表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
353/438

襲いかかる魔物と手助けと

一週間お休みしてしまい申し訳ありません。

先週の月曜日に信号待ちをしている際に追突事故をされてしまいました……

MRIの結果は腰椎椎間板ヘルニアに……

現在も右腕、腰、右足が痺れている状態です。

来年……

お祓いに行こうと思います泣




「はぁ、はぁ、はぁ……いったい何だったんだ……もう……ここまで来たんだ……はぁ……はぁ……」


ダチョウのバケモノから必死に逃げ続けた結果、気が付けばアルテリオンのすぐ側まで来ていた。


「あんなバケモノがいたなんて聞いたことがない……」


涎を撒き散らしながら高速で追いかけてくるのは、正直恐怖でしかなかった。


「はぁ、まだ追い掛けて来ないよな……」


恐る恐る振り返ってみる。


「……良かった」


振り向いた時に側にいたらどうしようかと、内心ビクビクしていた。


息を整えたラグナはアルテリオンへと再び向かう。


草原から森へと入ると、明らかに魔物の数が増えた。


「ふっ!!」


「ギャァァァァァス!!」


ガストーチソードで木の上から襲いかかってきた小さい猿型の魔物を斬ると、斬り殺された仲間を見た他の個体が一斉に襲いかかってくる。


「ウッキャァァァァ!!」


「しつこいな、もう!」


襲いかかって来た猿達を、器用に避けながら一匹ずつ首を跳ねていると後ろで偉そうにこちらを見ていた一際身体が大きな猿が


「ウキッ!!」


と声をあげる。


するとラグナへと襲いかかっていた猿達が一斉に引き上げて行き、大きな身体した大柄の猿だけが残った。


「ウキャキャキャ!!」


まるでゴリラのように両手で胸を力強く叩きながらドラミングをして、こちらを威嚇してくる。


対してラグナはガストーチソードを構える。


「ウッキャァァァー!!」


大猿が勢い良く此方へと向かってきた。



ラグナも負けじと大猿へと走り始めた瞬間、


ブン!


という野太い空気を切り裂くような音と共に何かが目の前を通り過ぎた。


そしてグチャっという生々しい音。


周囲はシーンと静まり返る。


ラグナの目の前を通り過ぎた巨大な何かは、大猿へと鞭のように襲いかかりそのまま振り抜かれた。


ラグナの目の前には上半身と下半身に別れ、グチャグチャと音を立てながら転がる大猿の姿があった。


「……。」


大猿とラグナとの戦いを見守っていた猿達だったが、自分達のボスである大猿が呆気なく殺されたのを見た猿達は一斉に飛び散っていった。


「い、いや……確かに毎回助かるんだけどさ……」


ラグナの目の前には毎度お馴染みの巨大な木の根と腕にシュルシュルと巻き付いてくる小さな根がまるで甘えているかのように、擦り寄ってきてた。


ラグナは巻き付いてくる根を撫でながらも目の前に転がっている大猿の姿を見ると少し複雑な気持ちになるのだった。


その後は迫り来る魔物は精霊樹の根が片っ端から吹き飛ばしてくれるおかげで、アルテリオンまで平和な道のりだった。


ただ一つ、不思議な事。


精霊樹の根と共に移動しているのだが……


普通に考えればあれだけ根が動き回っているというのに、後ろを振り返るときには地面が抉れたような跡は一切無かった。


『これも気にしたところで判らないんだろうな。』


精霊樹に関しては本当に謎が多い。


そんなこんなで守られながら無事に到着。


兵士に案内されてルテリオ様がいるという部屋に向かうのだった。


「本当にこの様な雑務をお願いしてしまってごめんなさいね。それに、想像以上に急いで移動してくれたみたいで……本当にごめんなさい。」


と、謝るルテリオ様に対して俺は苦笑いしながら



「謝る必要なんてないですよ!全然大丈夫です」


と返答する。


ここまで早く到着することになったのは、あのダチョウのバケモノのせいだから。


「それで……アリッサム王の意識は……?」


と、そう尋ねると


「傷口は何とか塞がったんですけどね……まだ意識は戻ってないんです」


と、酷く落ち込んだ表情をするルテリオ。


「それで……ガッテスの方は……」


一瞬あっ、という表情をしながらラグナは懐から手紙を取り出し、


「これがガッテス王からの返事になります」


とガッテス王から託された手紙をルテリオへと手渡す。


ルテリオはラグナから受け取った手紙をゆっくりと開いていく。


『ルテリオ様の手が……震えてる?』


手紙を開く手が少し震えているように見えた。


そして手紙を開き、読み始める。


「……良かった」


ホッとしたような表情になるルテリオなのだった。




今回も読んでいただき本当にありがとうございます。

少しでも気に入って頂きましたらブックマークの登録や☆☆☆☆☆にて高評価して頂けると焚き火の火を見ながら1人嬉し涙を流すかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