表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

これは真冬のプロローグ 2



 真夏の魂がリェンの元を訪れる少し前、小さな魂が現れる。

「はぁい、こんにちはぁ」

「……」

「私はリェン・カーネ、死者の魂案内役を任されている女神ですぅ」

「……」

「そうですぅ、あなたは現世で死んでしまいましたのでぇ、この先の進路を選ばなければならないのですぅ。選択肢は三つぅ。いいですかぁ?一つ目はぁ、このまま魂を消滅させて無になることですぅ。あなたの個は保たれて安らかにぃ、永遠の眠りにつくことができますぅ。二つ目はぁ、輪廻転生の輪に溶け込み新たな形になってぇ、現世に生まれ変わることですぅ。無限の意識に混ざってぇ、あなたの個は緩やかに分解されていきますぅ」

「……」

「はいぃ?そうですねぇ、あなたの親兄弟は既に無限の意識に混ざってますねぇ」

 リェンは手元の本をぺらぺらめくっている。

「親兄弟の後を追って無限の意識に溶け込むことも出来ますがぁ、あなたには特別な選択肢があるんですよぉ」

「……」

「危機に瀕した別世界に転生してぇ、救世主となっていただくことですぅ。この場合ぃ、あなたの自我は保たれてぇ、もう一度あなた自身として生きることができますよぉ」

「……」

「はいぃ、実は大変困った状況になっていましてぇ。猫の手も借りたいと言いますかぁ、転生特典も付きますしぃ、転生をお勧めしているところなんですよぉ」

「……」

「そうですねぇ。その人ならもうすぐここに来るみたいですねぇ」

「……」

「はいぃ。きっとそうなると思いますよぉ」

「……」

 リェンの表情が明るくなる。

「やってくれますかぁ?ありがとうございますぅ。ではでは転生特典のほうを…」

「……」

「え?はい、まぁ大丈夫ですよぉ?」

「……」

 リェンの前に大きな赤いボタンが現れる。

「それではぁ、私の世界をよろしくお願いしますねぇ」

 リェンはボタンを押して小さな魂を優しく見送った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