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寒村の図書館  作者: デョ
3/15

ある日の放課後

クラスで意地悪されてる僕とその娘が仲良くなるのに時間はかからなかった。


ある日こんな事を訊いてきた。


「お()さなしてあげに虐められて笑ってられるん?」

さてなんと答えたものやら


「僕さ、人間だよね?」


彼女は眼を見開く。


「そおなん!?」


ありゃ、気付いて無かったか。


「そうなんです」


笑いながら答える。


「あの子らは僕があの子らと違う事を笑う。

けど違って当たり前なんだ。

僕はあの子らじゃない。

あの子らは僕じゃない。

そんなみみっちい事で腹を立てるのは馬鹿げてる」


彼女が呆気にとられてポカンとする。


人、これを『天上天下唯我独尊』といふ


「だから笑い返す。あの子らよりも大きな声で。

あの子らよりも馬鹿馬鹿しく」


そう言ってニカッと笑う。


「気付いたら皆無視するようになった」


彼女は眼を白黒させて俯く。


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