力の差
投稿遅れましたー!申し訳ありません!!
(° Д(((=͟͟͞͞⊂( ‘ω’∩ )オラオラオラ
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(作者、投稿が遅れたのでサンドバッグの刑)
「並列神界の最高神が姿を消したのじゃ」
そう端的にファルヴィスが告げた。
「最高神が消えた?それって不味くないか?」
最高神といえば、全世界の秩序と因果を司っている神界における最重要人物だ。
その消失となれば重大な事件だ。だが——
「まずい状況じゃ。前々から最高神がいなくなるということはあったのじゃが、いつもは1、2日だったのじゃが、今回は数日間もの間不在の状況が続いておる。あの方は基本、何を考えておるのか全く分からない。【空間痕跡】すらも残さず世界を移動するなんぞ、一体どうやったら出来るのじゃ」
ファルヴィスが『はぁ〜』とため息を吐いていた。
空間痕跡を残さずに移動するのは並大抵の所業ではない。
まず、 魔力痕跡と空気痕跡の違いは、普通は地面を歩いた場合、その場に歩いた者の魔力が残り、それを辿っていけばその者に辿り着くことが出来る、これが【魔力痕跡】と言われる物だ。
そして、空間痕跡と言うのは、転移魔法か、空間操作の魔法を使った際に起きる現象だ。空間を歪ませ、移動する転移魔法を使った場合、空間に歪みが生じ、一時的に空間に『跡』が残る。この『跡』のことを【空間痕跡】と呼んでいる。
空間転移を使ったとしたら、空間痕跡を消すことは容易では無い。
例え、空間痕跡を消す魔法があったとしても、維持するには、相当な技量を要するだろう。
「ファルヴィス。空間痕跡なんて消すことなんて出来るのか?」
「普通は無理じゃ。もしかすれば、空間の歪みに同波数の振動を与えれば打ち消すことが出来れば痕跡を残さないようにすることも可能かも知れんが‥‥そんなこと可能なのかのぅ?」
「例え、それを俺にやれといわれても無理だな。空間を振動させることを故意的に発動することは難しい上に、同波数の振動なんて、仮に計測出来たとしても、発生させる技術や技量が足らないだろうな」
と俺が理由を述べていると——
——バシッッ!
「どういうつもりだ?」
いきなり飛んできた拳を余裕で受け止め、拳を繰り出してきた本人に問う。
「気づいていましたか。流石、リリカのマスターであるだけあります」
拳を繰り出してきたのは先程、次男と紹介されたレストだった。
「気配を消して近づいたとしても、心音や呼吸音、風の流れなんかでバレバレだ。逆にバレないと思っていたのか?」
「し、心音?そんなの隠すのなんて無理なんじゃ‥‥」
レストはひどくビックリしたようだ。隠密の常識を知らないなんて、勉強不足だな。
「心音は一定時間の内に心臓の動きを止め、干渉出来る空間で心臓を隔離し、生命維持に心臓が必要ない物として体に思い込ませれば、可能だ。まぁ、そんなことせずとも、時を止めてから襲撃した方が効率がいいけどな」
「そ、そんな方法が‥‥やはり凄いです!カイトさん。不躾がましいお願いかも知れませんが良いですか?」
「なんだ?俺の出来ることなら良いが?」
「俺と力比べをして欲しいんです!自分の技量を確かめたくて!」
自分から、決闘を申し込んで来るとは、なかなかに根性のある奴だ。
「俺はいいが、お前たちの母さんに聞かないと」
「妾は構わないが、カイトと闘うのであれば、アーロン、レスト、ルークの3人で組んで闘うことじゃ。そうせんと、カイトに確実に勝つことは難しいじゃろうからな」
「お、相手はリリカのマスターか。面白そうじゃないか。宜しく頼むぜ!」
「カイトさんが相手か〜。勝てるかなぁ?」
ファルヴィスがそういうと、後ろで暇そうにしていたアーロンと、先程までネネに挨拶していたルートがこちらによってきた。
「ここで闘うと周りが更に酷くなりそうだな。少し場所を変えよう思うんだがいいか?3人とも」
「俺は構いません」
「俺も別に気にしないぞ」
「僕も良いです」
3人の肯定を確認して空間魔法を使おうを思ったが、その時、ファルヴィスが口を開いた。
「カイト、お主、『虚実空間』に行くつもりじゃろ?行くことは良いがしっかりと戻って来るのじゃぞ?」
「当たり前だ。まぁ、もしものことがあったらその時は‥‥楽しみだな」
「まぁ、良いわ。お主は何だかんだ言って戻ってくるしの」
「「「???」」」
俺とファルヴィスの会話に疑問符を浮かべている3人だったが、俺は気にせず空間魔法を発動させた。
◆
〜虚実空間〜
「移動完了っと」
俺たちが移動した場所は、先ほどいた森と全く同じ場所だが、ネネやファルヴィスたちが消えている。
