第3話 異世界の化け物VS陸上自衛隊
葵い空が広がっている。
「よ!シエラ。・・・・・・どうした?何か、あったか?」
瀬川は、心配そうに言った。
「・・・・タツミ。会いたかったよ。」
シエラは、言うなり瀬川に抱きついた。
「・・・・暗い顔して、いつものシエラらしくねぇーよ。どうしたんだよ?」
「・・・僕、団長の命令に背いて勝手に出撃したんだ。そのせいで、仲間達を危険に・・・。」
シエラは、瀬川に事情を話し始めた。
オークの異常発生に地竜。
そして、第4隊に待機命令が出た。
が、背いて今はサタヤの村で休憩をとっている事と言うのだ。
「なるほどね〜。たっく、後悔するならすんなよな。」
「うっ。」
返す言葉も無い。
「けど、お前らしいよ。」
彼女は、自分の事より他人の為に直ぐに動く。
そんな後先を考えずに、行動するシエラを瀬川は好きなのだ。
確かに、危なかっしいが。
「大丈夫だって。何とかなるって、それに。多分、立場が同じなら俺もしてる。」
「・・・タツミ。」
「まぁ、俺の場合だったら地竜だっけ?そいつに、一人で突っ込む勢いで行くな。・・・ノリで。」
「フッフフフ。」
シエラは、笑った。
まさに、勢いでサタヤまで来たが不安だった。
それが、瀬川の声を聞いて安心感を感じたのだ。
「タツミ、聞いて。実は、奇妙な事が有ったんだ。サタヤでレナ達と合流したんだけど、途中でオークに襲われていた親子の話しなんだけど・・・」
シエラは、語りだした。
オークを倒し、サタヤの村でレナ達に合流した。
そこで、保護した親子から事情を聞いたのだ。
「私達は、ナタの村からサタヤへ行く途中でオークの群れに襲われました。」
夫の話しを聞いて、シエラを含め騎士達は困惑してしまった。
シエラ達が、目指す方向はエターロ近郊だ。
しかし、ナタはエターロ近郊の逆。
クロエス近郊になるのだ。
だが、そういった情報は聞いて無い。
「隊長、どういう事でしょう?」
「う、う〜ん。」
レナは、どうなっているか解らずシエラに尋ねたが知るはずもない。
そこに、バチスが推測を語ってみた。
「もしかしたら、エターロとは別のオーク共では?」
この説に、全員が納得した。
が、夫の次の一言でさらに困惑する。
「地竜も・・・地竜も居たんです!」
三人の顔は、嘘をついているものでは無かった。
その時の事を思い出し恐怖が蘇った親子の顔は、青ざめていた。
「どうか、安心してください。大丈夫ですから。」
レナは、落ち着かせ様と優しく言った。
「・・・・。どうしますか?隊長。」
この話しが本当なら、エターロかクロエスのどちらか一方に行くしかないのだが。
「・・・・。隊を二分にしよう。」
シエラは、考えたすえ答えた。
「隊長!?それは、危険です!」
「確かに、危険さ。だけど、情報が解らない以上どちらかを見捨てるようなことはできない。」
バチスの意見に、シエラは言葉を続ける。
「戦闘は避け、住民の避難を優先させるんだ。いいかい、決してオークや地竜の足止めを考えじゃあダメだ。」
この言葉を聞き、バチスが一番心配したのはシエラ自身だった。彼女は、一人で無理をする傾向がある。
言葉では、戦うなと言っているが民の為・仲間の為なら彼女は地竜にすら挑むだろう。
「では、私が隊長と一緒にエターロに向かいます。レナ殿は、クロエスへ向かって下さい。」
自分がいる限り、隊長を死なせはしない。バチスは、そう想いながら言った。
「わかりました。バチスさんも、ご無理はしないで下さいね。」
