感謝
おーくーれーまーしーたー‼︎‼︎(土下座)
いやぁ、結構期間空いちゃいましたね(・∀・;)
誠に申し訳ありません((。 ・ω・)。´_ _))ペコリン そして失踪はしていません!ちゃんと書いてます!ということで今回もよろしくお願いします⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
その音によって現実に引き戻され、ここが普段使っている宿ではないということを思い出し、ノックされたドアへと意識を向けた。
『カイト様、お目覚めでしょうか? クレア・リーネスです。ご様子をお確かめしたく参りました』
クレア・リーネス……ああ、アルフェレアの側近か。
誰だったかと、頭の中で一瞬思考しその結論に辿り着く。
だが彼女の声を模し、二千年前、俺に恨みを買った魔族の愚か者が寝首を掻きにきたのかもしれない。
なので、寝起きで少々怠いが赤眼に魔力を通し、魔力の形を確認する。
魔力の形そのものは魔法などを使ったとしても変えることは出来ず、本人かを確認するのに非常に便利なのだ。
魔力の形を変えることが出来るといえば、師匠のやっていた存在を造り変えると言った常識離れした業くらいだろう。
魔力の形を確認し、クレア本人であることを確認できたため、俺はクレアに声をかける。
「ああ、すまないご苦労をかけた。入ってきていいぞ」
「……失礼いたします」
そう言い入ってきたクレアは黒と白を主軸にしたフリルの多めなロングスカートのワンピースのような服装をしていた
――これは侍女服というやつなのか?
昔、戦に貢献したからと言って王城に呼び出された際に似たような格好を見たことがある。
「……それで、俺はこの通り回復したが、俺が寝こけていた間俺の仲間はどうした? あと、会合はどうなったんだ?」
「今の時間帯は人類にとっては深夜と呼ばれる時間なので、ネネ様とリリカ様はそれぞれのお部屋にてお休みになっております」
深夜か。この城に来て時間が正午くらいだったはずだ。《果てなき純白の世界》の時間軸は不明だが、体感時間では一刻かそこらだったはずなので、どれほど寝ていたのかが分かる。
――《理外の生命》になったとしても魔力回復にはやはり時間がかかるのか。
《理外の生命》についてわかっていることは少ないため、純粋な力の制御するべき範囲を未だ掴めてないにが現状だ。
「ああ、それはありがたい。俺のことも含めて迷惑をかけた」
「ああ、それと会合の話でしたね。アルフェレア様からは予想外が重なったということで、私よりカイト様への説明させていただきます」
「……分かった、俺が倒れたことは俺が自分の慢心が原因だったが、邪神が出てくるのは俺も予想外だった」
本来ならばあの場で俺にも何やら役目を与えられる予定だったんだろう。
「……申し訳ありません、本来ならば不足の事態は配下である私らが場を収めるはずだったのですが、あの者を見た瞬間に……脚が、すくんでしまい……」
少し震えながら俯く、クレアだったが俺は宥めるように声をかける。
「いや、あの邪神は普通の生命とは格が違うんだ。まぁ、俺も言えたことではないのだが威嚇するためにあえて魔力を振り撒いていたようでな。萎縮するのも無理はない。だからあまり自分を責めるな」
「……さ、左様ですか。では、アルフェレア様より『貴殿らには人類存続及び特定種族へ喚起を任せたい』とのことです」
……何やら気になる言葉が聞こえたな。
「人類の存続は分かるが、特定種族への喚起というのはなんだ?」
「一からご説明いたします。まず、人類の存続というのは現在カイト様方が住んでおられるという王都国の防衛の強化、広範囲結界などによる外敵の侵入経路の遮断にございます」
「まぁ、それが最優先事項だろうな」
正直言って王都の防衛体制は皆無と言っても差し支えない。
防壁はあるようだが、あの程度であれば通常魔法の三十位階ほどでもぶっ放せば軽く壊せる程度であり、紙ほどの強度もない。
それに加えて、国を守る近衛騎士団の団長ですら俺の一撃でポックリ逝くほどの貧弱なのだ。
龍なんかが街に現れでもした場合、瞬く間に国ごと消し炭になるだろう。
幸い、魔物自体があのウラルーク大森林の中にテリトリーを作っているようで街の方に出てくると言ったことは無いようだが、大気中の魔力の影響によっても魔物はテリトリーを変えるため、今まで存続していたことが奇跡と言ってもいい。
「それに関してはなんとか国王に話をつけられれば可能だろう。まぁ、前に騎士団に加えられそうになって良い記憶はないが、話が分からないということもないと思うからな」
