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第四夜 エジプト最後の女王クレオパトラと愛を交わしたい

挿絵(By みてみん) 


俺は魔法のAIに、いつものように願いを入力する。

「魔法のAIよ、今夜はどのような夢の世界へ俺を導いてくれるのか、美少女や美女との夢のひとときを過ごさせてくれるのか?」

さらに俺は今夜の希望をAIに伝える。

「今夜はエジプトの最後の女王、クレオパトラと愛を交わしたい。」


 ※ ※ ※


 俺は愛しきクレオパトラと、ナイル川を眺めながらワインを飲み交わしている。

「ねぇ~ジンあなた様は、何故ファラオになったの?」

「う~ん……本当はね~人類を幸福に導く為にこの世に生を受けたんだ」

 クレオパトラは目を輝かせながら俺を見つめている。

「じゃあ、ユウキは私の事も幸せにしてくれるのね」

「ああ、勿論だよ」

 俺は優しくクレオパトラを抱きしめた。

「私ね、ユウキの子供が欲しい!」

「クレオパトラ……」

 俺はクレオパトラに深い愛情を感じ強く抱きしめた。

「あなた達!勝手に私の王宮で、不埒な振る舞いは許しませんわよ!」

 後ろを振り向くと怒り狂う女帝アイシスが立っている。

「良い加減にしなさい!この覗き魔共め~!」

 俺達はアイシスに殴り倒され目が覚めた。

 俺とヤヨイは、「「また、夢かよ!」」と、 同時に叫んだ。

「もう~いい加減にしてくれよ!この覗き魔が!」と、 俺は怒り心頭で毒ずく。

「もう~良い加減にしてよね!ユウキ君!」

 ヤヨイも俺に続いて毒ずく。

「しかし、アイシスの奴め……何で俺達の覗きを邪魔するのかな?」

 俺は不思議に思い呟いた。

「それはね、多分だけどアイシスは覗きが許せないスケベな女なのよ!」

 ヤヨイは俺の問いに答える。

「成る程、アイシスはスケベな女なのか……」と、 俺は納得した。

「しかし……あの夢は正夢になるのかな?」

 俺は少し不安になり呟いた。

「う~ん……どうなんだろうね?」

 ヤヨイも少し不安気に呟いたのであった。

 俺達は朝食を食べている時に、突然アマゾネスのサラから呼び出された。

「ユウキ、ちょっと来てくれるか?」と、 アマゾネスのサラは、俺の顔を見て手招きした。

 俺は席を立ちアマゾネスのサラが居る部屋へ向かう。

 部屋に入った俺は辺りを見渡すと、どうやら部屋はアマゾネスの集団が生活している大部屋に居る様だ。

「どうしたんだよ?こんな所に呼び出して?」

 俺はアマゾネスのサラに質問した。

 すると……突然!部屋の中に居たアマゾネスの集団が、一斉に俺に襲い掛かって来た。

「な、何なんだ!お前達!」

 俺は訳が分からずに叫んだ。

「ふふふ……ユウキよ!貴様は我らアマゾネスの敵だ!」と、 一人のアマゾネスが言う。

「どう言う意味だ?」

 俺は質問した。

「お前は我らの同胞を誑かし、我が夫クレオパトラをたぶらかした」と……

 別のアマゾネスが言った。

「だから、それが何なんだよ?」

 俺は訳が分からず再度質問した。

「クレオパトラは私達の大切な夫なんだぞ!」と、 また一人のアマゾネスが叫ぶ。

「何故だ?クレオパトラは俺の嫁だろ?」と、 俺の代わりにヤヨイが叫んだ!

