表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/16

カルピス

 インドのみなと緊張きんちょうにつつまれていた。


 みなとぐちちかくの海上かいじょうに、たくさんの『タイヤボート』がならんでいる。


 よこながれつが、前後ぜんごみっつだ。よこにならんだ『タイヤボート同士どうしは、鋼鉄こうてつのロープでつながっている。


 おきほうからじゅんに、だい一列いちれつだい二列にれつだい三列さんれつで、れつれつとのあいだはそれぞれ、五〇メートルあいている。


 ペンギンちゃん船長せんちょう連絡れんらくけて、いそいで用意よういしたものだ。


 こおりふねはブレーキが故障こしょうしている。ここにもなく、もうスピードでっこんでくるらしい。


 はたして、この『タイヤボート』のれつめることはできるのか。


 れつみっつあるけれど、はっきりって「きびしい」とおもう。


 ペンギンちゃん船長せんちょうには、ほかなに秘策ひさくがあるみたいだが・・・・・・。


 灯台とうだいから連絡れんらくがある。


おきふね発見はっけん!」


 こおりふねだ。


「かなりの速度そくどています! みなとほうかってきています!」


 ペンギンちゃん船長せんちょうふねでまちがいない。


ふね蛇行だこう運転うんてんしています!」


 すこしでも速度そくどげるためだろう。ずっと直線ちょくせんはしるよりは、ぐにゃぐにゃにはしったほうが、速度そくどげることができる。


 しかし、それにも限界げんかいがあった。おそらく、あれが精一杯せいいっぱい


 みなとにいる人々はいや光景こうけい想像そうぞうをしてしまう。『タイヤボート』のれつがすべて突破とっぱされて、あのふねみなとげてくる光景こうけいを。


 つぎ瞬間しゅんかん異変いへんこった。こおりふね蛇行だこう運転うんてんをやめたのだ。直進ちょくしんしてくる。


「ペンギンちゃん船長せんちょうなにかんがえているんだ?」


 この直後ちょくごこおりふねのおしりがわから、「あるもの」が出現しゅつげんした。


「あれは・・・・・・パラシュートか?」


 そのとおり。こおりふねいま後方こうほうおおきなパラシュートをひらいていた。


 普通ふつうふねに、「あんなもの」はついていない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