ただの縛られた藁だった。


しかし、四人はそれでも凶器を振り回している。


それが、何なのかのか又何を襲っているのか認識していないようだ。


その時、廊下から走る音が聴こえた。


そこで、やっと四人は手を止めた。


「うわぁ、目が合っちゃった!」


レックスは、階段をかけ降りながら言った。


「もう!いいから、早く走りなさい!」


レイナは、もたついているレックスを引っ張った。


「さぁ!早く、外に出るんだ!」


シエラは、子供達の中で小柄なパルを抱えて言った。


シエラ達は、一階に着くとすぐに宿の裏口から外に出た。


そこには、乗って来た馬車が待機していた。


「反対側に、停めてあったんじゃ?」

「ああ、移動させたんだ。ほら、乗って」


シエラは、そう言うと子供達を優先で乗せていく。


ロニキスは、少し混乱した。


彼等が、踊り場で立ち竦んでいたいた時にシエラが部屋に匿った。


しかも、自分が泊まる部屋とは別の部屋にだ。


極めつけは、脱出手段を用意している。


まるで、最初からこうなると知っていたようだ。


「なん、で?」

「それは・・・危ない!?」


シエラは、瞬時に剣を抜くとロニキスの頭の上に突き立てた。


「!?」


ロニキスが振り返ると、そこには亭主が斧を振り降ろす手前だった。


シエラの剣は、亭主の左目に刺さった瞬間に折れてしまった。


剣先は、脳髄まで達していた。


「あ、あ、あ」


亭主は、呻きながら後ずさり倒れた。


死んだ。


誰もが、思った。


「やっぱり、折れちゃったかぁ」


シエラは、折れた剣を見て嘆息した。


「まったく、無理に使うからですわ」


レイナは、呆れて馬車の手綱を握った。


シエラの剣は、昼間に馬車の檻を外す際に既にボロボロになっていたのだ。


シエラが、ロニキスを馬車に乗せ最後に自分が乗ろうとした。


「アアアアアア!」


死んだ筈の亭主が、シエラを後ろから掴み馬車から引きずり降ろした。


「うわああ!」


シエラは、そのまま亭主と地面に転がった。


「し、シエラさん!」


ロニキスが、叫んだ。


「くっ」

(死んでない!?)



シエラは、必死に拘束を解こうともがいた。


宿から、残りの三人が近付いて来ている。


このままでは、皆が危ない。


「は、早く、構わず行って!」


シエラは、力の限り言った。


「で、でも!」


ロニキスは、狼狽えた。


「これだからローズの人間は!」


レイナは、イラついた声で言った。


「ロニキス!馬車の扱いは、知ってますわね!」


馬車が、動き出した。


それを見て、シエラは安心した。


(良し、次は僕が何とかしないと!)


シエラは、亭主の横腹に肘で何度も打撃を与えた。


だが、亭主は離さない。


「くっ!」


それどころか、拘束している力が強まる。


「アアア」

「ア、ア、ア」

「アー」


残りの三人が、シエラに襲い掛かる。


その時、レイナが間に入り三人の急所をレイピアと短剣で切りつけた。


一人は、喉を短剣で切り裂き。


二人目は、レイピアで心臓の位置に的確に貫いた。


そして、三人目は顎から短剣を刺しそまま喉に向け裂いた。


その一連の動作は、流れるように行われた。


三人が、倒れたのを確認するとレイナは亭主の頭を両手で掴んだ。


「アアア。」

「・・・死になさい」


そのまま、一気に力を込めて頭を回して首の骨を折った。


「ゲッホ!ゲッホ!あ、あり、がとう」


腕の力が無くなり、シエラは亭主から解放された。


「まったく。情けないですわよ!シエラ・ローズ」


シエラは、から笑いしながら答えた。


「それで、この方達はなんなんですの?」


レイナは、困惑しながら言った。


確かに、急所を狙って殺した筈だった。


それなのに、三人はゆっくりと立ち上がった。


「わからない・・・」


シエラは、立ち上がって三人を睨んだ。


あきらかに、人間では無い。


(死なない?)


シエラ達は、得体の知らない恐怖を感じた。


死なないならば、いくら攻撃したところで無意味だ。


「・・・レイナ」

「ええ。合図をしたら」


レイナは、呟く様に言った。


「アアア」


三人は、血を滴ながらシエラ達に迫った。


(まだ。まだ、ですわ)


レイナは、落ち着かせながら観察した。


動きは、速くない。


むしろ、トロい。


(・・・あれ?なんか、コイツらの特徴どこかで聴いた事が有るような?)


