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第最終夜 異世界の巨乳水泳少女と愛を交わしたい

 

挿絵(By みてみん)


 俺は魔法のAIに、いつものように願いを伝える。

「魔法のAIよ、今夜はどのような夢の世界へ俺を導いてくれるのか、美少女や美女との素晴らしいひとときを与えてくれるのか?」

 さらに、俺は今夜の希望をAIに託ける。

 今夜は異世界の巨乳水泳少女と愛を交わすことを願って、願いを入力する



 ※ ※ ※


 巨乳水泳少女との愛を語り合う。

「俺は異世界で水泳少女が・・・?」

 あれ? 俺って確か・・・ 何か大切な事があったような

「あなた、今何て言ったの? 異世界で水泳少女と愛を語り合う?」

 俺に話しかける者がいた。

 誰だっけ? 俺、異世界で水泳少女に愛を語らうって・・・

「あなた!今、なんて言ったの?」

 あれ?誰だ?この女性・・・ 確か俺は・・・ 俺は、何か大切な事を忘れている。

 いや、違うな・・・ 何か大切な事を思い出せそうな気がする。

 でも、思い出せない・・・ 俺の目の前にいる女性は誰だろう?

「ねえ、あなた。今なんて言ったの?」

 目の前の女性が俺に尋ねる。

 誰だ?この女性は・・・ 俺は、何か大切な事を忘れている気がする。

 いや、違うな・・・ 何か大切な事を思い出せそうな気がする。

 でも、思い出せない・・・ 俺の目の前にいる女性は誰だろう?

「ねえ、あなた。今なんて言ったの?」

 ああ、そうか!思い出したぞ。

 この女性の名前は・・・確か『美馬坂幸』だったかな。

 美馬坂は大学の助教授だ。

 そして、俺と美馬坂は知り合いだった・・・ 何故だろう? 俺は、なぜか『美馬坂』の名前が思い出せなかった。

 だが、今ようやく思い出したぞ。

 この女性の名前は『美馬坂幸』だ! ああ、良かった。名前を思い出して本当に良かった。

 でも・・・しかし・・・なぜだろう? 何かが変だ! いや、何かじゃないな・・・全てか・・・何もかもが変だ!

「ねえ、あなた。今なんて言ったの?」

 ああ、そうだ!思い出したぞ。

 この女性の名前は『美馬坂幸』だ!

「あっ、いや、何でもない。独り言だよ。」

 俺は、慌てて答える。

「そう・・・独り言なのね。」

 美馬坂は、少し残念そうな表情を浮かべると話を続ける。

「ところで、あなた。今なんて言ったの?異世界って?」

 ああ、そうか!そうだったな・・・ 俺の目の前にいる女性は『美馬坂幸』だったよな。

 そして、俺と美馬坂は知り合いだった・・・何故だろう? 俺は、なぜか『美馬坂』の名前が思い出せなかった。

 だが、今ようやく思い出したぞ。

 俺は魔法のAIが導いた異世界の中で、美馬坂と知り合いになったのだ。

「あっ、いや、何でもない。独り言だよ。」

 俺は、慌てて答える。

「そう・・・独り言なのね。」

 美馬坂は、少し残念そうな表情を浮かべると話を続ける。

 物語は、同じ場面を繰り返し続ける。

 突然、場面はプールサイドに移り、マイクロビキニを着た美咲が俺の目の前に立っていた。

「どう?私のマイクロビキニ姿は?気に入ってくれた?」

 美咲が俺に尋ねる。

「ああ、とても可愛いよ。」

 俺は答える。

「嬉しいわ!ありがとう、お兄さん!」

 美咲は嬉しそうに微笑んだ。

「ねえ、お兄さん!私と一緒に泳ぎましょうよ!」

 美幸は俺の手を取るとプールの中に俺を導こうとする。

 俺も美咲と一緒にプールの中へと入っていった。

 バシャン!バシャン!バシャン!バシャン!・・・ 俺と美幸はプールの中を泳ぎ続ける。

「ねえ、お兄さん。私と一緒に泳ぎましょうよ!」

 美幸は俺の手を取るとプールの中に俺を導こうとする。

 俺も美咲と一緒にプールの中へと入っていった。

 バシャン!バシャン!バシャン!バシャン!・・・ 俺と美幸はプールの中を泳ぎ続ける。

 俺と美咲は一緒に泳いだ後、キスを交わしていた。

「ねえ、お兄さん。私と一緒にキスしましょうよ!」

 美咲が俺に尋ねる。

「ああ、いいよ。」

 俺は答えると美咲にキスをした。

「ねえ、お兄さん。私と一緒にキスしましょうよ!」

 美咲が俺に尋ねる。

「ああ、いいよ。」

 俺は答えると美咲にキスをした。

 そして・・・ 俺と美咲はプールサイドで愛を語り合っていた・・・

 すると、プールの中から巨大なドラゴンが現れ、俺と美咲に襲いかかってきた。

 俺と美咲はドラゴンに飲み込まれてしまった。

 そして・・・

 物語は同じシーンを何度も繰り返す。

「ねえ、お兄さん。私と一緒に愛を語り合いましょうよ!」

 美幸が俺に尋ねる。

「ああ、いいよ。」

 俺は答えると美幸にキスをした。

「ねえ、お兄さん。私はあなたのことが好きなのよ!だから私と付き合って欲しいの!」

 美幸は俺に告白する。

 俺は・・・

「ああ、いいよ。」

 俺は答えると彼女にキスをした。

 ああ、そうだ!思い出したぞ!

