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ラブアンドピース
アイツはすぐ寝る。シャブ中※のアイツは飛び降りを起こしそれ以降睡眠薬なしでは寝られなくなったのだ。俺からすれば好都合だ。弟も2時間後に寝静まり、夜8時。
「そろそろか…。」
俺は音を消し家を出た。
スケボーを漕いで噴水へ向かう途中に俺はジョイントを取り出し火をつけた。
深く吸い込む。母の胎内にいた時の記憶が呼び返される。
俺はコイツを吸ってる時、全てを愛し全てに愛される感覚になる。
この世界の全てが、無償の愛に包まれているかのように感じる。
「達ちゃん〜」
「達也3番目」
「まじか、じゃあもう1人は優人だな」
「まぁタバコでも吸って待とうや。」
和真がそう言うと俺らはしばらくスケボーしたり、タバコ休憩したりして待った。
〜少し後〜
「タン!タン!タン!タン!」
来たな。俺は優人が漕ぐ音が好きだ。この世に向かって怒りを吐き出してるかのような力強いチクタクが大好きだ。
※覚せい剤中毒者のこと




