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剣術大会《1》

新参者ですが今年もぼちぼち投稿していきます!

……あれから数日後。


 ついに、剣術大会の当日となった。


 弱いとは言っても、王都内の剣士が集まるのだ。決して気を抜いてはいけない。


「さて、ここが会場か」


 俺たちは剣術大会が行われるという【王都・特別闘技場】を訪れていた。


 会場の入り口には選手と思わしき人たちでごった返していて、暑苦しい。


「今年こそは絶対優勝だな!」

「何言ってんだ!お前、前回優勝者の《双剣》に勝てる訳ねぇだろ!」


 横で何やら盛り上がっているが《双剣》というのは誰だ?前回大会の優勝者のようだが……。


「……ネネ、《双剣》というのは誰だ?」


「《双剣》っていうのは、前回大会優勝者のリードス・アルファーさんの二つ名なんだ〜。両手剣を使って戦うからそんな名前になったんだって」


 両手剣か。昔、使って戦う者もいたな。片手剣と比べ、連撃を繰り出す速さは単純に倍だからな。

 だが、両手剣が使われることが少ないことには、当たり前だが理由がある。


 それは、体力の消耗の激しさだ。


 両手剣は、連撃を瞬間的に繰り出すことが出来るが、全身を使い振るうことを常に要求されるということになる。


 剣を振るうために全身を常に使い振るっていると自然と体力もゴリゴリと削られていく。

 

 このような対人戦に置いては真価を発揮するが、長期戦となれば体力の消耗に身体がついて行けず、結果的に倒れてしまう。


 なので、両手剣を使うということは相応のリスクを負うということだ。


 その両手剣を使う選手というのは興味が湧いた。


「ふむ、出来ればその《双剣》と戦ってみたいものだな」


「マスターの敵では無いと思いますが……」


「……私も正直言っちゃうとカイトくんが負けるとは思えないなぁ」


 2人にそう言われると、照れるな。


 まぁ、元より負けるつもりは無いがな。


「ふむ、そろそろ時間のようだな。じゃあ、準備するか」


 俺は自身の周りに簡易型の結界を張り、身体変化させるために【身体変化】を行使し、大人の身体に変化させる。


 大体、20代ほどの青年の背丈にまで身体を造り変え、結界を解除した。


「ふぅ、取り敢えずこれで目立った行動をしても怪しまれないな。あ、あとこれだな」


 俺はアイテムボックスから縦線が二つ入った仮面を取り出し、顔に被る。


「カイトくん、それは?」


「この仮面か?これはただの顔バレの防止だな。背丈は変えたとはいえ、顔が分かっていれば絡んでくる輩もいるだろうからな」


「へぇ、なんか新鮮だね!」


 まぁ、この時代に来て姿を変えることもなかったからな。ネネにこの姿を見せるのは初めてだ。


「久しぶりにマスターのこの姿拝見しました。やっぱり、背が高いですね〜」


 この姿をしているとリリカは必ず『背が高くていい』と言って来るのだが、背丈だけで考えればアーロンやレストとあまり変わらなかったと思ったのだが、リリカは背が高いのが好みなのだろうか?


「まぁ兎も角、会場の受付に行こうか」


「「はい!」」

 


〜特別闘技場・受付〜


「はい!これで登録は完了です。頑張って来てくださいね!」


「ああ、元よりそのつもりだ」


  受付にて大会への出場登録を済まし、受け取った選手カードを見つめる。


 登録の際、ギルド登録をしたときのように少量の魔力を提供するということをしたが、成る程、こういうことか。


 受け取ったカードに魔力を流し込むと淡い紫色の光を発した。

 どうやら替え玉出場のような不正を防ぐために、魔力の持ち主でなければ今のように光らず、本人ではないということが分かるということか。


 となると、対戦の度に本人だと言うこと確認されるのだろうか?なんとも面倒だ。


「マスター、登録出来ましたか?」


 声をかけて来たのは闘技場の入り口で待機していたリリカだった。

 横にネネの姿も確認出来る。


「ああ、ただ魔力を流し込むことで発光する仕組みになっているようだ。恐らく、本人だと証明するための魔道具なのだろう」


 先程と同じく手に持っていたカードに魔力を流し込み、発光させる。


「このような魔道具は昔はありませんでしたね。技術発展の向上を伺えますね」


「これって確か、試合の前に審査員の人に光ってるところを見せないと試合に出場させて貰えないんだった思うよ?」


「やはりそうか、なかなかに面倒な仕組みをしているんだな」


「この大会が始まった頃は、優勝した時の賞金目当てで替え玉出場とか裏で買収とかの犯罪が多発したことが原因でこう言う面倒な仕組みになったって聞いたことがあるよ?」


 俺のいた時代でも替え玉出場や賄賂による裏取引などの犯罪は後を絶たなかった。

 そのことから魔力による判断というのは非常に有用である。


 魔力の波長というのは1人1人違い、個人を特定するには大変便利だ。


 だが、昔は魔力を残さずに犯罪が行われることも多々あったので犯人の特定には時間がかかっていたが、技術の発展によってこのような魔道具が出てきたのならば犯罪を防ぐことに期待ができる。


 とそんなことを考えていたとき、突然アナウンスが聞こえて来た。


『間もなく、開会式がスタートします。選手の皆さまは速やかに闘技場の競技スペースにお集まりください』


 どうやら、大会が始まるようだな。


「それじゃあ、行ってくるよ2人とも」


「はい。行ってらっしゃいませ」


「頑張ってね!カイトくん!」


 2人の言葉に俺は手を振り、会場へと足を運んでいった。



 会場に入り、適当な場所から開会式の様子を見ていたが、何やら来賓の紹介や開会の言葉など聞いていて飽きるものばかりだった。


『それでは、例年通り大会のルールを説明させて頂きます!』


 お、やっとルール説明か。


 俺は、1割程しか聞いていなかった司会者の説明に耳を澄ます。


『まず、対戦形式は対人でのトーナメント戦となります。選手の皆さん!選手カードの裏側をご覧下さい。そちらに書かれている文字、A、B、C、Dのブロックでそれぞれ戦ってもらいます!』


 俺はカードを裏返し、見てみるとそこには『D』の文字が書かれていた。


『それぞれのブロックで勝ち抜いた者が準決勝に進むことができ、Aブロックを勝ち抜いた者はBブロックの者と、Cブロックを勝ち抜いた者はDブロックの者と戦ってもらい、決勝戦は準決勝で勝ち残った選手同士で対戦してもらいます!』


 なるほど、つまり俺はCブロックの勝ち残った者と戦うということか。そして決勝は勝ち抜いた者との勝負か。


『続いて、対戦においてのルールを説明させて頂きます!勝敗の決定は主に3つ![選手どちらかの戦闘不能の確認][武器の破壊による続行不能][降参の宣言]のいずれかで負けです!因みに、危険と判断した場合はこちらで試合を中断させて頂くこともありますが御了承下さい』


 司会者が続ける。


『また、魔法の使用は禁止、試合中の武器の変更は認められていません。が、試合ごとでの武器の変更は可能ですので存分に武器を振るって下さい!』

 

 ふむ、武器変更が認められなかったら初戦からヘカトンケイルを使うことになるが、そうなると会場に出る被害がとんでも無くなくなりそうだからな。武器の変更が出来るようでよかった。


 俺は、手に持っていた天照を強く握る。


『それではこれより、王都・剣術大会を開催します‼︎』

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