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お前(め)さ悪(わり)い子だ!!
遅くなってすいません。
気がついたら帽子さ組長に踏まれでだ。
取り戻そうと手さ伸ばしたら意地悪に蹴飛ばされた。
「…!」
意地悪が何か言うとる。
けど耳に入らない。
あいづらに踏みにじられた帽子さ胸に抱き寄せる。
悔しくて涙が出る。
なしてここまで他人の心さ踏みにじれる!
あんなのは…、あいつらは悪い子だ!
そう思っだ途端に心がなんか軽くなる。
…悪い子なら…
そう悪い子ならば
懲らしめにゃなんねえべ?
あいづらに汚された帽子をしっかと被る。
手にはいつの間にか斧さ持っでだ。
いづも父っちゃが悪い子懲らしめる鉈さどないして出しでるが分がんねがっだげど、こげにして出すんか…
納得さしだなら…
「…悪い子は居ねがぁ…?」
さあ、お仕置きだんべ?
………………………………
『緊急要請、緊急要請』
派出所に無線が飛ぶ。
『斧を持った妖精が付近の子供を襲撃、繰り返す…』
まぁたそんな時期かい。
何年かに一度は起きる恒例事件。
「今度は何人生き延びるかねえ」
ぼやきながら警官は拳銃と盾を準備した。
『…繰り返す、付近の警官は武装して集合せよ』