シエラは、正体不明の魔物を見てふっと思った。


その時、先頭の女性が両腕を上げ襲い掛かった。


「今、ですわ!」


レイナは、シエラの前に一歩出るなり身を屈め短剣で女性の両足を斬った。


シエラは、前に倒れてくる女性の頭を掴むと手前に引いく。


と、同時に勢いよく右膝で女性の顔面に一撃を与える。


後ろの二人は、後方に倒れてくる女性に当り地面に崩れ女性の顔は、潰れていた。


シエラとレイナは、すぐに村の出口に走った。


「貴女、勘が良いのね」


レイナは、走りながら言った。


シエラは、部屋に来るなり藁で人形を作りベットに入れた。


そして、嫌がるレイナを引っ張り向かいの部屋に入って警戒していたのだ。


「別に、心配事を無くしただけだよ」


シエラは、思い出した。


シエラが、騎士団に入団して間もない時だった。


シエラは、やっていけるかと不安になり瀬川に相談していた。


「あ〜な。そうだな〜、そういう時は"マイナス面の排除"だな」

「"マイナス面の排除"?」


瀬川は、笑ってシエラに説明した。


「つまり、思い付く限りの最悪の出来事を事前に想定してそうならないように準備して回避するか事態を緩和する事だ。」


瀬川の説明にシエラは、なるほどと思った。



(まぁ、これは想定外だったけど)


シエラとレイナは、立ち止まった。


何故なら、二人の前方にあの魔物が最低でも20体いた。


いや、前だけでは無い。


左右からも、ゾロゾロと出て来たのだ。


中には、どう見ても腐敗している者が数人。


ギリギリで、人の形を保っているのもいる。


「なんなんの!?」


レイナは、剣を構えた。


「後ろも、来た」


シエラは、後方から来る三人を見た。


二人は、魔物に囲まれた。


シエラは、レイナの後ろで折れた剣を構えた。


「・・・レイナ、一か八か斬りかかる?」

「却下ですわ。いくら斬ったところで死なないなら意味が無いですわ」


レイナが、言った時だった。


突如、周囲の風景が変わっていく。


「今度は、なんだ?」


シエラは、周りを見た。


周囲は、まるで霧が晴れるように変貌した。


廃墟。


そう、村は廃墟と化した。


元々から、そうであるようだった。


「・・・もう、何を見ても驚きませんわ」


レイナは、冷静に言った。


だが、その声は震えていた。


「風景は、変わるし敵は斬っても、死なない。・・・燃やしてみる?」


シエラは、"それ"らを睨みながら言った。


確かに、燃やして灰にすれば倒せる可能性が高い。


それに、自分は炎系の魔法が得意だ。


「・・・良い提案ですが、わたくしは"魔法使い"では無くてよ」


レイナは、溜め息をついた。


「よくて、二発・・・それ以上は限界ですわ」


シエラ達の世界では、全ての存在に魔力が通っている。


それは、産まれながら多かれ少なかれ魔力が宿っている。


知識と技術があれば、魔法を使える。


魔法を行使する場合、魔力を伝達する"触媒"が必要だ。


それは、指輪や杖また剣など様々な"自分に合った物"がである。


シエラは、持っている剣を見た。


完全に、折れている。


これじゃ、魔法を使えないな。


例え、行使したところでこれだけの数だ。


(レナみたいな、"魔法使い"がいれば)


