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剣の作成《2》

アイテムボックスから2つの武器を取り出し、先ほどの2つの鉱石と白い刀身を持った神器である『断絶剣ベルフェゴール』を床に置いた。


「カイトくん、この武器も使うの?」


「そうだ。槍の方が境界を守っている《大悪魔ドミオン》が持っていた『魔槍グレイプニル』で、こっちの鎌は時間を操る絶対権限を持っている《時間神ゴーギア》の持っていた『時操鎌(じそうがま)ミラニス』

どっちも神々が扱っていた『神器(じんぎ)』と呼ばれてる武器だよ」


まあ、グレイプニルに関しては、ドミオンが『あんまり使わなくなったからお前にやる』と半ば無理矢理押し付けられたもので、正直使い道に困っていた所だった。


ミラニスに関しても同じような感じだ。ゴーギアが『自力で時間操作をスムーズに行うことが出来るようになったから必要なくなったなぁ』と言って神界の店に売っていたのを俺が買い戻して、今持っているのだがやはり、使い道がないということに気づきアイテムボックスの中でお蔵入りになっていたところだった。


「今回は3つの武器と2つの鉱石を融合させて造る。融合魔法は融合の対象が増えるほど形が歪になりやすいからな。少し魔力を多め使うからネネはどこかにつかまっていた方がいいだろう」


「分かりました!」


ネネはモノかけの木の柱につかまり親指を立てこちらに向けた。


「OKだ。それじゃ【物質融合】発動!」


魔法を発動させると先程の天照と同じように素材が発光し始めるが魔力はその比ではない量を使っている。


「‥‥クッ!」


莫大な量の魔力によって周りにある魔力にも干渉を起こし暴走する危険があるのでネネにはどこかにつかまっているように言ったが予想以上に魔力の量の多く、制御が中々に難しいー一

だが、暴走を起こすのが魔力同士の干渉ならば、逆にこの空間にある魔力を全て融合のために使ってしまえば暴走の危険は無い。


「ネネ!5秒だけ息を止めて柱に強くしがみつけ!」


「は、はい!」


数秒の間でこの空間の魔力を使いきり融合を一気に終わらせる。だが、それには呼吸で魔力を使う俺やネネには無呼吸の状態と同じことで息を止めなければならないのでそれをネネに伝え、その瞬間に融合魔法を完了させ、室内の魔力を元に戻した。


「ぷはぁ!完成ですか?」


「ああ、出来たぞ」


 息が出来るようになり大きく息を吐いたネネは安堵の表情をして聞いてきた。


 俺はそれに答え、足元に転がっている完成した剣を手に取った。


「うん。良い出来栄えだ」


 出来上がった剣は持ち手から剣先に至るまでが漆黒に染まっており、刀身には魔力回路で出来た紅い刻印が刻まれていた。


「あとは、魔石と付与魔法を‥‥と、これで完成だ。さて、性能は‥‥」


前と同じように剣を鑑定してみたが結果は想像以上だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

銘 : ████

種類 : 融合神器

品質:???

HP:+187,457,098

MP:,+219,456,890

攻撃:+1,757,589

防御:+1,372,366

素早さ:+1,536,868


固有スキル

無限成長、破神撃、閭ス蜉幃。慕樟


付与魔法

【腕力強化+500%】【斬撃+150%】【軽量化】【衝撃耐性+200%】【体力補佐】 【無尽蔵】【超硬化】【劣化無効】【自動修復】【鋭利化】【亜速刃】【魔力増幅】【火炎属性耐性】【精霊耐性】【魔撃】【破弾】【潤滑性補助+150%】【時空影響無効化】【水流属性耐性】【風属性耐性】【耐超高温】【地面属性耐性】【白光属性耐性】【黒闇属性耐性】【強毒耐性】【能力鑑定阻害】【自然属性耐性】【破壊耐性】