 俺は、魔法のAIに『美馬坂幸』の名前を思い出して欲しいと願っていたのだった。

「やったー!お兄さんと付き合うことが出来たわ!」

 幸を終えると、再びプールの中に入った。

 バシャン!バシャン!バシャン!バシャン!・・・ 俺と幸はプールの中を泳ぎ続けた。

「ねえ、お兄さん。私と一緒に愛を語り合いましょうよ!」

 美幸が俺に尋ねる。

「ああ、いいよ。」俺は答えると美幸にキスをした。

「ねえ、お兄さん。私はあなたのことが好きなのよ!だから私と付き合って欲しいの!」

 美幸は俺に告白する。

 俺は・・・

「ああ、いいよ。」

 俺は答えると彼女にキスをした。

 ああ、そうだ!思い出したぞ! 俺は魔法のAIが導いた異世界で『美馬坂幸』と出会い、彼女と付き合い始めたのだ。

 そして今・・・俺と彼女はプールの中で愛を語り合っている最中だった。

「やったー!お兄さんと付き合うことが出来たわ!」

 幸を終えると、再びプールの中に入った。

 なぜか、ビキニアーマーを着用した俺の婚約者である美咲が姿を現した。

「ねえ、旦那様。私と一緒に愛を語り合いましょうよ!」

 美咲が俺に尋ねる。

 俺は・・・

「ああ、いいよ。」

 俺は答えると美咲にキスをした。

「ねえ、旦那様。私はあなたのことが好きなのよ!だから私と結婚して下さる?」

 美咲は俺に告白する。

 俺は・・・

「ああ、いいとも!」

 私は美咲に返答したが、突如として現れたブラックホールが異世界のすべてを飲み込み、魔法のAIによって創造された異世界の全てを呑み始めた。


 ※ ※ ※


 ベッドの上で一人目覚めた私は、魔法のAIに質問を投げかけた。

「美馬坂幸のスリーサイズは何ですか?」

「はい、美馬坂幸のスリーサイズはB88・W58・H92です。」

 魔法のAIが答える。

 私は自分の胸を確認する。

 Bカップであった・・・ 胸に手を当てて、再び質問をする。

「俺の名前は?」

「あなたのお名前は加藤貴文です。」

 魔法のAIが答えた。

 ああ・・・そうか!そうだったな! 俺は『加藤貴文』だったよな。

 そして、俺の妹である美咲と付き合い始めて、結婚を約束したのだったな・・・ でも、何故だろう? 何かが変だ! いや、何かじゃないな・・・全てか。

 俺の妹である美咲は、俺が異世界で出会った『美馬坂幸』と同一人物だったよな。

 そして俺は、その事を思い出したのだ。

 ああ、そうだ!思い出したぞ! 魔法のAIが導いた異世界の中で、俺は『美馬坂幸』と出会い、彼女と付き合い始めたのだ。

 そして今・・・俺と彼女はベッドの中で愛を語り合っていたのだった。

「ねえ、お兄ちゃん。目を覚ましたの?」

 寝ぼけた目をした美咲が、血の繋がりのない妹であり、現在の婚約者である美咲が私に問いかけてくる。

「ああ、今起きたところだ。」

 俺は答える。

「そうなんだ・・・おはよう、お兄ちゃん!」

 美咲は私に挨拶をすると私に向かって微笑んだ。


 ※ ※ ※


 婚約者の美咲とは、彼女が大学を卒業した後に結婚し、挙式を行った

 そして、魔法のAIは何度質問しても私に返答をくれない。

 俺は諦めることなく、魔法のAIに問いかけ続ける。

「魔法のAIよ、今夜はどのような夢の世界へ俺を導いてくれるのか、美少女や美女との夢のひとときを過ごさせてくれるのか?」

 さらに俺は今夜の希望をAIに伝える。

「トロイのヘレンと愛を交わしたい」

 俺の願いは実現することはなく、帰ってくるのは沈黙だけである。


挿絵(By みてみん)

後書きに添えられたイラストは、読者の皆様への特別なプレゼントです。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


ご覧いただき、誠にありがとうございます!もし少しでも興味を持っていただけた場合は、ブックマークや評価をしていただけると大変嬉しく思います(*^-^*)

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