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鬼と狐と私と僕と  作者: 十六夜暮らし
2/2

前日

九に後一週間で食われることになった十六夜は、まずは塾へ向かうことにした。

8/2 12:48

雀やカラスの鳥の声が気持ちいい、清々しい日。

十六夜は今日も塾へと向かっていた。いつもの道を九つと一緒に。すると少し古びたマンション、青木が住むマンションから、夏なのにパーカーと長いジーパンを履いて。目黒川ののような色したリュックサックを背負って、肩まで伸びている緑色した髪の毛をかき分けイヤホンをしている。富士の樹海のような深い緑色の眼をした男。青木あおき 勇裏ゆうりが、錆び付いて開けづらいドアをゆっくり開けた。「これから塾か?」無感情に青木はそう言う。「久しぶり、勇裏もか?」3日振りに合う親友に対して少し嬉しそうに十六夜は言う。二人は塾に向かって歩き始めた。「そういえばなんで最近塾こなっかったんだ?」勇裏は疑問にそれ程思ってもなさそうに言った。「色々あったんだよ」それで二人の会話は成立していた。


12:55

塾に続くエレベータの中に入って、4と書かれたボタンを十六夜が押した。1、2、3、4。扉が開く。そうすると、白い壁、木で作られたイスと、机がざっと20組位ある個別塾がある。入ったら直ぐにカウンターがあり、みなれたいつもの二人が座っていた。「よっ、ひさしぶりっ」そう軽々しく接して来るその女は、春日かすが 神超みこ。名前は神々しいが以外と優しい人だ。茶色の髪に、茶色の眼、黒いスーツを着ている。そんな見た目は普通の人だ。「十六夜君最近見なかったけど、どうしたの?」この人は、塾の先輩 山門やまかど そら先輩で、制服を着ていて。蒼い眼、蒼い髪を後ろで結んでいる。「ちょっと面倒くさい狐に絡まれていたんですよ」嫌そうに十六夜は言う。「面倒くさい狐とはなんじゃ」九は怒ってそう語りかけた。「今日は、英語の八百万先生だったよね」パソコンをいじりながら春日は言った。「塾のパソコンでゲームしながら言わないで下さいよ」「ばれてた?すまんすまん」あっはっは と春日は笑う。「元々隠す気ないでしょ」あきれながら先輩は言う。「ほら、もう授業が始まるよ、行った行った」


23:29

夜の塾、そこはここら辺の妖魔関係の人や、妖魔が集まるちょっとしたたまり場だった。「こんばんわ」十六夜がそう言った。「今日はどうしたんだい?何かあったのかい?」優しくその男の人は言った。名を八百万やおよろず りんという。とても綺麗に整ったスーツ姿で、スーツのポケットには万年筆が入っていて、右手には扇子を持っている。髪は短く、オオカミのような銀色の、整った髪。全てを見通すような、黒い眼。そんな男は言った。「その狐の事かい?」「そうです」十六夜は九との出会いや、あと5日しか無い事を話した。「退治して欲しいのかい?いや違うか。助けたい か」「なんでも分かるんですね、流石です。」「僕にだって分からない事は、あるさ。まあでも十六夜君が今思っていることは、分かるよ。十六夜君は、九ちゃんが何か脅威に思っている事がある、それを解決してあげたい、そう思っているんだろ?」「そうです」「九ちゃんと変ってもらっていいかな?」ぶわっ一瞬十六夜の周りの空気が代わり、金髪ロングの9本の尻尾が生えた、美少女になった。見た目はまだ高校生ぐらいで、尻尾は月の光に反射し黄金色に光っていた。「はじめまして九ちゃん」「我をちゃん付けするなど1万年は早いわ」本当に1万年以上生きている九の言っていることは間違っていない。それどころかただの事実だ。「それは失礼、でわなんて呼んだらいいかな?」「ふむ、人間の割に礼儀がなっているようじゃな。何とでも呼ぶと言いわ」「ありがと、とりあえず九ちゃんの問題のことを聞こうか?多分天雲の陰陽師の事だとおもうが」「、、そうじゃ、我は天雲の陰陽師に命を狙われていた、今までもずっと。それでこないだ、嫌になった我は天雲を呼び出し、こてんぱんにしてやろうと思ったら、あやつは他の陰陽師約200人で襲ってきやがったのじゃ。まあだが天雲以外は返り討ちだったがの。それで天雲と1周間程戦っていたのじゃが、あやつも人間じゃからな、一周間も戦っていたらさすがに辛くなって来たようなので、1週間後にってことになったのじゃ。」「細かいけど、九ちゃんもギリギリだったんだよね?」化け猫はあの妖魔さとりでさえも、あばけない程騙しや隠しは得意。そのうえ九尾ともなれば、嘘を言っても本当のようにしか聞こえないはず。それをこの男は嘘を言っているのに気づいた。「まあそれで、回復を含めて自分を強化したいために、史を食べると? それは困るな?」九は悟った、この男は危険だと、敵に回してはいけないと。「まあ天雲を倒せればいいんでしょ?」少し笑って八百万は言った「そ、そうじゃ」「なら僕が協力するよ」