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これは凄い。ステータスの上昇値も高いが固有スキルか‥‥武器が付与魔法ではなく独自のスキルを持つ、品質が特定出来なくて当たり前か。


鑑定結果

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無限成長:戦闘や敵の撃破などの理由での使用時に能力が上がり、無限に成長する。

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破神撃:神を穿つ為の力。神属性に対して攻撃力が3倍になる

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固有スキルのうちの2つはこんな感じの効果だった。

正直、とても嬉しい。無限成長の効果で更に強化することが出来て、破神撃で邪神なんかとまた戦うことになったとしても有利に戦闘を持っていくことができる。だが問題は——


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

閭ス蜉幃。慕樟:譚。莉カ縺ォ蜷医▲縺滓焚蛟、縺ォ蛟、縺吶k縺ェ繧峨?縲∵ャ。縺ョ蝗コ譛峨せ繧ュ繝ォ繧帝。慕樟縺輔○縺セ縺吶?

邨碁ィ灘?、:0

迴セ蝨ィ縲?。慕樟縺吶k縺薙→縺ヨ縺ァ縺阪k蝗コ譛峨せ繧ュ繝ォ縺ッ0縺ァ縺ゅk

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鬘慕樟縺セ縺ァ縺ォ蠢?ヲ√↑邨碁ィ灘?、:2066990

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これだよなぁ。スキルから読むことが出来なかったが能力をみた結果がこれだ。スキルの【言語理解】を発動させてみたが変わることはなかった。

ということは言語の問題というわけではなさそうだ。


「カイトくん!カイトくん!」


後ろから声が響き、思わず後ろを振り向いた。

そこには白い髪のネネが俺を凄い近距離でみていた。


ち、近い‥‥。顔が熱くなるのを感じたがブンブンと首を振り、正気に戻した。


何を考えているんだ俺は、相手は15歳くらいで俺は8250歳だぞ。酷いほど掛け離れている。


「ご、ごめん。で、なんだ?」


「あ、いや、その剣の銘って何にするのかなぁと思って」


「そうなんだが、もうこの剣の銘は決めてあるんだ。この剣の銘は『神滅剣(しんめつけん)ヘカトンケイル』だ」


ヘカトンケイル——いくつかの世界を壊滅させたと言われている神話の怪物だ。


微妙に不吉な感じがするが強いことに変わりはない。ということでこの銘にした。


「ヘカトンケイル‥‥カッコいいです!カイトくん、ちょっと持ってみてもいい?」


「別に構わないが、【軽量化】の魔法を付与してはいるが 少しは重いからしっかり持ってな」


「はい!分かりました。では——」


俺はネネにヘカトンケイルを手渡す。


「凄いです——って重た!」


ネネがヘカトンケイルの重さに耐えきれず手を離すと剣の形に宿の床に穴が開いてしまった。


「わわ!すいません!ど、どうしましょうこの床‥‥」


 ネネが床をみておろおろしている。


 このくらいなら直ぐにでも直すことが出来るんだけどな。


「ネネ、落ち着くんだ。このくらいなら直ぐに直せる。どの程度の重さか説明しなかった俺にも非があるしな」


ヘカトンケイルを拾い上げ、床の穴に時間を逆行する魔法【特定逆行(デミト)】を使用し穴を修復した。


「因みにその剣ってどの位の重さがあるの?」


「これか?えっと、【軽量化】を付与した状態だと200kgくらいで、してない状態だと1トンくらいだな」


「‥‥重すぎません?」


「まぁ、筋トレ程度だな。ネネもLv1000くらいになったら1トンくらい軽いだろうな」


「‥‥‥Lv1000」


普通にネネでも到達は出来ると思うのだが‥‥。


「まぁ、少しずつで良いからな。とりあえず、大会まで後、一週間あるからギルドに行ってクエストを受けて剣とかの練習をしよう」


「はい!クエスト頑張ります!」


「じゃあ、行くぞ!」


俺たちは宿を後にし、ギルドに向かった。

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