「……そ、それは災難でしたね。ですが、どうか宜しくお願い致します。これ以上種族が滅びぬようにも」
クレアは真剣な眼差しでこちらを見た後、深々と頭を下げてきた。
魔族の中での礼というのは敬礼のみを意味し通常他者へ簡単に頭など下げるはずがないので、どれほどの気持ちを持って頭を下げたのかがよく分かった。
「分かっている。これ以上大戦のような悲劇を生み出すわけにはいかないからな。そのためなら死力を尽くすことを約束しよう」
「……感謝いたします。それと次に特定種族への喚起に関してですがアルフェレア様は二つの国家への呼びかけを頼みたいと申しておりました」
「二つか、てっきりもっと多いかと思っていたが……それで、どこなんだその国は?」
クレアは一息を置いた後その国の名を告げた。
「……海棲国家ポーテレシア連合国と霊王国クランデーテです」
ゆっくりと告げたその国名に俺が覚えている国名の中で聞き馴染みのない名が含まれていた。
「……霊王国クランデーテは聞いたことがある。精霊及び共生しているエルフ種が建国した国だったな。だがポーテレシア、だったか? 海に棲む種族の国なのだろうが、すまない聞いた覚えがない」
そう言うと、若干驚きの表情を見せたクレア少しおいてから合点が行ったかのようにポンと手を叩いた。
「確かカイト様は転生していらっしゃたのですね。失礼がなければ、いつ頃転生なさったのでしょうか?」
「今から数えて約二千年ほど前だ」
「でしたら、知っているはずがありませんね。海棲国家ポーテレシア連合国は今から五百から六百年ほど前に正式に国として認められました。それまではそれぞれの種族ごとに生活区域を作っていたそうですが、区分けにも問題が発生したようで一つの国家を作ったようです」
「なるほど、それで連合国……つまりは多種族国家を作ったという訳か」
似たような環境で育つ種族が協力関係を結び巨大な国を作るということは事例が少ないがあるようで、俺は一種族だけ知っている。
俺はクレアの顔を見上げ、見つめる。
「……? どうかなさいましたか?」
そう、その種族というのは魔族のことだ。
魔族というのは魔法行使を人類以上に得意とした人類から見た、知的生命群の総称である。
魔族には種族ごとに派閥のようなものが存在しておりそれぞれを統括しているのが《第六天魔王》なのだ。
見た目も違い、特性も違い、性質も違う。何も共通点などないと思われる多種多様な種族が徒党を組み、一つの国家を作るというのはどれほど現実的でないことなのかは言わずとも分かるであろう。
実際、国家を作った後にも内乱は日常茶飯事であり死者の数など考えられないほど多い。
だが、そんなリスクを背負いつつも国家としての形を保っているのには理由があり、それは『瞬間的な外敵の殲滅』らしい。
それぞれの種族が共通の敵と判断した場合、自らの特性を活かし、迅速に対象を殲滅することが出来るという非常に効率的な手法であり、それゆえに他種族から魔族という存在は恐れられている。
「いや、なんでもない。それより、今から言うことをアルフェレアに伝えて欲しい」
「……なんなりと」
「まず、急ですまないが明日の午前にはこの国を出る。自体は思いの外深刻だ。一刻も早く対処しなければ下手をすれば王都が滅びる可能性がある」
「……了解致しました。他のご用件はありますでしょうか?」
「あともう一つ、もし邪神がこの地を攻めてきた場合俺に一報を入れてくれ。【極遠魔導念話】は使えるだろう?」
「分かりました。そのようにお伝えいたします。それでは私はこれで失礼いたします」
クレアはそう告げると、身体を霧のようにし、ドアの隙間から出ていった。
「……さて」
クレアが部屋から出ていき、部屋から離れたことを確認してから部屋の隅に目を向ける。
――やはり、何かいるな。
先程、クレアと話をしていたときから微かに感じていたが魔力の流れが部屋の隅に発生していることに気づいた。
だが、確証もなかったうえにクレアに疑問を持たれたくなかったため、極力気にしないようにしていたが、赤眼を通して確信した。やはりあの場所に何かいる。
「……盗み聞きとは趣味が悪いな。そこにいるのはわかっている、さっさと姿を現してはどうだ?」
俺がいうと、落胆のようなため息が聞こえた後にゆらり、と空間が歪んだように崩れ、その歪みから人影が現れた。
「……お前は――」
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