ーこの夜に何も言えなくてー
掲載日:2024/04/20
反応時間は江利子より早く、
充実。
何所へでも行きたい、
何時もの気持ちは徒然、
変わらず、
安息日には、
彼女の夢を見る。
どうして、
俺は
この心を選んでしまったのだろうか。
何も言えなくて。
ただ、
何も言えなくて。
流れる血は何色なのだろうか。
俺は、
この戎町で、
儚い夢を見た。
彼女のうた。
彼女の髪形。
やっと掴んだ、
掌の想い。
深夜二時。
自転車に乗って、バーガーショップへ。
道を行くと黒猫が一匹、
俺を見る。
頭を撫でると、
黒猫はミャーと鳴く。
黒猫にさようなら。
バーガーショップでアップルパイをほおばる。
何も言えなくて。
ただ、
この夜に何も言えなくて。
黒猫は家には帰っただろうか。
陽はまた昇り、
俺は江利子を抱いた。
天命に従い、
我、働く。
この心、
いつまでも捨てずに。
いつまでも。
ただ、
この夜に何も言えなくて。




