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あとがき
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
この物語で描きたかったのは「神の悲劇」ではなく、人が何を選び、何を手放すかという問いでした。
忘れないことは、尊い。
けれど、すべてを抱え続けることが必ずしも救いになるとは限らない。
ノエリアは神を救う存在でしたが、彼女自身が“神のために消える”物語にはしたくありませんでした。
だからこそ、彼女は人として選びアスベルと共に生きる道を歩きます。
記録されない幸福。
神の記憶に残らない日常。
それこそが、この世界で最も強いものだと私は信じています。




