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最強日本異世界へ  作者: お酒は二十歳になってから
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第一話

チートな日本が異世界に転移

スマートフォン

それは人類が開発した文明の利器であり日本人は九割がた持っている今やなくてはならないものとなっている。

そんなスマートフォンから事件が起きた。

2043年 9月9日 正午

日本国内のありとあらゆるスマートフォンの画面が突然白くなりひかりだした。

「うっわ…な、なんだ。」

「目が……目がーー!!」

某アニメのム○カ大佐が日本各地に大量発生した。


9月9日 一時頃 白い館


「さて、先ほどあった謎の現象以降何か変わったことをまとめてみた。目の前のタブレットを見てくれ。」

タブレットには以下のことが記載されていた。


・北アメリカ大陸及びハワイ県以外との音信不通


・外国機、外国船、外国からの観光客、大使館の消失

・パナマ運河に濃い霧が発生


・人口衛星との音信不通


「…ありまくりだな。」

「とりあえずそれぞれの原因究明を指示…軍に全方向を調査させる…ということでよろしいかな?」

大臣たちは全員うなずき同意した。

その後は事件の対策本部が置かれた。

本部にはそれぞれの分野で優秀な人が集められた。

その面子は実に様々で有名な大学教授やペンタゴンからきた軍人、IQが高い人等あらゆる対応が可能だ。

「…何か意見がある人はいないか?」

呼ばれた十人のなかで二人手を上げた。一人はペンタゴンから来た後藤准将、もう一人はIQ230の香川である。伊部総理はまず後藤准将を指名した。

「ペンタゴンではあらゆる情報を整理しあらゆる角度で情報をまとめた結果、北アメリカ大陸及びハワイ県は地球上ではないどこかに転移した。という結論が出ました。」

ざわざわ……対策本部は一瞬にして談笑の場になった。

「後藤准将、具体的な根拠はないのか?」

大臣の一人、赤城外務大臣が質問をすると場は静まった。そんな中後藤准将は淡々と言った。

「具体的には星の位置が異変前に比べ全く違うことがあげられます。」

「…原因はどうなんだ?」

「残念ながら、全くわからないというのが関の山です。」

「……香川さん先ほど挙手しましたが何か意見はありますか?」

「後藤さんの言った通りだと私は思いますよ。ただ根拠らしい根拠はありませんが…」

「わかりました。…他に発言をしたい人はいませんか?」

今度は誰も手をあげなかった。

「…まぁ、今のところは軍の報告を待とう。」

伊部総理はそう言うとイスに深く座った。




同時刻 山奥にある兵舎


日が沈みつつある中、オレンジ色に照された兵舎の中で緑色の迷彩服に身を包んだ軍人は一人廊下を歩いていた。軍人はある一室の前で止まりノックをする。

コンコン

……………

中からは音もしない。

彼はお構い無しにドアを開ける。

「ヒーカル!!」ドアを開けた瞬間彼に女性が飛び付いてきた。が、彼はそれを予期していたように華麗にそれをかわす。かわされた女性はこれまた予期していたように体制を立て直しまた抱きつこうとする。が、またもや彼にかわされた、そしてその繰り返しである。彼は女性をかわしながら前に向かって歩き

机の上に書類を置いた。それと同時に彼は女性に抱きつかれた。

「……」

「ハ~輝の匂い♪」

「司令…オイタがすぎますよ。それと今日の報告書ちゃんと読んでください。」

「……………」

「……司令、聞いてますか?司令!!」

「ほえ…な~に。」

「報告書を読んでくださいお願いします、司令」

「輝の頼みなら何でもやるよ~。けど司令じゃなくて美姫ね。」

「いやいや、司令…」

「美姫」

「話を聞いてくださいしr…」

「み~き」

「…………………美姫」

「聞こえないもう一回」

「……美姫。」

「…まぁ、よしとしますか。」

彼女は意中の人に名前を呼ばれて(呼ばせて)満足したのか彼から離れイスに座り書類を読んだ。

「特に変わったことは無いわね」

「はい」

「…そう、なら良かったわ。」

「……何かあったんですかし…「ゴホン!!」…美姫」

「…輝だから言うけど他の人には内緒だよ。今日の正午に日本は転移したらしいのよ。」

「今日は9月…エイプリルフールはとうに過ぎましたよ。」

「…ム~~。本当だぞ。舞に聞いた確かな筋の情報だぞ。」

「…まぁ知ってましたけど。」

「…え?……何で、どうして、いつ、誰に、どうやって。」

「成り行きで、電話して、朝方、ペンタゴンの後藤准将、会話力で。」

「…ム~からかったな。」

「では、私はこれで。」

彼はそう言うと音もなく部屋を出た。


彼こそこの物語の一応の主人公坂本 輝である。

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