表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/73

出発と剣術大会

〜ウラルーク大森林〜


「う〜ん。ここら辺にマスターの魔力痕跡があるんだけどな〜。どこ行ったのかな〜?」


少女の周りには大量の魔物がいるが少女の紅い瞳に睨まれると一目散に逃げていく。


「こんな、弱い魔物の住処にマスターがいる訳ないよね〜。やっぱり地道に探すしかないかなぁ」


少女は『はぁ〜』とため息を吐いて森を抜けた。


「あれは‥街かな?随分と観ない造りをしてますが……まぁ一旦、一休みとしましょう」


転移魔法陣を組み上げ少女が呟いた。


「マスター、必ず見つけて私の修行の成果を観てもらいます。待っていてください」


少女はそう呟き、魔法を発動させた。



〜無限廻廊〜

「やり直せると言ったが、具体的に何をするんだヴェルフェン?」


カイトは目の前にいる創造神‥‥ヴェルフェンに問いかけた。


「まずは、お前と俺の創ったカイトを分離させる」


「‥‥なぁ、アイツは俺の身体に埋め込んだヴェルフェンが創り出した人格‥‥だったよな?」


「その通りだ。‥‥何か問題か?」


「いや、人格とかそんなのはどうでもいい。だが、俺からアイツを分離させたらアイツは確実に消えるぞ。俺には記憶がないが、アイツには友というものがいたようだからな。その者らが悲しむことになるんじゃないか?」


