第一話 おんにゃのこ
これでいいのか昨日のわたし。いいんだな⁉投稿しちゃうぞ⁉
というわけで第一話です。
B助は白の世界にやってきた。
もちのろんだが、望んでなど、いない。
やけにリアルで一日たった今でも鮮明に覚えている、というかもはや今日の昼ごはんよりも記憶に残る夢である。もうやだと思うのは、うん。仕方ない。
が。
今のB助の表情を見ていただきたい。
本日ここに来てわずか五分。
B助は、幸福に満ちたやわらかい笑みを浮かべていた…
そもそもB助という人間は絵にかいたような陰キャであり、
髪はろくな手入れもされずぼさぼさ、
目の下には分厚い隈、
部屋着はお友達のジャージみたいな奴である。
しかもひねくれやぐされ厨二系男子である!
考えても見てくれ…そのB助が。
慈愛に満ちた笑みを浮かべているのだぞ⁉
七不思議入り、おめでとうございまーす。
僕はこの白い世界で初めて、ヒトに遭遇した。
起きたらなんかおんにゃのこが僕の顔を覗き込んでいたのである。ふっ。日頃の行いの成果だな。
「ねーあなた大丈夫?」
赤い髪に緑の目。紺色のジャンパースカートを着た女の子、いやロリータさんはそう言った。
首をかしげるとか、何この子。ただの天使か。
「えっと、うん。大丈夫。君こそどうしてここに?」
んー
きょとんとしてロリータさんは言うのだ。
「知らないや」
か、
か、
かわえー----。
「あ、そうだ。君、名前はなんていうの?僕はB助。」
「えっと、わたしの名前?んー」
「うん。」
「わかんない…かも…?」
いや可愛いな。
「そーだB助、わたしに名前、つけてよ」
よびすてぇぇぇえ
いいけどさ、むしろ大歓迎だけどさ、
陽なオーラを感じるB助であった。
「えっと、そうだな…」
そうそう名前。
赤い髪、緑の目。
赤とちょっとの緑、そしてここは白の世界。
あ。
B助にはあるひとつの言葉が連想された。
そう。それは。
「りんご」
「りんご…」
「いい、かな。」
「えへへ。今日からわたしはりんごちゃんだね!」
どうやら気に入ってもらえたようである。
「これからよろしくね、B助」
「うん。おやすみりんご」
「おやすみかん」
おやすみかん…?
目が覚めると、そこは見慣れた僕の部屋の天井だった。
チュンチュン。
雀の鳴く声も聞こえ、なんて気持ちの良い朝。
大きく伸びをすると、そこで違和感を覚えた。
なんか。
僕の隣に。
「おはよーB助」
りんごが居るんだが。
今度イラストのせよ。
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