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俺は悪くない!! 全部人間が悪いんだ!!
一人目の首さはね飛ばす。
「悪い子は…」
二人目さ袈裟懸けに切る。
「頭に…」
「ヒッ!」
悲鳴さ上げようとした三人目は逆袈裟に。
「斧さ…」
背中さ向けた奴は肩からバッサリ。
「プレゼントだあ!」
駆け出す奴らの片方を後ろから唐竹に割る。
最後の一人がその隙に逃げ出す。
「逃がさねえ」
悪い子はみぃんなお仕置きだぁ。
………………………………
組長の首が転がり俺達全員呆気にとられる。
悲鳴を上げる間もなく二人目が転校生に切られる。
「ヒッ!」
三人目がパニックで悲鳴を上げると同時に切られる。
その隙に俺と残った一人が駆け出す。
俺の方が僅かに早く、それが命運を分けた。
後ろからびちゃりと生暖かい物がかかる。
ケタケタと響く笑い声。
ひたすら走る。
いったい俺達が何をしたっていうんだ!
殺されるような事なんてしてねえぞ!
どこをどう走ったかなんて覚えてない。
気がつくと目の前に警察の集団。
その中に転がりこむとそのまま意識を手放した。




