表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/16

コーヒー

 こおりふね激突げきとつするのと同時どうじに、一列いちれつめにあった『タイヤボート』のおおくが、そらへとばされていた。


 二列にれつめもほとんどおなじだ。『タイヤボート』の半分はんぶん以上いじょうが、そらへとばされている。


 そして三列さんれつめ。『タイヤボート』の半分はんぶん以上いじょう無事ぶじだ。


 こおりふねほうが、うしろにかえされている。


 そのまま後退こうたいしていくこおりふね。もうスピードはていない。あとすこししたら、勝手かってまるだろう。ふねのおしりからているパラシュートも、どんどんしぼんできている。


 ペンギンちゃん船長せんちょう作戦さくせん成功せいこうだ。あれほどの衝撃しょうげきだったのに、こおりふねはほぼ原形げんけいとどめている。


 しかし、みなとにいる人々はた。


 ふね操縦そうじゅうしつがあるあたりに、『タイヤボート』のひとつがっこんでいたのだ。かなりの破壊はかいりょくがあったみたいで、おおきなこおりかたまり周囲しゅういらばっている。


 みなとにいる人々はあおざめた。


 あそこには、ペンギンちゃん船長せんちょうがいたはず。


 まさか・・・・・・。


 ロボットペンギンたちが操縦そうじゅうしつちかくに集合しゅうごうしていた。おおきなこおりかたまり移動いどうさせている。そうしなければ、操縦そうじゅうしつなかはいれないのだ。


 緊張きんちょう時間じかんがしばらくつづく。


 こおりふね完全かんぜんまっていた。インドの救助きゅうじょせんが次々とみなとからていく。


 そんなときだ。途切とぎ途切とぎれの通信つうしんを、みなと灯台とうだいがキャッチした。


「・・・・・・こちら・・・・・・船長せんちょう・・・・・・」


 ペンギンちゃん船長せんちょうこえだ。雑音ざつおんざっていて、かなりりにくいけれど、ペンギンちゃん船長せんちょうこえでまちがいない。


 そして、数分すうふん


たすけてくれてありがとう」


 ペンギンちゃん船長せんちょう操縦そうじゅうしつなかからてきた。


 ロボットペンギンたちにりょうかたをささえられている。おおきなケガはしていないようだ。


 つかれたかおをしているけれど、くちわらっている。


 ロボットペンギンたちにからだをささえてもらいながら、ふね先端へさきへとあるいていった。


 そこでペンギンちゃん船長せんちょうは、みなとかって大声おおごえげる。


「ご注文ちゅうもん荷物ものとどけにましたー!」


 こおりふねはインドに到着とうちゃく南極なんきょくからのたびわった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