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新任大公の平穏な日常  作者: 古酒
新任一年目の日常
1/52

プロローグ.恐ろしい場面を目撃してしまいました

 知っていたら、扉を開けたりなんてしなかった。

 そもそも、そのことを知っていたら、その部屋に近づきさえしなかった。

 けれど、俺は知らなかったのだから仕方がない。

 彼と彼女が、二人きりでその部屋にいたことをなんて。

 そりゃあ確かに、普通なら俺の来訪を告げるはずの儀仗兵が無言だった……いや、そもそもその部屋の前にはいなかったのも、おかしいと言えばおかしい。

 だからって、それまでに山ほどいる衛兵たちの誰か一人でも、注意を促してくれていたら!

 魔王様はただいま密会中ですとか、言って止めてくれていたら!

 そうすれば、俺はこんな気まずい思いをしなくてもよかったのだ。


 誰かわかってほしい

 部下であるはずの女性魔族に跪き

 その上足蹴にされて恍惚としている

 そんな魔王サマの姿を目撃してしまった

 この俺の気まずさを!


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