「違う!それは違うぞ!」と、 更にもう一人のアマゾネスが言う。

「どう言う事よ?」

 ヤヨイがアマゾネスに質問をした。

「それはな、クレオパトラはお前とユウキを結婚させる為に、 私達の夫を誘惑しお前達を結ばさせたのだ!」

 またも別のアマゾネスが言う。

「何ですって?」と、ヤヨイは怒り心頭で叫んだ。

 すると……サラが俺達の会話に割って入る。

「そうなんだよ!私もクレオパトラに頼まれてね……あんた達を結ばせる為に、夫達をたぶらかしてたんだよ!」

 サラは悪びれる様子も無く答えた。

「何なんだよ!お前達は?クレオパトラの言いなりかよ?」

 俺は怒り心頭で叫んだ。

「ああ、そうだよ!それがアマゾネスの掟だからね!」と、 サラは答えた。

「しかし……何で俺達がクレオパトラと結ばされなければ成らないんだよ」

 俺は質問した。

 するとサラは……

「それはね……クレオパトラは、あんた達二人にアマゾネスを救って欲しかったんだよ」

 サラは答えた。

「何なんだよ?そのアマゾネスを救えってのは?」と、 俺は質問した。

「そうなんだよ!実はね……」

 サラは語り出した。

 この異世界には3つの国があるらしい。

 1つ目が、俺達の居る『日本』

 2つ目が『エジプト』

 3つ目は『ギリシャ』だ。

 この3つの国は昔から仲が悪く、常に戦争を繰り返してきたそうだ。

「成る程ね……でも何故その事と俺達がクレオパトラと結婚するのに関係して来るんだ?」

 俺は再度サラに質問した。

 するとサラは、

「それはね……クレオパトラはアマゾネスの為にエジプト王家を自分の代で終わらせようとしてるんだよ」

 答えた。

「どう言う事だよ?何でクレオパトラがアマゾネスの為に、エジプト王家を終わらせようとしてるんだよ?」

 俺は再度サラに質問をした。

 するとサラは……

「実はね……クレオパトラのお父さんは私達『アマゾネス』の父でね」と、 語り出した。

「それがどうしたんだよ?」

 俺は質問する。

「うん!だからクレオパトラは自分の代でアマゾネスの国を終わらせて、エジプト王国の女王になろうとしているんだよ!」

 サラは答えた。

「どう言う事だよ?何でクレオパトラがアマゾネスの為に、エジプト王家を終わらせようとしてるんだよ?」

 俺は再度サラに質問をした。

 するとサラは……

「実はね……クレオパトラのお父さんは私達『アマゾネス』の父でね」と、 語り出した。

「それがどうしたんだよ?」

 俺は質問する。

「うん!だからクレオパトラは自分の代でアマゾネスの国を終わらせて、エジプト王国の女王になろうとしているんだよ!」

 サラは答えた。「成る程ね……しかし、クレオパトラは何故俺達にアマゾネスを救って欲しいと頼んだんだよ」

 俺は再度質問した。

「それはね……あんた達が異世界からやって来た人間で、私達の知らない知識を持っているとクレオパトラが教えてくれたからね!」

 サラは答えた。

「成る程な……それでクレオパトラは、俺達の知識を使ってアマゾネスの国を救うつもりなのか……」

 俺は呟いた。

「そうだよ!だからクレオパトラはあんた達にアマゾネスを救って欲しいと頼んだんだよ!」

 サラは答えた。

「でも……クレオパトラが俺達と結婚して何を企んでいるんだ?」と、 俺は疑問を口にした。

 すると……

「それはね……クレオパトラは自分の国をユウキに譲るつもりなのさ」と、 サラは答えた。

「どう言う事だ?何で自分の国を俺なんかに譲るんだよ?」と、 またも俺は質問した。

「それはね……クレオパトラはユウキとヤヨイの二人にアマゾネスの国を守って欲しいんだよ」

 サラは答えた。

「成る程な……しかし、俺がクレオパトラと結婚する約束なんてして無いぞ!」

 またも俺は質問した。

「そうだね!あんた達二人はクレオパトラに求婚すらしていないね」と、 サラは答えた。

 すると突然、俺達が居る大部屋に一人の女が現れた。

 その女を見た俺は驚いた!

