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最終話 ありがとう

パパと涼子さんは死に対して悔いは無かった。そして3人も私たちの所へ追いついた。3人は車から降りて私たちに拳銃を向けた。

「消してやる。」

ピンチの中でパパは冷静な表情をしていた。

「殺して何になるんだ?八つ当たりして何になるんだ?熊谷麻美、どうなんだ?」

「………。」

「殺した所でお前らは得をするのか?」

「………。」

パパ凄い。こんな状況で相手を追い詰める言葉を言えるなんて、「ジョジョの奇妙な冒険」の空条承太郎のようだ。

「だから何?もう引き下がれないから。」

「なら早く殺せば、どうせ刑務所行きは確定しているんだから思う存分打てば。」

「何が言いたいのよ。」

「死ぬ覚悟ならできている。なあ涼子。」

「当然です。もうこの世でやることもないし。但し、真子ちゃんは生かしておいてよね。」

その時だった。麻美ちゃんは銃を捨てた。

「2人とも、もう止めにしませんか?こんなに言われたら何もする気になりませんよ。」

「何言っている。この日のために何年と計画してきただろ。」

その言葉に対して私は笑った。涼子さんは後ろで何かをしている。

「ハハハ。こんなことのために何年って、私なら1週間で計画実行できますけどねー。」

「ふざけるな。」

田島さんは1発、銃を放った。心が落ち着いていないせいか、銃弾は誰にも当らなかった。」

「今警察が来るって。GPSで知らせておいたから。」

涼子さんがコソコソ後ろで何かをしていたのは携帯電話で場所を知らせていたのね。

「終わりです。もう止めましょう。私は自首します。」

麻美ちゃんが警察の元へ行こうとしたその瞬間。

「待て、熊谷麻美。貴様は車に乗っていろ。」

「は…はい。」

私は何かの気配を感じた。それはパパもだった。パパが私に目を合わせて確認をしてきた。考えていることは同じらしい。

「終わりだな。」

パパの言葉の瞬間、警察が撃った銃が遠くの方から明花と田島さんを打ち抜いた。2人は何も言わずに倒れた。その後、警察の人たちが来て助けてもらった。

「大丈夫ですか。怪我…。」

「してないよ。事情徴収をするなら早くして。」

勿論、車にいた麻美ちゃんは逮捕されずに済んだ。まあ、思いっきり泣くぐらいシバいたけど…。




原田家が落ち着いた頃、私とパパと麻美ちゃんでパパの小学校に行った。

「前のが最後だと思っていたんだけどな。もう1回来るとは…。」

「所で何で私を連れてきたんですか?」

「同姓同名の人間がどんな人間だったか教えたくてな。ここが俺が愛していた熊谷麻美の席だ。」

「未だ残っているなんて不思議よね。」

「あんたに似ているんだよ。座ってみ。」

「はい。」

麻美ちゃんは席に着いた。

「何だか座りやすい。」

「麻美がそうさせてくれているんだろう。今逝くよ。」

私は逝かせてあげる決心をした。

「パパ、私を生んでくれて、ありがとう。生まれ変わったらまたパパの娘になりたいな。」

「真子、俺の分まで生きろ。いつかまた会える。」

そしてパパは小学校を後にした。パパはママと同じ死に方をした。私も麻美ちゃんもずっと泣いていた。



パパが死んでから3年が経った。月日が経つのは早かった。この日は仁美と一緒に仙台へ仕事に行った。

「落ち着きましたか?」

「うん。パパが言ってたように、そろそろ自分の人生を決めないといけないね。」

「結局どうするんですか?」

「私は生涯独身でいいや。それに仁美もずっと私のマネージャーをしてよね。」

仁美は笑顔で言った。

「分かりました。」

私の目の前にはパパの小学校がある。小学校からパパとママと熊谷麻美とベニショウさんが見ているようだった。私、これからも頑張るよ。   終わり

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