失敗
ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!投稿してないよ〜の通知がついた!!((^ω^≡^ω<ギャアアアアアアア(投稿再開早々うるさい)
2ヶ月で更新されてませんの奴つくんですね〜(・∀・;) これついてるの嫌なんで投稿再開します(動機が不純w) といっても今までほどではありませんが、少なくとも2ヶ月に一回は投稿します!こんな身勝手な私ですが、どうかお許しください((。 ・ω・)。´_ _))ペコリン
《果てなき純白の世界》が崩壊し、元の色のある空間――と言っても空間が歪んでいるので一概に空間とは呼べぬのだが――に戻ってきた。
辺りを見渡すと、どうやら元々いた面々が揃っていた。
その中でネネやリリカの姿も確認出来た。
どうやら、【幻世廻逆多重空間】の影響で欠けた者はいないようだ。
俺はネネたちに駆け寄り、事情を説明しようとしたのだが――。
「……あ! カイトくんいたよー! カイトくん、大丈夫だった? 怪我とかない?」
「マスター! ご無事でしょうか? いきなり消えてしまったので心配しましたよ!」
いきなり二人に抱きつかれた。
――な、ななななな、なんだ? どういうことだ?
二人に抱きつかれているので思うように身体が動かせず、動こうとするたびに彼女たちの柔らかい部分が身体のどこかしらに当たる。顔に血が集まっていることを感じる。恐らく、側から見れば顔が真っ赤になっていることだろう。
「わ、わかった、と、とりあえず離してくれるか?」
「あ、ごめんね」
「も、申し訳ありません」
心臓が早鐘を打ち、緊張が肩から一気に抜けていった。
何やらデジャブを感じるが、それ以上にコレには何とか慣れなければ、《精神魔法》などの攻撃よりこの攻撃はよっぽど俺に効く。
「……カカカ! その様子じゃと、あの者に操られた様子も無さそうじゃな。あの邪神とやらが何やら長ったらしい魔法を叫んだと思ったらお主だけ消えておって驚いたぞ」
笑いながらこちらに声をかけてきたのはリリアスだ。
だが、今コイツはなんと言った?
何か聞き捨てならないことを言っていたような気がした。
「……俺以外は【幻世廻逆多重空間】の影響は受けなかったのか?」
「そうじゃ、そのガーラなんちゃらの魔法によってお主だけが消えたんじゃろう」
どういうことだ? この場での牽制としても、ヤツの目的が何にしてもこの場の《第六天魔王》を《果てなき純白の世界》へ閉じ込めてしまえば、魔界の戦力は確実に削ぐことが出来る。
ヤツが魔界だけでなくとも、何かしら事を起こしたくても確実にこの世界最強格の《第六天魔王》はヤツの計画の邪魔にしかならないはずだ。
それを無視してわざわざ俺だけを《果てなき純白の世界》に閉じ込めた理由というのはなんなんだ?
