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第二試験の開始。

昨日30万PV達成しました。

これまで読んで下さった皆様。

本当にありがとうございます。





あまりにも突然の発表された、第一項目突破に俺達は驚いていた。


「君達が胸に取り付けた番号札は魔道具となっている。特別試験では一定以下の魔力しか持たない人間はこの時点で排除される。もちろん一般試験でもこの試験は行われるが特別試験では厳しく設定されている。それでは奥に進みたまえ。第二項目の試験はそちらで行われる。」


それじゃあ番号札がつかなかったメンバーはあのまま失格なのか。


職員さん達に案内されるまま奥に進む。


奥に進むとだだっ広い広場が広がっていた。


「それじゃあ番号札の色によって別れてもらう。まずは黒から順に。」


職員の指示に従いながら別れていく。


・黒 26人


・青 21人


・黄 14人


・赤 4人


・金 1人


赤まで集められた時点で俺1人が取り残された。


俺の番号札の色を見て何人かの職員がひそひそ話をしていたけど何だったのだろう……


「それでは黒の番号札は今手を挙げた職員の元へ移動を。青はあの職員の所まで。黄は私に着いてきてくれ。その他の色はここで待機だ。」


色別に集められた子供達はそれぞれ移動していく。


この場に残っているのは俺とミレーヌさん、あと男の子が1人に女の子が2人。


ぽつんと取り残されていると頭上に一瞬凄まじい魔力を感じたのですぐに警戒して上を見上げる。


「ほぅ。気がついたのは1人か。」


空に1人の人間が浮いていた。


声に気がついた残りの4人も上を見上げる。


「空を飛んでる……?魔法で?」


空に浮いていた人間がゆっくりと俺たちの前に降りてきた。


「今年は赤が4人と……」


俺の番号札の色を見て空から降りてきた人が驚いた顔をする。


「おい!測定紙を一枚持ってこい!」


空から降りてきた人は何者だ?


職員さんに命令出来るってことはえらい人なんだろうけど……


すぐに白い紙が一枚運ばれてきた。


「一応だ。もう一度紙に魔力を流してみろ。」


みんなに見つめられながら言われるがまま紙に魔力を流す。


白い紙が光り輝き金色に変化する。


「故障では無いというわけか……。まぁいい。これから第二試験を開始する。その前に自己紹介といこうか。俺はこのヒノ魔法学園の学園長をしているイアン・ロビンソンだ。お前達5人の特別試験の教官をすることになった。よろしく。」


「「よろしくお願いします。」」


「それじゃあ試験会場に移動するぞ。」


まさかの学園長が担当になるとは……


それよりも俺の番号札の色はなんなんだ……?


俺だけしかいない色だし……


「それじゃあ俺達の試験はここで行う。攻撃魔法を発動させる者は5m先にある的を狙え。補助魔法やその他の魔法を発動させるものはその場で発動して見せてみろ。それじゃあ赤の番号札、そうだな一番右にいる君から順番に行う。」


一番右は男の子か。ってことは俺が最後か。


「わかりました。では僕からいきます。ウォーターの魔法を使用します。」


ミレーヌさん以外の同じ歳の子供の魔法って何気に初めて見るな。


ウォーターの魔法ってどんな感じなんだろう。


「我に清流なる水を与えたまえ、ウォーター!」


男の子が詠唱を唱えると手のひらから水がちょろちょろと出続ける。


そして一分ほどで水が止まった。


「ハァハァハァ。」


えっ?水が出続けるだけ?


「ふむ、その歳を考えればなかなかだな。」


学園長の評価にラグナは驚きを隠せない。


あれで誉められるのか……?


「それじゃあ次は君だ。」


次から女の子だな。


「わかりました。私はアースウォールを使用します。」


アースウォール?土の壁かな?


「土よ、我を守る壁となれ!アースウォール!」


すると女の子の膝上の所位まで土がせり上がって来た。


「ハァハァ、これで終わります。」


「その歳でウォール系が発動するのか。」


学園長はメモ紙に次々と書き込んで行く。


あれでいいのか……?全然守れてない気がするけど……


「それじゃあ次。」


3人目も女の子だ。


「私は召喚魔法です。」


召喚魔法なんてのもあるのか。


改めて思うけど自分自身の魔法に対する知識が低すぎるな……


「闇よ、我と共に歩む誇り高き者を呼びよせたまえ、サモンマジック!」


地面に眩い光と魔法陣?みたいなのが浮かび上がってくる。


そして魔法陣から煙?が出た後に徐々にシルエットが浮かび上がってくる。


あれは……子犬?


「ワン!」


その子犬は召喚した女の子の側までトコトコと可愛らしく歩いていく。


「ワイルドウルフの子犬か。召喚魔法自体が珍しいからな。」


そして次はいよいよミレーヌさんの順番。


「次の君は……あぁ、あれか。君は例の魔法かな?」


「そのつもりでしたけど、別に他の魔法でもいいですよ?まだどなたも攻撃魔法を使用しておりませんし。」


最初は緊張していたミレーヌさんもすっかり緊張はほぐれたみたいだ。


「いや、あの魔法で構わないよ。おーい、コレット君。ちょっと来てくれ!」


学園長に呼ばれて1人の女性がこっちに歩いてきた。


うーん、なんかどこかであの人見たことある気がするんだよなぁ。


「お呼びでしょうか?」


「ちょっと彼女の魔法を受けて貰えないかな?」


学園長の提案に驚いた顔をするものの渋々頷いている。


「痛くはないですよね……?」


「大丈夫。痛くないから。いいかい?」


「まぁ、痛くないなら……」


「それじゃあ魔法はコレット君にかけて貰えるかい?」


「わかりました。では何を調べますか?」


ミレーヌさんが学園長に質問する。


そうか、ミレーヌさんの審問鑑定魔法は嘘か本当か調べる魔法だったな。


「そうだな。それじゃあ……コレット君、最後に順番を控えている彼を知っているかい?」


ん?俺を知っている?


コレットと呼ばれた女性と目が合う。


俺の姿を見た彼女は驚いている様子だった。


「はい。存じております。」


あぁ、そうか。あの時の受付のお姉さん!


俺が返事をする前にミレーヌさんが詠唱を始めた。


「守護の女神様に願います。この者が述べたこと、真実に値することかお教え下さいませ。審問鑑定ヒアリングアプレイザル


ミレーヌさんが魔法を発動させると女性が白く光り輝いた。


「その方がおっしゃったことは真実です。」


そしてコレットと呼ばれた彼女が再びラグナに謝罪する。


「あの時は受付の職員が本当に失礼しました。」


コレットさんが深々と頭を下げてきた。


「もう気にしていないので大丈夫です。」


本当にあれは事故だと思うことにしてる。


この世界ではあれが当たり前なんだろう。


「やはり君が例の……」


例の……?


一緒に受験している子供達も俺のことを不思議そうに見ている。


「えっと……?何かありました……?」


「いやなに、こっちの話だ。気にしないでくれ。それじゃあ最後は君だ。準備はいいかい?」


流石に緊張してきた。


でもせっかく父さん達だけでなくエチゴヤの人達やいろんな人達に応援してもらってるんだ。


後悔だけはしないように。


全力で挑もう。


「はい。よろしくお願いします。」


ラグナの魔法実技試験が始まるのであった。



今回も読んでいただき本当にありがとうございます。

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