シエラは、近付いて襲って来た一人に前蹴りを繰り出した。


それが、後ろに倒れた事が合図の様にそれらが一気に襲いかかってきた。


「くっ!」


レイナは、持っているレイピアで相手に突き刺し距離を置いた。


そして、タイミングを合わせ片手の短剣で両腕を切断した。


短剣を振った勢いで、身体を回転させ頭を蹴って吹き飛ばす。


仲間の方に倒れてくれたお陰で、ドミノみたいに倒れていく。


「シエラ!」


レイナが、シエラを呼んだ。


シエラは、レイナの意図が解ったのか目の前にいる敵の腕を掴んだ。


身体を反転させ、一気にそれを投げた。


「万象の理、戦騎なる炎の精霊、汝に、願いを。灼熱たる汝の炎を借り、我が俄然の敵を焼き付くせ」


レイナは、レイピアと短剣を交差させた。


その瞬間、レイナの回りに炎が産まれた。


やがて、火力が増しレイナの剣を包んだ。


「ハッアアア」


レイナが、両手の剣を振った。

炎は、倒れているそれらを容赦なく燃やした。


瞬く間に、それらは灰になった。


辺りには、焼き焦げた臭いがする。


その激臭に、シエラは眉をひそめた。


動かない。


やはり、炎系魔法が有効のようだ。


だが、解ったところで残りの化け物を一網打尽にすることはできない。


状況は、変わらない。


しかも、仲間が燃やされたのに奴等は涎を垂らしゆっくりと歩を進めている。


「こんな、ところで死ぬなんて冗談じゃないですわ」


レイナは、悪態をついた。


「・・・レイナ!」


シエラは、回りを見渡し指を指した。


その先に有ったのは、風車小屋だった。


「あそこに、一先ず籠城しよう」


こんな場所では、四周から来る敵にすぐに殺されてしまう。


風車小屋なら、出入口さえ死守若しくは塞いでしまえば少なくとも周りを気にせずに済む。


風車小屋のある丘まで、敵は四体。


十分、突破できる。


「解りましたわ」

「よし、行こう」


二人は、迷わず駆け出す。


幸いにも、連中の動きは鈍い。


お陰で、すぐに追い付かれる事は無い。


前にいる四体さえ回避すれば、良いだけである。


「邪魔」


シエラは、掴みかかろうとした敵を折れた剣の柄で殴り払った。


動きは鈍いが、掴まれたら終わりだ。


レイナは、レイピアで胸を刺し距離を開けさせた。


そして、隙間ができたと同時に一気に丘を駆け昇った。


その勢いに乗って、二人は風車小屋に飛び込むように入った。


入ってすぐ右に、棚が有った。


シエラは、すぐに棚を押して出入口を塞ごうと行動した。


レイナも、武器を置いて加勢する。


だが、棚は動かない。


「アアア」

「アアア」

「ア、ア、ア、ア」


小屋に、それらが近付いて来る。


その数は、50体ぐらいはいるだろう。


「う・ご・け」


シエラが祈る様に、叫んだ。


その時、徐々に棚が動いた。


「もう少しですわ!もっと、押して!」


まさに、ぎりぎりだった。


それらが、小屋の目の前まで迫った時に棚は出入口を塞いだ。


次にシエラとレイナは、小屋にある備品を片っ端から積み上げた。


「アアアアアア」


外から、呻き声を上げながらドアを叩く音がする。


それは、次第に激しくなっていく。


「これじゃ、そんなに持ちませんわ」


レイナは、丈夫そうな木片をドアに支え棒としてかけて言った。


シエラは、小屋の中を見回した。


「レイナ、梯子だ!上に、昇ろう」


シエラが見付けたのは、ボロボロになった梯子だった。


二人は、迷わず梯子を昇り始めた。


梯子を昇った部屋には、朽果てた農具が置かれていた。


床の半分が、抜けている。


どうやら、ここは倉庫だったようである。


下に有った備品は、ここから落ちてきた物なのだろう。


「!?」


下から、崩れる音が聞こえた。


見たら、ドアが破られていた。


そこから、ゾロゾロと入って来る。


シエラは、折れた剣をレイナはレイピアを構えた。


(・・・来る!)


ここならば、上がってきた敵を落とせばいいだけである。


しかし、それらは梯子を登る気配が無い。


それどころか、手を伸ばし呻きながらシエラ達を見ているだけだ。


「いったい、どういう事ですの?」


レイナは、構えを解いた。


「・・・知性が・・・、無い?」


シエラは、改めてそれらを見た。


「・・・どうやら、そうみたいですわね」


レイナは、ため息をついた。


取り合えず、身の安全を確保した事で少し安心したのだ。


「にしても、いったい"アレ"なんなんですの?元は、人間・・・みたいだけど・・・」


シエラもそれは、考えた。


しかも、落ち着いて見れば殆どが腐敗に近い状態だ。


まるで、死んだ人間を無理矢理に生き返したみたいだ。


ふっと、シエラの頭の中である事を思い出した。


「・・・"ゾンビ"。」

「ゾンビ?貴女、アレに名前を付けたの?」


レイナは、呆れならが言った。


よくこんな状況で、考えるものだと思ったのだ。


「まぁ、良いですわ。アレをゾンビと、呼びましょう」


レイナは、ゾンビ達を覗きながら言った。


「う、うん」



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