表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

第5話 仕打ち

“怨むなんて最低なことよ。いい加減に目を覚ましなさいよ。”

“ハッキリ言わせてもらうわ。正義なんて間違いよ。逆境に立たされたときは誰も助けてくれないんだから。なら、遣られる前に遣るしかないでしょ?”

“だからって怨み屋なんてしなくても…。”

“でもね、人は1度怨まれたら誰にも消せるものではないのよ。”

はいカット。OKです。スケジュール的には明日がクランクアップだ。

「原田さんお疲れ様です。」

「麻美ちゃんお疲れ様。」

「最近監督さん見ませんね。どうしてでしょうか?」

「体調が悪いらしいよ。でもあなたは気にしなくていいから。」

「どうしてですか?気になります。」

「それより麻美ちゃんは私のパパに会ってきたら?何かが変わるかもよ?」

「そうですか…。」



私はその日の夜に麻美ちゃんをパパに会わせた。家で楽しく食事中。

「初めまして熊谷麻美と申します。原田さんとはドラマで共演させていただいています。」

パパは怪しい雰囲気を感じていた。

「よろしく。俺の昔好きだった人と同じ名前だ。」

「そうなんですか?」

「何か見覚えがある顔そうにしてるな?どうしてだ?」

「さあ?人違いではありませんか?」

「それはそうだよ。初めて会ったんだよ。でも何で会いたいなんて思ったんだ?」

「同姓同名の好きな人がいたって聞いたので会ってみたいと思ったんで。」

パパは何かを察知したようだった。

「そういえば仕事終わりに監督さんの所に行ったんだけど、明日退院出来るそうよ。」

「明日2人でお見舞いにでも行くか?」

「私も行っていいですか?」

「駄目。」

「行きます。」

パパは呆れた顔をした。

「ドラマ監督を怪我させたのは熊谷麻美、貴様だろ?」

私と麻美ちゃんは驚いた。

「何でそんなことを言うの?」

「それと、加守田明花とグルだろ?」

麻美ちゃんは何も言えない表情をした。

「誰だって怨みくらいあるだろう。もしかして俺に接触したのも何かあるのか?」

「パパ、そんなこと言わないでよ。」

「私、失礼します。」

麻美ちゃんは席を立ち家を出た。しばらくしてからパパが口を開いた。

「おかしいと思わないか?」

「何が?」

「あんな言い方されたら普通は誰であろうと怒るだろう。なのに何も言わずに出て行った。何かあるのが見え見えだ。」

「あの3人には気を付けろ。」

「確かに明花は野球をしていたから監督さんを殴るにしても男並みの力を出せる。」

「理にかなっているだろう?」

私が狙われるのならパパも危ないかも。

「パパも気を付けてね。何かあったら守るから。」

「気にするな。自分で死ぬより殺された方がマシかもしれないな。それよりも自分の身は自分で守れ。俺は大丈夫だから。」

この先どうなってしまうのだろう。



“私は怨み屋としてこれからは生きていく。”

“私はあなたを許さないから。絶対に。”

はいOK。これですべての撮影が終了した。でも私はスッキリしない気持ちだった。収録が終わり、麻美ちゃんの元へ行った。

「麻美ちゃん、どうして昨日黙って帰ったの?」

「急に用事を思い出したんです。」

この顔は嘘をついている顔だ。

「まあいいわ。」

「そういえば、原田さんのマネージャーさんがいませんね。別な仕事ですか?」

「別仕事だけど、あなたには関係なんじゃない。」

「ですね。」

そう言って麻美ちゃんは現場を出て行った。



仕事終わりに仁美と合流し、調査報告をさせた。

「どうだった?」

「やはりそうでした。実際に怨みを持っているそうです。」

「それと共演していた熊谷麻美もグルみたいだから気を付けた方がいい。」

「分かりました。」

ブーーーー、ブーーーー。メールだ。

“家に加守田明花が来ている。そっちにも誰かいるか分からないから気を付けろ。”

“了解。”

来たようだ。

「仁美、家に行くよ。」

「はい。」

2人で家に戻った。   続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