第二話 僕の親友(?)
ほんとにこんなんでいいんか。第二話です。
俺の名前はA太郎。ごくごく普通の男子中学生。
これから親友B助を迎えに行くところだ。
今日こそは一緒に学校に来てもらわなければ!
何を隠そう、B助は自称友達は布団の学校行きたくない系男子である!
そして俺はB助の親友!!しかも学級委員!!
「うおおおおお!!!!B助ぇええええええ!!!」
ところで、B助はりんごに振り回されていた。精神的な感じで。
「え、なんでりんごいるの…?」
「しらんがな」
こいつ知らないこと多くね。
考えよう…なんでりんごがいるんだ?僕の部屋だぜ?
はっ!
刹那、僕の思考に一閃の回答が走った。
つまり、
これは、
「夢なんだな、りんg
「うおおおおお!!!!B助ぇええええええ!!!」
ばぁぁぁああん。ドアが泣くぞ、と思わず突っ込みを入れる僕。
と、いいますか、
え、この声、A太郎?
え、うっそぉ。
え、来ちゃった?
え、ひょっとして現実?
頬でもつねってみるか。
…痛かった。もんぎゃー。
奇声を上げたB助であった。
というわけでどうやらこれは現実らしい。悲しいことにな…。
ベットの上には夢の中で会った幼女、もといりんご。
ドアの前には学級委員の陽気なキャラ、もといA太郎。
そしてぼーぜんと立ち尽くす僕、もといB助。
なんてこったい。
そんなとき、僕の親友は引き気味で言った。
「あ、あのさ、B助。いやそのさすがにさ…」
小学生を家に連れ込むのはどうかと思うぞ…
は?
「ごっごっ誤解だA太郎‼そんな目で僕を見ないで⁉」
「でもそうとしか見えな
「そうよ!誤解よ!」
懐疑的な目で僕を見るA太郎。僕に味方はいないと思っていたが…
そうか。そうだよな。
「り、りんご…」
僕にはいるじゃないか。もう、一人じゃ、なかったんだ…‼‼
「わたしはりんご。B助の妹よ。あら、知らなかったの?」
え、違うんだけど。何言いだすのこの子。
「そんなはずはない。俺はこのかた10年ほどB助と一緒にいるが、妹がいるなんて聞いたことなかったぞ」
「そりゃそうよ。わたし、隠し子だもの」
いや何言ってんのこの子。
「そ、そう、だったのか…」
おいA太郎。騙されるな。
「あ、今の噓ね」
「⁉」
なんなんだよこいつら。
「え、えーっと、A太郎。これには山よりも高く海よりも深い事情があってだな」
「そんなことよりB助、わたし和風ハンバーグが食べたいわ」
今そんなことって言ったなこいつ。
「なら和食屋にでも行くか」
なぜ受け入れたA太郎。
「れっつー?」
「ごー!」
「あ、はい」
こうして僕たちは和食屋へ向かうのであった…
あ。
A太郎の誤解、解けなかったなぁ。
ま、いっか。
よろしければ、いいね、ブックマーク等お願いします。すると不思議。星恋が喜びます。