レナの言葉に、バチスは首を縦にふって答えた。
「よし!決まったね!この場で、休憩をとりしだいすぐに出発だ!」
「確かに、妙だな。」
話しを聞いた瀬川は、何故か朝方見たニュースを思い出した。
「・・・タツミ?」
シエラが、心配そうに顔を見た。
「ん?ああ、大丈夫、大丈夫。考え事だ。」
瀬川は、笑って言った。
「とにかくだ。シエラ、無茶すんなよ。絶・対・に無茶だけは、するな!」 「む〜、タツミもバチスみたいな事を言わないでよ。」
シエラは、頬を膨らませて言った。
(タツミも、同じ事するくせに。)
「いや、言わないとお前するし。約束しろ。」
「・・・解ったよ。約束する。・・・そのかわり。」
シエラは、目を閉じ瀬川に顔を向けた。
「お、おまえ!?・・・はぁ〜、しょうがねぇな。」
シエラの意図は、解るが少し恥ずかしい瀬川。
だが、決して悪く無いと思っている。
「・・・・シエラ。」
「・・・・タツミ。」
瀬川は、そっと自分の唇をシエラの唇に重ね・・・。
『訓練 非常呼集ーー!』
「え〜〜〜〜!」
瀬川、心からの叫びだった。
その後、叩き起こされ小銃を抱え一時間走らされた(ハイポート走)瀬川。
瀬川が、ハイポートをさせられている時。
事態が、動いた。
大分県市役所
昼下がり。
中年男性が、机の上に置いてあるプレートを手にもち鼻歌を歌いながら楽しそうに磨いている。
プレートには、大分県県知事 中山 勇造と書いてある。
朝、部屋に入りプレートを磨く。
これが、この男性 県知事 中山の日課だ。
知事になりまだ、半年で大変だが中山は充実した毎日を送っている。
何かあるとしたら、昨日に難波とか言う刑事が化け物がどうとかというバカらしい電話だけだ。
そんな中、いきなりドアを開け秘書の男性が慌てて入って来た。
「!?。なんだ!いきなり!」
中山は、驚いてプレートを落としてしまった。
(ああ!?)
「ハァハァハァハァ。・・・ち・・知事。ま・・・街が、た・・たい・・・大変!・・です!」
息を切らせながら、秘書は答えた。
「どうした?何があった?」
中山は、秘書に落ち着いて話すように促した。
正直、嫌な予感がよぎた。
(まさか、街中に不発弾が見つかったか?それとも、テロか?)
秘書は、中山の予想を遥かに上いっていた。
「ハァハァ・・。街中に、ば・・・ばけ・・化け物が!」
中山は、なぜか昨日の電話の内容を思い出した。
「ば、化け物?」
市街中央
地獄絵図、その言葉がふさわしい光景だった。
車は、横転しているか潰されている。
そして、おびただしい血肉の死骸。
破壊された建物。
グルルルルルル
複数の不気味な声。
「うわーーー!」
「助けて−−!」
「おかあさん!おかあさん!おかあさん!」
人々の、悲鳴。
「くっ!・・・・。恐れていた事が!」
その場に、難波が率いる機動隊がいた。
「ななななな・・難波さん!なな何なんですが!あれ!」
大柴は、恐怖と混乱しながら言った。
「ななななな・・難波さん!なな何なんですが!あれ!」
大柴は、恐怖と混乱しながら言った。いや、今の大柴の問いはこの場にいる全員の問いだ。
「あ?あれか?あれは、たぶん異世界の化けもんだ!」
難波は、苛立ちながら答えた。
東大から戻ってきた難波は、すぐに県知事・防衛省とにかく電話をかけまっくていた。
その内容は、大分の自衛隊の演習場内には異世界に繋がる穴がありそこから化け物どもがくるかもしれない。