8/7 10:25

蝉がうるさい程鳴いていたそんな夏休みの日

塾帰りのこと。「おにーーーーちゃーーーん」そう言って飛んで来たのは史の妹の三角みつき激しく三角は十六夜に抱きつき、そのまま坂に転がっていった。「おにいちゃん☆」「どうした、三角」にやけながら十六夜は言う。「何あのカップル〜(0o0)」「キモーーーイ(3p3)」そんな女子高校生の声は耳に入っていないようで。二人は熱いキスをしていた。「ハァハァ」「合いたかったよ三月」「おにいちゃん♡」「チュー」「あいた「おい、そこのバカップル、人集まってるぞ。早く家帰れ。」青木はいつものことのように、そう言った。


「おい、史お前、勉強を教えてやるよって言われたから来たのに、なんでまた道で抱き合って三角とベロチューしてんだよ」「いやーねぇー」頬を赤らめて照れくさそうに十六夜は言った。「はあー、本当お前等変らないな、で どうしたんだ?」どこから出したのか分からない、じゃがりこを食べながらそう言った。「ああそうだそうだ、今日さ天雲の陰陽師って人と戦うんだけどさ、手伝ってよ、お前いたら心強いんだけど。」青木 勇裏ゆうりは陰陽師界でも有名な若手陰陽師である。実力だけはあるが、気分によって依頼を断ったりするので、問題があったりする。「アホなのかお前?」青木は食べていたじゃがりこを落とした。「パシャリ」十六夜が自分の持っているカメラで、豆鉄砲をくらった鳩のような青木の顔を撮った「お前、真面目な話ししているのに」「いや、お前が感情出すなんて珍しいからさ」笑って十六夜はそう言った。「お前本気で言っているのか?ぜったいにやめとけ」「どうしたんだよ、らしくないな」「俺はパスするからな」「なんでだよー、来てくれたらじゃがりこ買ってあげるからさー」「やだやだ、早く勉強しようぜ」『こいつ話題かえやがったな』「分かったよ、あーじゃあまずは」「英語のbe動詞からお願いします」「あっはい」


雲がなく月がはっきりと見えるそんな夜。

ここは六神神社むがみじんじゃ「あしたでお、やっとやつをこの手で」いかにも起きたばかりの中年男性がそう言う「コツン、コツン、コツン」「おはようございます」「今は夜でお」「、、、こんばんわ。師匠、明日は自分も戦いにでます。」「今まであんなに嫌がっていたのでおに、なにか聞いたでおか?」「明日は鬼が来ると聞いたので、少し戦いたくなって。」殺気が神社を走る。「それは楽しみでお、鬼はまかせたでお?」「必ず殺りますよ。」

こんなに短くていいのかな?

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