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初心者キャンパーの異世界転生 スキル[キャンプ]でなんとか生きていきます。  作者: 奈輝
自由気ままなお子様ひとり旅。

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今思えば……

コロナ感染により家族に迷惑かけてしまったので土日は家族サービスに全振りしてました。

更新お休みして申し訳ないです。

本日より更新再開~。




話をするラグナを見ていてイルマはふと気になっていた事を思い出す。


「そういえばラグナは魔法学園に通っていたんだろ?向こうはどんな学園だったんだ?」


イルマの学校の先輩方からは、野蛮だとかマナーがなってないとか絶対にあの学園の生徒には関わらない方がいいとか……


ろくでもない噂しか聞いたことが無かった。


「うーん……あそこは本当に実力主義って感じだったよ。いろいろあって1年ちょっとしか居なかったけど。商業学園はどんなクラス編成なの?成績順?ランダム?」


「うちの学園は成績順だよ。一年に一度テストがあってその成績によって次の学年のクラスが替わるって感じ。魔法学園は?」


「魔法学園は半年に一度試験があってその結果次第でクラス替えがあったかなぁ。ちなみにイルマの成績は?」


「……上から2番目のクラス。やっぱり小さい頃からきちんとした教育を受けてきた奴らには勝てないよ。」


確かにあの村では本格的に商業について勉強なんて出来る環境は無い。


僕もいろいろと常識を全く知らなかったから苦労したなぁと、ラグナは思い出していた。


「でも凄いじゃん。あの村出身なのにその成績は。やっぱりクラスによって待遇が変わったりするの?」


商業だもんな。


魔法学園よりも待遇の差がありそうだ。


「待遇の差?そんなもの無いぞ?」


「えっ!?無いの!?寮の部屋のサイズが違うとか食事に差があるとか、支援金に差があるとか。」


「当たり前だろ?部屋の大小は親がいくら金を出したかで決まるし。食事に関しては、金が無い奴は普通に食堂のご飯。金のある奴は外食したりとかだよ。それに支援金なんてあるわけ無いだろ。」


クラスによる待遇の差というよりも商業学園は財力によって学園生活の質が変わるらしい。


ラグナが衝撃を受けたような顔をしている事に衝撃を受けるイルマ。


「まさか……魔法学園は違うのか……?」


イルマは恐る恐るラグナに聞いてみる。


「クラスのランク次第で全てが変わるよ……大貴族だろうと平民だろうと関係無し。完全実力主義。クラスによって寮の質も食事も支援金の額も全てが変わるよ……」


全てが違いすぎると絶句するイルマ。


そんなイルマの姿を見てラグナは先ほど違和感を感じた部分に気が付く。


「な、なぁ、イルマ。さっき金のある奴は外食って言ってたよな?そんなに簡単に学園から外に出れるのか……?」


ラグナの質問に首を傾げるイルマ。


「当たり前だろ?食事の為に外出って申請出せば良いだけだし。学園から出れない理由なんて無いだろ?」


衝撃的にな事実に固まるラグナ。


固まるラグナを見て戸惑うイルマ。


「おい……まさか魔法学園は違うのか?」


「僕はいろいろあって特別に何度か外出してたけど……1学年はほとんど学園から出ることなんて出来ないルールになってたよ……」


そしてあまりにも生徒に対する扱い方の違いに、2人はただただ戸惑うばかり。


「……ちなみにラグナの成績は?」


「……一応一番上のクラスだったよ。だから良かったんだけどね。」


一番上のクラスと聞いて、にぱっと笑うイルマ。


「すげぇじゃん!さすがラグナだよ!ちなみに一番上のクラスはどんな扱いなんだ?」


まず学年別に特級組専用の寮が用意されていること


部屋は完全個室


部屋にはキッチン付きの巨大なリビングと勉強スペース


更に寝室や風呂とトイレも完備


専属の使用人付き


朝食と夕食は寮で用意


昼食は学園内に特級組専用の食堂にて食事


更に毎月大銀貨2枚がお小遣いとして支給される。


後は細々した特典有り。


「「……」」


「最初は戸惑っていたけど、慣れてしまえばそんな生活も違和感なく受け入れていたんだ……でも改めて考えてみると、いろいろとぶっとんでるよね……」


如何に特級組が優遇されていたのか。


「本当に魔法学園って噂で聞いていた以上にヤバかったんだな……」


イルマがドン引きしっぱなしの姿が印象的だった。


ちなみに魔族が学園を襲撃した件に関しては、説明してもいいのかわからなかったので話していない。


この国でこの事件がどう扱われているのかわからなかったから。


「それで……ラグナは学園で、す、好きな子とか出来たのか?」


ずっと気になっていた事を、勇気を振り絞って聞いてみた。


心のどこかでいませんようにと祈っていたが……


「好きな子というか……」


どこか歯切れの悪い返答。


「……というか?」


いやな予感がする。


「学園で婚約者候補みたいな子が出来たんだ。父さんと母さんとも顔合わせはしてある……でも候補だからね?候補!しかも僕がこんな事になっちゃったから無かった事になるのかも……?」


衝撃を受けて固まるイルマだった。



今回も読んでいただき本当にありがとうございます。

少しでも気に入って頂きましたらブックマークの登録や☆☆☆☆☆にて高評価して頂けると焚き火の火を見ながら1人嬉し涙を流すかもしれません。

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