よって、自衛隊によりその地域の隔離・警戒を要請するものだった。
当然、何処からも相手にされなかった。
自分でも解っていた、異世界?バカらしい話だ。
だが、難波はそう想いながらなぜかそれが真実だと確信していた。
「い・・異世界って!てか、難波さん!どうして、あいつらが来た場所も知ってたんですか?」
「ウルセェー!今朝方、説明しただろうが!取り敢えず、自衛隊が来るまで奴等をこれ以上街中に入れるな!」
一括する難波だが、目の前の奴等は人間の様な身体だがビルの二階ぐらいの身長がある。
体つきなんか、プロレスラーのようだ。口には、ライオンの様な牙まで生えている。
その牙で、下半身を潰された女性を頭から食っている。
右手には、太い棍棒。
警官達は、盾に警棒。
拳銃を持っているが恐怖が身体を縛って動かない者までいる。
「行くぞ!」
機動隊・制服警官達は、避難誘導・催涙弾による威嚇。
拳銃や催涙弾は、確かに効果的だったがしだいに押されていく。
警官の犠牲者も出てきている。
化け物の数が、多いいのだ。
棍棒を一振りされるだけで、盾を持った機動隊員達が車にぶつかった様に吹き飛ばされる。
「くそ!自衛隊は、まだか?」
難波は、忌々しげに呟いた。
『非常呼集!非常呼集!これは、訓練では無い!』
けたたましい、スピーカー音から瀬川は中隊にかけ上がっていた。
(な、なんだ!?今朝の続きかよ!?)
「今すぐに、小銃を出して小隊部屋に集合しろ!木元は、車両を並べろ!」
小隊部屋に着いた瀬川は、小隊長の橋本3尉の指示に従い自分の小銃を出して小隊部屋に入った。
「何が、起こっているんですか?」
3小隊の面々が揃い、小隊長による状況説明が行われた。
「現在。1300頃、別府市内に正体不明の未確認生物が暴れている。今は、機動隊や警官により住民の避難誘導及び、未確認生物に対する攻撃をしているが相手は、12体だ。だんだん、劣勢になってきている。」
真田3曹の問いに、橋本は坦々と答えた。
真田は、今年で29歳になるが小隊で唯一レンジャーを持っているミスター自衛官である。
また、瀬川の営内班長でもある。
「よって、我々はこれより現時刻1430から10分後に営門SP(通過点)を出発し別府公園をfever(主戦闘地域の前哨)とし未確認生物を殲滅する。これは、治安出動だ。」
気付けば、瀬川はLAV(軽装甲起動車)の窓から景色を眺めていた。
連隊は、1〜4中隊(通称 ナンバー中隊)が別府市内に向けて前進している。
駐屯地に残っているのは、重迫撃砲中隊と本部管理中隊だけだ。
まさか、市街地に迫撃砲を射つことはできないし本部管理中隊は全ての指揮や情報を集めなければならない。
よって、1中隊は警察と共に住民の避難誘導支援。
2中隊は、fever(別府駅周辺)により未確認生物を一掃する。
3中隊は、fever後方で待機し2中隊の迎撃を掻い潜った敵を殲滅。
そして、瀬川がいる4中隊は敵未確認生物の遅滞行動をして2中隊と合流する。
が、遅滞攻撃の状況しだいにより敵を撃滅させる。
編成は、各小隊に対戦車小隊と迫撃砲小隊を振り分けた増強小隊である。
本部小隊は、後方から指揮をする。
「はぁ〜。瀬川士長、なんで自分らが怪物の前に出なきゃなんないんスッか?」
瀬川の隣に座っている青年が言った。
二十歳になっていないのだろう。
まだ、高校を卒業して1年は経っていない少年の様な感じである。右肩には、二等陸士の階級が縫ってある。