「えと、ここは?」
横で、ルートが問いかけてきた。
「ここは俺の創った『虚実空間』だ。人や動物はいないこと以外、現実の世界と変わりはない。ここなら周りを気にせずに闘うことが出来ると思ってな」
「リリカのマスターはやる事が出鱈目だな。そんなこと出来んのは、お母様か、ヴェルフェンの兄さんくらいかと思ってたのによ」
そんなことをアーロンが横で呟いていた。
空間創造くらいなら神であれば簡単だと思うが……。
「まぁ、説明はこれくらいにして、始めようか」
俺は適当なとこに立ち、ヘカトンケイルを引き抜いた。
向かいには3人が構えを取り、臨戦態勢に入ったということを表明している。
「それじゃあ‥‥‥開始!」
その瞬間、3人が恐ろしさ速さでこちらに向かってきたが、俺は全員を片手ではたき落とした。
「グハァ!」
「グ、ガハァ‥‥」
「ウグッ!」
3人とも、呻き声を上げ、地に伏した。
「どうした?この程度で終わりか?」
俺が3人を挑発すると‥‥
「まだだッ!」
レストの拳が、一気に目の前に飛んできたので、ヘカトンケイルで防ぐと、ギリギリと音が鳴り、火花が散っている。
「中々の力だな。この力と張り合えるとは」
「よそ見は厳禁ですよッ!」
後ろからルートが迫ってきたが、足でレストを蹴り飛ばし、ルートを手で掴み、レストを蹴った場所に投げ飛ばした。
「「ガハッ!」」
レストにルートがぶつかり、互いにダメージを受けた。
「俺を忘れてもらっちゃ、困るぜ!」
中々の速度で上からの襲撃をしてきたアーロンだったが、俺はヘカトンケイルを投げ、アーロンの右腕を切断した。
「うぐッ!いてぇ!」
腕を切断されて、痛いで済むのは流石、亜神と言ったところだな。
……だが、このまま続けても、一方的になってしまいそうだな。少し、ハンデをつけてやるか。
「腕が無くなったところでなんだ!この程度!」
アーロンが力を込めると、先程切断された腕がアーロンにくっ付き、再生した。
「ほう、再生か。高等技術じゃないか」
「甘く見てもらっては困るぜ」
「そうか、なら——」
俺はそう言い、ヘカトンケイルで持っていないもう一方の腕を根元から切断した。
「「「ッッ!?」」」
3人とも何をしているという顔をしている。
「何、お前たちにハンデだ。俺は片腕だけでお前たちを倒そう。行くぞ!」
俺は瞬間的にアーロンへの距離を詰め、ヘカトンケイルの柄の部分でアーロンの顎に重い一撃を与えた。
「クッ、この!」
アーロンは俺に向けて、魔法を放ったが、俺の纏っていた背反魔法に防がれてしまった。
「さて、チェックメイトだ」
アーロンの前に立った俺はそう告げて、ヘカトンケイルをアーロンの胸に突き刺した。
「が‥‥はっ‥‥‥」
すると、アーロンは血を吐き、その場に倒れてしまった。
「ア、アーロン兄さんが……!」
「そんな、亜神がそんな簡単に死ぬ訳が‥‥!」
どうやら2人とも動揺しているようだ。
まぁ、兄弟が目の前で死んだらそりゃそうなるか。
「2人とも、安心しろ。ちゃんと生き返らせる」
俺は、極癒魔法・五十七位階 【完全蘇生】を発動させて、アーロンを完全な状態で蘇生した。
「あれ?俺は‥‥?」
「兄さんが生き返った!え?どうして!?」
「兄さん!大丈夫なのか?」
2人は生き返ったアーロンに近寄って無事を確認している。
「俺の技量は分かったか?」
「ああ、こんな簡単に蘇生魔法を使えるなんて並大抵の力じゃねぇ」
「それじゃ、みんなのとこに戻るか?」
俺は、この質問でこの3人を試した。
普通であれば、ただの力比べということで終わりにするのだが、この3人であればもっと強くしてくれと言ってくるだろう。
まぁ、言ってこなかったらそれはそれで良いのだがな。
「いえ、カイトさん。俺たちに稽古をつけてくれませんか!時間がないのが悔やまれますが‥‥」
レストがそう申し出てきた。
思った通りだ。それで良い。では、その期待に答えてみせよう。
「分かった。お前たち3人に稽古をつけよう。後、時間のことならば気にしないで良いぞ」
「いや、ですが、最高神様も探さないといけないので」
ルートが申し出てくるが、俺は首を振った。
「この空間の時間は元の世界の時間軸とは違うんだ。この世界での1年は元の世界での30分間だ」
このことを3人はポカーンと聞いていた。
「とにかく、稽古をするなら、これから6年間の間‥‥覚悟するんだぞ?」
そうして、俺の稽古が始まった。
継続は力なりと言いますが、神すらも倒す人類となると、力になり過ぎですね(^^)
読者様へ
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