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寒村の図書館  作者: デョ
7/15

さあ、(恋の)狼煙を上げよう!

月曜日。


浮き浮きしてる子、そわそわしてる子、沈んでる子…。


まさに悲喜こもごもといった様子の終業式。


僕はと言えば思いっきり浮かれてた。


僕が妖精だったら飛んでると思うんだ、これ。

まあ人間だから飛べなくて、だからこそあの子と仲良くなって、そいでもって浮かれてる。


人、これを因果応報といふ。


…それはさておき、彼女と他愛も無い話をしながら帰る道すがら。


「これ、クリスマスプレゼント」


昨日買った帽子を渡す。


眼を帽子と僕、交互に移す彼女。


やがて僕に視線を戻して固まり…


「有ん難う!」


思い切り抱きついて来た。


僕から抱きつくのは度々あったけど彼女からは初めてだ。

何度も耳を打つ「有ん難う」の言葉が嬉しくて僕もしっかり抱き返してた。


「大事《でえじ》にする…

…だどもどないせよ?

私なんも準備しでね」


困惑する顔も可愛いです。

気持ち的には今こうしてるだけでも十分だけど。


「じゃあ今度二人でどこか遊びに行こうよ?」


デートのお誘いですね。

子供にゃ早い?

のんびりしたら持ってかれるよ?


「そげな事で良えだか?」


「無問題《モウマンタイ》!」


むしろお釣りが出ます。


「分がっだ。

じゃあ休みが明げだら一緒に遊びに行ごう」


いよっしゃあ!

デート成立!


「絶対だよ!

じゃあ休み明け〜!」


「んじゃばさ休み明け〜」

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