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初心者キャンパーの異世界転生 スキル[キャンプ]でなんとか生きていきます。  作者: 奈輝
学園入学まであと1年。

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賠償金と報奨金。



ブリットは煮えたぎる怒りをなんとか鎮めて領主に対して自分の意志を述べる。


「エチゴヤ商会として今回の事件、王宮に直接報告させて頂きます。」


「それは……」


「何か?ご子息が申しました通り私達は所詮平民なので。我が身を守るためにも必要なことだと思いますが。」


「わかった。それでよい……」


領主は領主で沸々と怒りがわいてきていた。


ただ狩りに行くとしか言っていなかった息子が魔の森に侵入。


そしてワイルドボアと出会い討伐できずに引き連れたまま街道へ脱出。


これだけでも息子は罪に問われる。


そして自分の後継人として育ててきた息子は遺体となって発見される。


さらに息子が引き連れてきた魔物にエチゴヤ商会の御曹司が襲われ死にかける。


その後自分の部下の不手際の連続。


自分は何もしていないのに何故こんなことになってしまったのか。


「とりあえず、馬車に積まれている遺品の品々を受け取り下さい。」


ピリピリとした空気の中サイは領主に話し始める。


「そこにいるやつ、聞いていたな?サイ殿の馬車の積み荷の中に我が息子と配下の息子達の遺品が積まれている。遺品の仕分けをするように伝えてこい。」


領主は扉付近に控えていた兵士にそう命令するとこっちに振り向く。 


「とりあえずサイ殿に関しては賠償金と領民への事実の公表にて謝罪とさせて頂きたい。エチゴヤ商会には今回の不手際を起こした人間全てを奴隷落ちとして受け取って貰いたい。」


領主はこれで手打ちとするつもりだった。


しかしブリットは更に意見する。


「おかしいですなぁ。被害を受けたのはうちだけではないのでは?アオバの村の方々も被害を受けたと思いますが。まさか何もないなんてありませんよね?」


領主は自分の領民なのだから賠償など必要ないとするつもりであったが、ブリットに指摘されてはそういう訳にはいかなくなった。


「アオバの村の領民達にも賠償金を渡す。これでよいか?」


領主の言葉にアオバの森のメンバーは頭を下げる。


しかしブリットはまだ意見を止めない。


「賠償金は良いでしょう。領主様、それで終わりでしょうか?彼らは領主様のご子息達の遺体を埋葬し遺品を届けにこの街までわざわざやってきてくれたのですよ?」


ブリットの意見に領主はイライラが爆発しそうになる。


しかし遺体を埋葬し遺品を届けてくれたのは事実。


反論のしようが無かった。


「アオバの村の領民達には報奨金も出す。コレでよいか?」


領主はブリットにそう伝える。


「寛大なる配慮をして頂き感謝します。」


ブリットが領主に頭を下げるのを見て残りのメンバーも同じように頭を下げる。


その後は賠償金の支払い額の話し合い。


話し合いの結果決まったこと。


アオバの村のグイドとラグナには賠償金として金貨3枚。


アオバの村には遺体の埋葬及び遺品の回収の報奨金として金貨8枚。


サイには賠償金として大金貨5枚。


ちなみにこの世界の貨幣価値を現代日本の貨幣価値に置き換えると以下の通り。



お金の価値 

鉄貨1枚=10円

銅貨1枚=100円

大銅貨1枚=1000円

銀貨1枚=1万円

大銀貨1枚=10万円

金貨1枚=100万円

大金貨1枚=1000万円

ミスリル銀貨1枚=1億円

ミスリル大銀貨1枚=10億円


貨幣に関しては全国共通。


勇者が先導して取り組んだ結果、他国もそれに従った。


貨幣の鋳造量は年に一度各国が集まり話し合い。



また、それぞれの貨幣に対して鉱物含有率は細かく取り決められている。


また年に1度各国がランダムで他国全ての貨幣鋳造所に査察に行く取り決めになっている。


その際に貨幣鋳造所にて鉱物含有率のチェックを行い不正を防いでいる。


つまりグイド親子は現代日本の貨幣価値換算で300万円。


アオバ村には報奨金として800万円。


サイには5000万円の賠償金が支払われることになった。




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