「そりゃ、湯川。俺らは装甲車化中隊だし。他の中隊より防御力があるからだろ。」
瀬川は、それとなく答えた。
それを聞き、湯川と呼ばれた少年はさらに反論する。
「だからって、わざわざ自分らが前線にでなくても。」
「いいんだよ。どうせ、俺とお前が死んだって泣くの親しかいないだろ?」
「・・・・マイナス通り越して、ネガッテブスッね。」
「ウルセェー!!瀬川!湯川!実戦だぞ!不吉な事を言うんじゃねー!」
二人の会話を見かねたのか、助手席に座っていた狐顔の男性が一喝した。
「「すいません!双葉2曹」」
見事に、二人の声が重なった。
と、同時にLAVが街中に止まった。
「・・・。双葉2曹、作戦地点に到着しました。」
ドライバーの男性が双葉に言った。
小柄で寡黙だか、両襟には3等陸曹の階級があった。
「よし!木元、何時でも走れる状態で待機だ。瀬川、ガナー・ハッチを開けて前方警戒。湯川は、そのまま半装填して待機。」
「了解しました。」
「了解ッス!」
「・・・・了解。」
瀬川は、LAVの天上の窓を開けて機関銃を装着しガナー席に移動した。
木元は、黙々と小銃を半装填してハンドルを握った。
湯川もまた、半装填した。
三人の動作を見て、双葉は胸元のプレストークスイッチを押して小隊指揮系無線を使い報告した。
「マルサン、マルサン、LAV2、送レ。」
『こちら、マルサン。送レ。』 三人の動作を見て、双葉は胸元のプレストークスイッチを押して小隊指揮系無線を使い報告した。
「マルサン、マルサン、LAV2、送レ。」
『こちら、マルサン。送レ。』
双葉の無線にすぐ、小隊長 橋本が返答した。
「LAV2、配置完了。」
『マルサン、了。』
瀬川の両横には、五メートル間隔で3台のLAVが配置完了している。
3台とも、瀬川の様に機関銃を構えガナーが立っている。
どれくらいの時間が経ったのだろう。
本当に来るのか?全員、半信半疑だった。
遠くの方で、複数の雄叫びと銃声の音が聴こえて来た。
『こちら、マルニ!怪物と接触!』
無線から、2小隊の声が聴こえる。
『三体!三体の敵を引き付けた!これより、feverに誘う!』
『マルマル、了解』
『残りは、イチ・サンに任せる!』
遠くから、銃声とエンジン音が聴こえると音はすぐに去っていった。
たが、すぐに新しい同じ音が聴こえて来た。
『こちら、マルイチ!五体接触したが、2体を殺した!中隊だけでも、十分倒せるぞ!』
『マルマル、了解。無茶はするなよ!』
無線から流れる、状況を聞いて瀬川は緊張した。
それは、全員同じだった。
グルル−
足音共に不気味な声が近づいて来る。
それは、遠くからでも解った。
二足歩行だが、明らかに人間の大きさではない。
ふっと、瀬川は思った。
(ええと、本管の偵察隊の報告だと化け物は、14体。今、1小隊が五体だろ。2小隊が三体。という事は、3小隊が、・・・・・・・・。)
「来たぞ!六体だ!」
「・・・・マジかよ。」
瀬川は、機関銃の弾を込めて照準した。
「木元!まだ走るなよ!焦るな、瀬川も撃つなよ!引き付けろ!」
木元は、冷や汗を流した。
化け物達は、3小隊を確認すると走り出した。
目の前の、餌が入った三つの箱(LAV)に向けて。
50メートル。40メートル。30メートル。
遂に、化け物どもは持っている棍棒を振り上げ襲いかかろうとした。
「うわぁ!」
『今だ!撃て!』
瀬川が小さい悲鳴を挙げたと同時に無線から、射撃命令が下された。
グオオオオオオオ!
