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更なる混乱の上乗せ。

皆様からのお祝いコメント&メッセージありがとうございます。

楽しんで頂けるような書籍になるように頑張ります。


今回は短いけど許して……




困惑するドワーフ達を見ながら同様に困惑するラグナ。


その状況下の中、更に混乱が広がる事態に発展していく。


『たーすーけーてーなの~!!』


ムギュッと口を塞ぐようにラグナの目の前に現れたのは


「風の精霊様が何故この国に!?」


ギョッと目を見開くドワーフ達。


そんなドワーフ達の問いには一切反応せずに、風の精霊は爆弾を投下する。


『このままだとアルテリオンがボロボロになっちゃうよ~』



「な、何で!?何があったの!?」


さすがに聞き捨てならない内容に混乱する。


『えーっとねぇ……あっ、お腹すいたから魔力頂戴?』


さすが精霊。


物凄くマイペースだった。


「ほら、魔力だよ。それで何があったの?」


『うーんとねぇ……えーっとねぇ……何だけ?うーん……』


首を傾げながら、必死に思い出そうとする風の精霊。


「アルテリオンがボロボロになっちゃうってどういう事?」


『あ~、そうだった~!思い出したの!』


とポンと手を叩くと、ようやく説明を始めたのだった。


『ダメな事をした子達がねぇ~。捕まってた所から逃げて暴れてるの~』


「ダメな事をした子?捕まって……あっ……」


一つだけ心当たりがある。 


俺が初めてアルテリオンに行った時に揉めたエルフ達の事を。


人間に恨みをもつ者達が集まって出来た反人族派閥のエルフ達。


「でも逃げられないように、魔道具で魔力を封印していたんじゃないの?」


『しらな~い。でもねぇ、みんな好き勝手暴れてるの~。女神様に仇成す存在に神罰を~とか叫んでるの~。』


「エルフ達の女神様ってルテリオ様じゃ……」


『わかんな~い。ルテリオにも攻撃してたし~』


「えっ!?ルテリオ様は大丈夫なの!?」


『多分平気なの~。もう疲れたから戻るの~』


ラグナがちょっと待てと止める前に風の精霊はすぅーっと姿を消してしまったのだった。


あまりにも飽きっぽい聖霊に頭を抱えるラグナ。



「アルテリオンに何かあったとすれば我らにも影響が出る。幸いに兵の準備だけは終わっているからな。我らガッデスは何時でも動けるぞ!」


「では、何か更に非常事態が起きた場合は皆さんのお力をお貸し下さい!」


ラグナがガッデス王へとそう願うと任せておけとドンと胸を叩いた。


「では僕は急ぎアルテリオンへと戻ります!」


「気をつけるのじゃよ!」


ラグナを見送るドワーフ達。


そんな緊張感の中、広場にいたドワーフの子供達が叫ぶ。


「あー!!お兄ちゃんからジュース貰ってないのに行っちゃった!」


その声を聞いてギギギとお互いに見つめ合うガッデス王と王弟。


「なぁ、兄者……」


「そうじゃ……」


そしてガッデスの大人達も気がついてしまう。


「「酒を受け取ってねぇぇぇ!!」」


国中にそう絶叫が響き渡ったのだった。




今回も読んでいただき本当にありがとうございます。

少しでも気に入って頂きましたらブックマークの登録や☆☆☆☆☆にて高評価して頂けると焚き火の火を見ながら1人嬉し涙を流すかもしれません。

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