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調理実習
教室へ入り、カバンを置くと二人は
調理実習室へとむかった。
長い廊下は暗く寒々としていた。
調理実習室内は暖房が効いているのか
雪菜は暑く感じたが、
夏希は寒そうに震えながら。
調理実習の準備にとりかかろうとしていた。
エプロンと帽子とマスクをした雪菜は、
息苦しいさに加え暑苦しかった。
夏希この部屋暑くない?と雪菜はつぶやき、
調理実習ノートでパタパタあおいだ。
雪菜、まだ先生来てないから
暖房いれてないし、
北側の一階の調理実習室だから
太陽も照らないか、超寒いよ。
朝から、雪菜変だよ。
やっぱ熱があるんじゃない」
と夏希が、心配そうに雪菜のおでこに
手を当てた。
あまりの冷たさに夏希は手を引っ込めた。
夏希か雪菜に話そうとした矢先に
先生が教室にやってきた。
授業が始るチャイムがなった。
雪菜のクラスはおしゃべり好きな
にぎやかなクラスだったが、
家庭科の先生はオスス婆といわれて、
厳しい先生だった。
一瞬教室は静まりかえり授業がはじまった。
今日はお正月用に、ちらし寿司とかき玉汁、デザートのみかん寒天を作る予定になっていた。