その瞬間、瀬川は機関銃の引き金を引いていた。
機関銃は、軽い衝撃とともに大量の弾丸を打ち出した。
弾丸は化け物の身体に吸い込まれる様に着弾していく。
他のガナー手もまた、機関銃を連射している。
「「「うぉおおおー!」」」
瀬川や他のガナー達は、叫びながら化け物達を攻撃した。
「やったー!2体倒したぞ!」
2体の化け物が、機関銃の威力によりその全身を穴だらけにされて絶命した。
「バカヤロー!浮かれるな!まだ、四体いるぞ!」
双葉は、プレストークスイッチを押した。
「LAV2!前進する!」
『マルサン、了解。』
双葉の呼びかけは、すぐに返答された。
と同時に、木川はアクセルを踏み込み怪物達と距離を保って走行する。
「ぐっ!かなり、スピード上がってるな!」
瀬川の愚痴に応える者はいない。
怪物を倒せたのは、最初の射撃だけだった。
追い付かれない様に、スピードを上げてはいるが化け物達もなかなか速いのだ。
瀬川達、ガナーは照準して射撃しているが当たっても肩や太ももをかすらせる程度で致命傷を負わせられない。
機関銃は、近距離でも的に当てるのが難しい武器である。
それを、車の上。
それも、走行しながら射撃する車上射撃なんて的に当てるのが奇跡だ。
「あっ!・・・しまった!クソ!」
突然、瀬川の右後方を走るLAVのガナーの射撃が止まった。
「クソ!クソ!クソ!」
彼は、機関銃に弾丸を詰まらせたのだ。
すぐに、故障排除をするがLAVが揺れて上手くいかない。
「長瀬!!!」
瀬川は、力の限りそのガナー手の名前を呼んだ。
「駄目だ!もう、撃てない!」
長瀬と呼ばれたガナー手は、直ぐにLAVの中の分隊長に報告した。
そして、長瀬の乗っているLAVの分隊長は離脱を決断した。
「了解!瀬川!LAV3が離脱する!援護だ!」
無線で報告を聴いた双葉は、木川にスピードを緩めるように指示した。
「うぉおおお!近!」
瀬川と怪物達との距離が、一気に近づく。
その為、怪物達は標的を瀬川に向けた。
その隙に,LAV2が全速力で離脱した。
瀬川は、それを援護する為に機関銃を倍に射撃する。
「・・・??・・・・、コイツら?どこかで?」
慣れて余裕ができたのか瀬川は、射撃しながら化け物を観察していた。
化け物が近づいて来るにしたがい、何処かで聞いたような特徴な感じがしていた。
「・・・もう少し・・・・もう少しで・・・・・・・あっ!?」
(思い出した!)
この化け物達は、自分の夢の彼女シエラが言っていた奴と酷似している。その名は。
「・・・オーク。」
その時、LAVの真横から化け物 オークの一匹が襲って来た。
「なっ!回り込まれた!?」
瀬川は、死んだと思った。
「湯川!撃て撃て撃て撃て!」
「は・・・はい!?」
双葉の掛け声とともに、LAVの後部と助手席ドアが開いた。
双葉と湯川が、横から突撃して来たオークに小銃の弾丸を浴びせる。
弾丸は、オークの頭に当たった。
まるで、トマトが弾けたように吹き飛んだ。
「よし!今ので、3匹目だ!!残りは。」
丁度、隣のLAVのガナーが一匹を亡き者にしていた。
「2匹だ!!マルサン!残りは2匹!」
瀬川は、必死に機関銃を撃った。
が。
ダッダッ・・・・・。
「弾切れだ−−−!」
「かまわん!到着だ!」
瀬川達は、feverにたどり着いていた。
そこには、2中隊と合流した1・2小隊の姿があった。
そのまま、瀬川を乗せたLAVは空けられている道を通った。
2台が無事に通過したのを確認し、隊員達はオークに対し一斉に銃の火器威力を発揮した。
『殲滅しろ!!』
よく見れば、残りのオークの死骸もある。
ここに、14体の未確認生物殲滅任務が達成された。
だが、数十分後 自衛官達は更なる異世界の化け物と闘う事になる。