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ばけもの子供の物語

詩 ばけもの子供の物語 温

作者: 仲仁へび



「使いつぶされる運命と諦めていた

 僕は人とは違うから

 利用されるだけされて捨てられるんだとそう思って」


 手を つないで 逃げ出す

 たった一人の 友達と


 掟よりも 大事だから

 家族よりも 大切だから


「どこまでも 一緒にいてあげるね

 私がついてるよ 大丈夫」


 つないだ手から 伝わる温もり

 誰も 今まで くれなかった


 はじめて 感じた あたたかさ

 とても 儚く 頼りなく

 でも 心地よくて 幸福で


「私は味方だよ」


「だからずっと一緒にいようね」


 守っていこうと 思ったんだ

 守っていきたい そう思ったんだ


 たとえ生まれた場所を離れても

 見知らぬ場所へ行こうとも



「ストーリー」

 その掟のある村では化け物は飼い殺しにされていた。

 ずっと昔人間に立ち向かった罪を償うために。

 だから、化け者は気まぐれで消費される。

 その子供の運命は、大人になる前に終わるはずだった。

 彼女が連れ出してくれるまでは。



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