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読んで下さった皆様、応援して下さった皆様。

本当にありがとうございます!

第一巻発売中。 第二巻も7月10日発売なのでよろしくお願いします!




ウィリアムからの話を聞いて頭の中が真っ白になる。


「ウチらの父さんから魔道具経由で連絡が来てなぁ……ウチらんとこと、ウィリアム、セシルの領地に兵士が派遣されたらしいんよ。しかも罪名はみんな一緒。謀反の疑いらしいでぇ。まぁうちら特級組も似たようなありえない罪をでっち上げられてるんやけどなぁ。あの国ではうちらも罪人や。しかも……」


その後のルーからの説明でラグナは更に混乱する羽目になってしまった。


まさかルーやテオの両親であるビリー様やセシルの両親であるマルク様が遺言のようなメッセージを残しているなんて……


同様にウィリアムの両親からも同じ様なメッセージをビリー様から伝えられたとの事だった。


「じゃあもしかしてシャールも……?」


「うちは……」


シャールは自分の父親がヒノハバラ側についていた事をボソボソっと説明した。


まさか自分の父親が学園の仲間を無実の罪で捕縛する側だったと……


そしてシャールは父親と決別し、学園の仲間と共にヒノハバラを脱出したとの事だった。


「ウチらはざっくりとこんな感じよ。それよりもや!ラグナはあの状況下でどうやって生き残ったんよ?普通なら絶対に死んでしまうやん。あんな重りを付けられて魔物がうじゃうじゃ集まった湖にドボンなんて」



守護の女神の神殿は、異端者であるラグナと関わりがあった人間が多数いる学園の生徒を処刑場へと集めた。


そして皆が見ている目の前で刑を執行し、自分達に刃向かえばどうなるかを見せつけたのだった。


あの時の絶望的な状況を目の前で見ていたからこそ、どうやってラグナが生き残ったのか不思議で仕方がない。


「それについては……海の女神様の加護のおかげとしか言いようがないよ。あの方から貰った加護が無ければ死んでいたと思うよ」


「海の女神様って……マリオン様の事か!?あぁ~、やっぱりラグナは使徒様やんなぁ。あんな状況下で生き残れるほどの加護ってなんなんよ。凄すぎでしょ!?」


軽い感じでラグナから加護のおかげと説明されたルーだったが、その加護がどれ程凄いものかといまいち理解していない目の前の少年に驚きを隠せないでいた。


ラグナの胸に飛び込み、頭を撫でられていたミレーヌも少し落ち着いたのか上目遣いでラグナに尋ねる。


「どんな加護なのか聞いても……?」


その仕草にドキッとしながらも、照れ隠しかのように視線を逸らして


「えっと……ざっくりと説明すると、水の中でも地上と同じ様に呼吸が出来て動く事が出来るんだ。だから水の中にいても溺れることは無いんだよね。まぁ、あの時までそんな加護を貰っていた事すら忘れていたんだけど」


そう笑いながら答えたのだが、逆に周囲はドン引きしてしまう。


「女神様からの加護を忘れるってどんだけ罰当たりなんだよ」


シャールの呟きがやけに響くのだった。



今回も読んでいただき本当にありがとうございます。

少しでも気に入って頂きましたらブックマークの登録や☆☆☆☆☆にて高評価して頂けると焚き火の火を見ながら1人嬉し涙を流すかもしれません。

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