その言葉に静寂が空間を包んだ。


「‥‥カイト、俺が何の神だか忘れたのか?」


ヴェルフェンが呆れたように言う。


「創造神だろ。だがそれがどうしたんだ?」


「創造神の位で人っ子1人の身体を創り出せないなんて他の神どもに笑われるぞ」


その言葉に全員が息を飲んだ。


「と、いうと?」


「カイトをカイトの身体から分離させ、俺が創り出した身体に魂を移動される。これで消滅することも無くなる」


「なるほど、つまりは『アイツ』の魂を俺から分離させてお前の創った身体に移植するってことか」


「ああ!その通りだ。だから、お前の身体を少し弄るが我慢してくれ」


「分かっている」


俺は短く返事を返し、ヴェルフェンが俺の頭に手を置いた。


そして、身体に激痛が走った。


「ぐ‥‥ああああアアアァァァァ!!」


身体が焼き切れるかのような激痛。だが、俺は耐えきった。そうでなければ『友』が悲しむから。


「はぁっーはぁっー、終わったのか?」


「あぁ、魂の移動は完了した。2、3日すれば目が覚めるだろう」


そこには、1人の少年がいた。


「これが、俺‥‥か。」


フっと笑い、その様子を眺めていた。


2日後‥‥


〜魔王城〜


「んっ‥‥」


俺が目を覚ました瞬間に上から重圧がかかってきた。


「カイトくーん!心配したんだよ!良かったー!」


乗ってきたのはネネだった。心配させてしまっていたんだな。


「ネネ、大丈夫だ。それより、離してくれ。苦しい」


ネネは、羽交い締めにして自分に抱きついていた。


「あっ、ごめんね」


すぐにネネは腕を離した。

すると、ネネの後ろから声が聞こえた。


「起きたか。気分はどうだ?フェイク?」


フェイク‥‥俺をそう呼ぶ者は1人しか知らなかった。


「よう、久しぶりだな。オリジナル」


「その呼び名も懐かしいな」


「どうやら、ヴェルフェンが上手くやってくれたようだな」


俺とオリジナルが同じ空間に存在しているということは魂を分離させ、それぞれの身体を与えたのだろう。


「あぁ、でも、ヴェルフェン自身はなんか神界の方で会議に呼ばれたから今はいないぞ」


「会議?別次元の創造神が集まるってやつか?」


オリジナルは首を縦に振る。


「あ、あと俺改名したから改めて、『ルイ』という名前にした。だからこれからはそう呼んでくれ」


「カイトの名は俺が継いだのか?」

「そうだな。まぁ、ぶっちゃけ名前なんてどうでもいいしな」


まぁ、もう気にする者なんていないしな。


「じゃあ、ルイ。お前、ステータスってどうなったんだ?」

「それは、俺を鑑定すればいい話だろ?」


「そうだな。そんじゃ、『鑑定』」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名:ルイ・カーマイン

種族:人間

Lv9057

HP:389,347,565/389,347,565

MP:801,724,898/801,724,898

攻撃:3,454,682

防御:1,254,825

素早さ:2,342,526


能力:SSS+


固有スキル

種族変換、言語理解、物質融合、全属性魔法行使 大剣術、生物錬成、鑑定、魔力感知、アイテムボックス、魔法統合、森羅万象、 原初魔法行使、身体変化


スキル

火炎魔法Lv10 氷結魔法Lv10 自然魔法Lv10

白光魔法Lv10 黒闇魔法Lv10 時空魔法Lv10

背反魔法Lv10 砂嵐魔法Lv10 猛毒魔法Lv10

雷電魔法Lv10 水流魔法Lv10 極炎魔法Lv10

極氷魔法Lv10 転移魔法Lv10 極癒魔法Lv10

幻影魔法Lv10 創造魔法Lv10 精神魔法Lv10

呪術魔法Lv10 解毒魔法Lv10 解呪魔法Lv10

破壊魔法Lv10 大嵐魔法Lv10 終焉魔法Lv10


称号

龍殺し、魔族の支配者、時の支配者、大魔導士、

剣豪、神殺し、神々の弟子、神託者、邪神の天敵

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「俺と変わらないじゃないか」


「まぁ、元々一緒だったからな」


それはそうか。同じステータスだったんだからな。


「ステータスのことは分かった。ところでここはどこだ?」


辺りを見回すが見たことのない部屋だ。


「お城の客室だよ。おにいちゃん!」


背後から可憐な声が聞こえてきた。


メアリだ。彼女も俺が起きて嬉しかったのか少し飛び跳ねている。


「こんな部屋があったのか。知らなかったな」


「まぁ、一般的に使ってないですからね」


その後ろにいるディルメイドが補足してくれた。


「2人とも久しぶり。元気そうでなによりだ」


「カイト様は大丈夫なのですか?ルイ様から肉体的には障害はないと聞いておりますが‥‥」


心配そうにこちらを見るディルメイド。


「あぁ、平気だ。不調も感じない」


「そうですか。ご無事でなによりです。では、私は仕事に戻りますので失礼します」


と言い残し部屋を出ていくディルメイド。


「さて、ルイ、お前はこれからどうするんだ?」


「とりあえず、異世界を廻って見ようかと思っている。」


「異世界か。俺も少しは行ったことがあるが、期待に添えるようなやつはいなかったな」


少々、強いやつなどはいたが、俺と対等に戦えた者はいなかった。


「なら、俺と戦ってみるか?」


ルイがそう言ってきた。


「やってもいいが、お前と戦ったら確実って言っていいほどの確率で天変地異が起こるぞ」


「なるほど、そりゃ面倒だ」


ハハッと笑っているルイ。

笑い事にはならないんだけどなぁ。


「まぁ、話はこれくらいにして、俺はそろそろ出発しようかな?」


ルイは空間魔法を発動させて、時空門(エレンタル・ゲート)を創りだした。

時空門(エレンタル・ゲート)というのは世界線を捻じ曲げ世界の境界を外す空間魔法の一種だ。


「もし、お前らが異世界に来る用事があったら会うかもしれないからその時はよろしくな!」


ルイはそう言って手を振って去っていった。


「アイツ、世界が一体いくつあるのか知ってんのか?」


「いくつあるんですか?」


横からネネが聞いてきた。


「ん〜、10万2057次元に980世界だったか?」


「それってどういうこと〜?」


メアリが眠そうに目を擦りながら聞いてきた。


「あっ、えっと‥‥簡単に言うと10万2057の数の次元があるんだがその中の一つの次元に980の世界があるんだ。だから、え〜と、どのくらいだ?」


「1005万1860ですね」


ネネが聞いて即答した。


「わ〜、ネネお姉ちゃんは計算が速いね〜」


俺だってびっくりした。ネネの特技か?


「小さいときに母に教えられて得意なんです」


「すごいな。とても関心だ」


それを聞いたネネは少し顔を赤くしていた。


「そ、そんなことより私たちはこれからどうしましょうか?」


 ネネがいきなり話の話題を変えてきた。そうだな

このままもう少しここにいてもいい気もするがそろそろルマイドの街戻るか。


「そうだな、もうそろそろ街へ戻ろうと思っている」

「そうですか、では荷物をまとめてきますね!」


そう言うとネネは別の部屋に行ってしまった。

その様子を見ていると横から声が聞こえてきた。


「え〜、もう行っちゃうの〜?」


みるとメアリが腕にしがみついていた。


「あぁ、ごめんな。あんまり遊んでやれなくて。また今度きたときに沢山遊ぼう」


「うん!じゃあ、その時はカンテル山脈を使って鬼ごっこしようよ〜」


鬼ごっこか、俺も昔よくやったものだ。


「いいぞ。他にも遊びを考えておくからな」


「やった〜!楽しみにしてるね」


とそんなことを話していると部屋の扉が開いた。


「あ、支度終わりました〜」


ニコニコして入って来たのは支度を済ませたネネだった。


「俺の方も支度はもう済んでいる。そろそろお暇するとしよう」


俺がそう言うとネネはメアリの方へ寄って行き、頭を撫でていた。


「メアリちゃん。元気でね!また、遊ぼうね!」


俺はその様子見ながら転移陣を床に描いた。


「ネネ、そろそろいくぞ。魔法陣を描いたから転移はいつでも出来る」


「うん!じゃあ、またね!」


「バイバイ!おにいちゃん、おねえちゃん」


ニコニコ顔のメアリをみて俺は魔法を発動した。



王都 ルマイドの街

「よし、術式成功かな?」


しっかりとルマイドの街に着いていた。


「これからどうしましょうか?一旦、ギルドに戻りますか?」

「そうだな。戻って依頼でも受けに行こうかな」

そう言って歩き出そうとしたときにある張り紙が目に入った。


「ん?なんだ?」

「どうしたんですか?」


近くに寄って張り紙の内容をみるとそこには‥‥


「‥‥王都 剣術大会?」


張り紙には大きくそう書かれていた。

読者様へ


お読み頂き有難う御座います。m(_ _)m

下にある☆☆☆☆☆にて作者への応援が出来ますのでどうぞ宜しくお願いします(*´∀`)♪


今回、新キャラを登場させました!カイトとの関係はいかに‥‥え?もう、分かってるって?すいませんm(._.)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