あの《果てなき純白の世界》に関する情報はあまりないが、ひたすらにだだっ広い空間であるということくらいしか分からない。
だが、単なる空間を神一柱である魔神が創るかと考えるとそれも考えづらい。
もしかすると、俺の知らない効力があり、それを俺に対して使ったという可能性は低くはない。
「……まぁ、今はその情報が聞けただけで十分だ。だが、となると今後のヤツの動きがどうなることか分からぬと、手の施しようがないぞ」
「まぁ、待て。まずはあの魔法によって消えたお主が、どうして戻って来れたのか、それとヤツは何か言っていたのか詳しく説明してくれるんじゃろう?」
情報共有がなければ、対策も立てられぬからそれはいいだろう。
そして、俺は《果てなき純白の世界》内であったことを端的に伝えた。
◆
「――と、言うことがあったんだが、何か知らないか……と聞きたかったんだが、知らなそうだな」
話を終えた時点で、魔神アラヴァや《果てなき純白の世界》などの言葉に反応を示した者はいなかった。
だが、静寂を魔王アルフェレアが破る。
『……魔神アラヴァ、懐かしい名だ』
「……アラヴァを知っているのか?」
『なに、単なる旧友だ。友と言ってももう数千年は会っていない』
古代より生きている魔王だとは思っていたが、まさか魔神とも交流があったとは。
俺が魔神アラヴァの存在を知ったきっかけは師匠からの情報だ。
最高神である師匠であれば神々の情報ならばほとんど知っているため、その知識はある程度知っている。
だが、それは知っているだけであり、本人との交流は無いに等しい。
「今は出来るだけ情報が欲しい。魔神アラヴァの能力とか知らないか?」
だが、アルフェレアは期待に添えないとでも言いたげに顔を伏せた。
『……すまない。貴殿の既知の情報しか僕も知らぬのだ。彼奴のことは知っているが、能力などは全くもって不明なのだ。それに彼奴は僕と同じように仮面を被り素顔を隠していた故、その顔も知らぬ』
「……そうか。まぁ、知らぬのなら仕方がない」
「それより、我は貴公が言っていた《深淵魔法》というものの方が気になった」
話に入ってきたのは鬼人帝王の魔王であるゼレンだ。
先程、アルフェレアに言われたことを気にしていたのか、俺の呼び方が変わっていたのが少し可笑しかったが、なんとか笑いを押し殺した。
「ああ、まだ完全ではないが中々面白いものだぞ? 発動しても構わないならば発動するが、武器を向けてくれるなよ?」
「約束しよう。お前たち、わかったなら手を出すなよ」
ゼレンがそう一喝すると、周りの配下の者たちは一斉に武器を下ろした。
――流石、やはり統率が執れている。魔王という王の名を持っている者に相応しい才能だ。
俺は一人の魔王の評価を改め、《果てなき純白の世界》にて発動した【深層魔燄劫式】を結界を張ったで狭い範囲で発動させた。
「……これは……魔法、なのか? 焔の中から魔力が溢れ、その魔力によって新たな焔が生み出されている」
魔王らしく、魔力を視る魔眼の精度は高いようだ。
今は規模が小さいが、この魔法は魔法陣から魔力自体を生み出し、その魔力によってさらなる魔法を発動し……の無限循環を生み出し超広範囲であろうと瞬間的にその効果を広げることが可能な代物だ。
魔力を生み出すのは《終焉魔法》の役割であり、効果を拡散させる役割は《極醒魔法》が担っており、《融合魔法》によって効果自体も底上げされているので、規格外の威力を実現出来るのだ。
無論、魔法の維持には莫大では足りぬほどの魔力を用いているのだが。
「……ああ、だが魔法自体に特別性などないし魔法を融合、魔法同士の繋が……りを…」
瞬間的に頭から何かが抜けたかのような浮遊感とともに世界がぐにゃりと歪む。
「……がはっ」
思わず迫り上がった血を吐き出し、べったりと手に付着する。
「カイトくん!」
「マスター! まさか、先程の者に何かしらの術を受けたのですか!?」
ネネとリリカが側に来たことは分かったが脳の処理が出来ないのか何を言っているのかまでは分からなかった。
だが、恐らく俺の状態を心配してくれているのだろう。
「……だい……じょうぶ…だ。単なる……魔力切れ……だ……少し…休……む……」
まだ試作段階だった物を無理に運用し、その上規模は違うが、二度も使ったことで使用できる魔力の許容量を超えたらしい。
初歩的なミスだが、致命的なミスだ。
――昔、よくやったが、ここにきてやらかすとは何とも間抜けだな。
そんな自虐的な考えを思い浮かべながら俺の意識は深くに落ちていった。
さーて、あとがき……と行きたいのですが書くことがありませんwww 今回から四章であるということだけ言っておきます(分かってると思いますがw)
それではいつものフレーズで締めます!⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
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