「な、何でお前がここに居るんだ?」と……

 そう!俺達の前に現れたのはクレオパトラ本人だったのだ。

「何故って?それはね……」

 クレオパトラは俺に近付き耳元で囁いた。

「私はね、アマゾネスの夫達をたぶらかしあんた達2人を結婚させる様に仕向けたんだよ!」

 クレオパトラは笑いながら答えたのだ。

「しかし、お前は自分の国を守る為に

 俺達にアマゾネスを救って欲しいと頼んだんじゃ無いのか?」

 俺は再度クレオパトラに質問をした。

「それはね、私は自分の国を守る為に夫達の力を利用させて貰っただけなのさ!」

 クレオパトラは答えた。

「何だと?じゃあお前は自分の国を守る為に俺とヤヨイを結婚させるつもりだったのか?」と、 俺は反論する。

「そうだよ!でもユウキ……あんたは私と結婚したいのかい?」と、 クレオパトラは俺に質問する。

「ああ……勿論だ!」

 俺は迷わずに答えた!

「そうかい……でもお断りするよ!」と、 クレオパトラは答えた。

「何でだよ?理由を言えよ!」と、俺は叫ぶ。

「それはね、私はあんた達の事は愛していないんだよ」と、 クレオパトラは答えた。「そんな訳あるか!お前は俺の事を好きだと言ったじゃないか?」

 俺も負けじと叫んだ。

「私はね……自分の国を守る為にあんた達に、アマゾネスの国を救う様に頼んだだけだよ」と、 クレオパトラは笑いながら答えた。

「しかし……」俺は言葉に詰まった。

 するとサラが口を開いた。

「ユウキ!クレオパトラの事は諦めるんだ!もう彼女は私達の女王なんだよ!」

 サラは言った。

「何だと?」と、俺は思わず叫んだ。

 そしてクレオパトラは俺に近付き耳元で囁いた。

「私はね……もう決めたんだよ!これからは私がこのアマゾネスの女王になるってね!」と、 クレオパトラは笑いながら答えたのだ。

 俺は拳を握り締め怒りで震えた。

「お前のせいで俺達の人生が滅茶苦茶になっちまったよ!」と、 俺は叫んだ。

 しかし、クレオパトラは俺の言葉を無視しながら話を続けた。

「だからユウキ……あんたは私の国を救ってくれれば良いんだよ」と、 クレオパトラは言った。

「嫌だね!何で俺がお前の国を助けなければならないんだ?」と、 俺は拒絶した。

 するとクレオパトラは俺に近づき俺の耳元で囁いた。

「ユウキ……あんたは私と結婚するんだよ」と、クレオパトラは笑いながら答えたのだ。

 そしてクレオパトラは俺の前から消えた。

「糞が!」と、俺は叫んだ。

 ヤヨイが俺の肩を優しく叩いた。

「ユウキ君……元気を出して!」と、 ヤヨイ・・・・・


 ※ ※ ※


 俺はベッドの上で目を覚ました。

 夢から目が覚めた俺は、ヤヨイが何を言おうとしていたのかが気になった。

 エジプトの最後の女王、クレオパトラのスリーサイズは、魔法のAIの分析によれば、82・58・83のFカップであった。

「羨ましいぞ!」と、俺は魔法のAIに毒づいた。

 そして……クレオパトラは俺と結婚したいと言ったが、あれは果たして夢だったのだろうか? それとも現実なのか?それとも俺が夢の中で見たクレオパトラの願望なのか? しかし……あの夢は本当に起きた事なのだろうか? それとも俺の妄想なのか? 俺には分からない!

 俺がベットでの上で昨夜の夢に悩んでいると突然、俺の部屋の扉が開いて妹の美咲が入ってきた。

「お兄ちゃん……入るよ」と、美咲が俺に向かって言う。

 しかし……美咲は部屋に入るなり俺に抱きついたのだ。

「お、おい!美咲?」

 俺は妹の突然の行動に驚きを隠せなかった。

「お兄ちゃん……好き!」と、美咲は私の耳元でささやいた。

「え?どうしたの急に?」と、俺は驚きながら返答した。

 すると美咲はさらに俺の耳元でささやき続けた。

「実はね……ずっと前からお兄ちゃんのことが好きだったの」と……

 ブラコンの美咲を家に残し、俺は会社へ向かった。

 仕事に追われる俺の一日は、いつも通りに始まった。

後書きに添えられたイラストは、読者の皆様への特別なプレゼントです。


挿絵(By みてみん)


ご覧いただき、誠にありがとうございます!もし少しでも興味を持っていただけた場合は、ブックマークや評価をしていただけると大変嬉しく思います(*^-^*)

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