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Dead of BlackLand  作者: 瑠芽
始まりの唄
7/16

第六話 初任務


はい♪瑠芽です(≧∇≦)


今回は初任務、はたしてうまくいくのか…

~支部長室~


「よし…そろったな…じゃあアリス、任務の内容の説明をしてくれ…」

支部長室には俺とピーチそしてアリスが呼ばれていた。

「はいは~い♪今回の任務の説明だよ~」

やはり場違いな声が響いた。

「はいそこ!!場違いとか思わない!!」

「だから心の中読むな!!」

「仕方ないも~ん♪」

「アリスさんと勇太さんは仲良いんですね」

「いや、そんなわけないだろ。アリス、お前からもなに…」

そういいかけると

「ゴホン」

「あ…ごめんなさ~い…はい、じゃあ気を取り直して任務の説明に移るよ~えっと今回の任務はここから北に約100kmくらいにある朱羅義町(しゅらぎちょう)に蜘蛛型大型人外敵生物MENOが現れたとのことです。なので今回はピーチ・エレクセルと青葉勇太の二人でこれの討伐に向かって下さい。以上♪」

「と言うことだ。わかったな二人共」

「はい」

「了解です」

そう答えると

「よし…じゃあ任務に行く前に勇太君、君に問題だ。これは初任務に行く人全員にだす問題だ。」

「わかりました」

「いい返事だ。では問題だ…勇太君はMENOは何からできていると思うかい?」


何からできているか…

数分考えて出た答えは、

「俺は死体、もしくは死骸の怨念の集合体だと思います。戦った時に思ったんですが、なんか悲しそうでした…」そう答えた。

「そうか、ありがとう。騙したようで悪いがこの問題に答えはない。我々もMENOは何なのか未だ解明中だ…」

「そうですか…」

「あぁ…まぁこんな話は終わりにしよう。では任務に向かってくれ!!」

「「はい!!」」

そう言って俺とピーチは任務に向かった。


……………………

「アリス、彼はすごいな…我々が長年かけてたどり着いた結論をいとも簡単に当ててしまうとは…もしかして君の入れ知恵かい?」

「はははは、僕がそんなことすると思う?」

「そうだな…これからも彼の行動には目を見張る必要があるな…アリス、これからも頼んだよ」

「もちろん♪僕も彼には興味があるしね♪」

……………………

俺とピーチは朱羅義町に向かうために電車に乗った。

席に座ると特にすることがなかったのでピーチに質問をしてみた。

「ピーチってさ、任務は何回くらいいったんだ?」

「え…私ですか…私はこれが6回目ですね」

「そっか、じゃあピーチもまだブラックランドに入ったばかりなの?」

「はい♪今月で4ヶ月目ですね」

「そうなんだ。じゃあさ…」


「次は朱羅義町~朱羅義町」

と電車のアナウンスが言った。それを聞いたので俺は質問をやめて降りる準備をした。

「よし…じゃあ行こうぜ」

そう言って電車を降りた。


…ジジジ…ジジ…ジッ…

「やほやほ~そろそろついた頃だと思って連絡入れたよ~」

「はいはい。で、何の用?」

「えっと、MENOが駅から東に向かった廃棄された工場に巣を作ってるって情報が入ったから」

「わかった、了解だ」

「後、BRASTERの使いすぎには気をつけなよ♪後、ピーチは怒らせると怖いからね♪」

「え…どういうこ…」


…ジジジ…ジジ…ブッ…


「き…切りやがった…」

「アリスさんなんて言ってました?」

「えっと…ここから東に行った廃棄工場にMENOが巣を作ってるって」

「そうですか、じゃあ行きましょう」

「そうだな」

そう言って廃棄工場に向かった。


~廃棄工場~

「不気味なところね…」

「そうだな…いかにも何かいるって感じだな…」


…カサカサ…カサカサ…


「ん?」

「どうしたの?」

「いや…今何か聞こえた気が…」


…カサカサ…カサ…カサカサ


「ほら、ピーチも聞こえたたか?」

「うん…聞こえたわ…確かに何かいるわね…」

俺は警戒して腰のホルダーに入れてある拳銃に手をかけながら歩いた。


…カサカサ…カサカサカサ…


…近いな…

俺はいったん立ち止まった。

「ど…どうしたの?」

「…」

「ん…?」

「伏せろ!!」

「ふぇ?」

そう言って俺はピーチの上にかぶさるように床に伏せた。


…カサカサカサ


「さてターゲットのご登場だぜ」

俺は起き上がりながら目の前の敵を見つめていた。

「これが蜘蛛型MENO…書物で呼んだことがある…確か動きが早く接近戦はむかないらしい…」

アリスが起き上がりながらそう言った。

「なら…先手必勝!!」

俺はホルダーから拳銃を抜き出して銃口を蜘蛛に向けた。


…バンバンバンバン


「やったか…」


…カサカサカサ…カサカサ…


「よけられたみたいね…」

「くそっ…無闇に撃っても意味がないか…」


…カサカサ…カサカサカサ…


「ピーチ上だ!!」


…カサカサ…シュルルルル…


「危なかった。ありがとう勇太」

「おう…さすが蜘蛛…糸も吐くのか…」

「…………」

「どうしたアリス…」

「…………ハァ!!」

アリスがそう言うと近くにあった鉄柱が浮かび上がった。

「………ハァ!!」

今度は鉄柱が蜘蛛めがけて飛んでいった。

「……ハァ……ハァ…」

「それがアリスのBRASTか?」

「そうよ…一般的にポルターガイストって呼ばれるようなものね…物体をBRASTで持って動かすって感じね…」

「そうか…」


…カサカサカサ…カサカサ…


「くそ、まだ生きてるのか…」

…カサカサ…カサカサカサ…


「危ねぇ!!」

俺はピーチをかばった。

「…っち…」

俺は足を怪我してしまった。

「勇太、大丈夫?」

「あ…あぁ…大丈夫…だ…」

「でも…血が…」

「はは…こんなのへっちゃらだぜ…」

「でも…でも…」

「だから…気にすんなって…ほら…またやつが来た…早く逃げろ…」

「…私のせいだ…私の…せいだ…許さない…許さない!!」

いきなりピーチの周りの空気が変わった。

ピーチの黒かった髪と目が赤くなった。

「許さない…許さない…」

「おいピーチ!!どうした!!」

「………………」


…ジジジ…ジジジ…ジジジ…


「やほやほ~だから言ったでしょ♪ピーチは怒ると怖いって。それが仲間のことだとなおさらね♪今のピーチに近づくと君もBRASTの力で飛ばされちゃうからね~」


…ジジジ…ジジジ…ブッ…


「っち…一方的かよ…」

「………」

ピーチの周りにあった物が全て浮いている。

「………ハァ!!」

それら全てが蜘蛛に向かって飛んでいった。


…ガシャン!!…


それと同時にピーチも力を使い切ったのか倒れてしまった。


…カサカサカサ…


「まだ生きてんのか…でももうすでに動いているのでやっとみたいだな…今なら俺でも倒せるぜ…」


「ふぅ…………ハァ!!」

俺は残ってる力を使ってBRASTERを発動した。

「これなら倒せる…」

そう言って蜘蛛といっきに距離を詰めて攻撃をした。

「これで終わりだ!!」


…バァン!!…


「キュェェェェ」

そう言いながら蜘蛛は倒れていった。

「ハァ…ハァ…これで…ミッションコンプリートだ…」

俺もそのままそこに倒れてしまった。

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