表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/153

第七十七話

 俺が、その提案をしようとしたその時、取調室の扉が開いて、衛士長っぽい人が中に入ってきた。


「ただいま戻りました。お時間をお掛けしてしまい、申し訳ございませんでした」


 入ってくるなり、さっきまでの態度とは一転した対応を見せる。どういうことだ? すると、俺の困惑が伝わったのか、衛士長っぽい人は苦笑した。


「先ほどは、身分も分からず、失礼な態度をお見せしてしまいました。ところで、巫女様が居られるようなのですが、お取込み中でしたか?」


 そこで、部屋の中にいるソルティアさんに気が付いたようだ。お取込み中というか、会話中だったな。


「えっと、カーディルさんって、お偉いさんだったりしましたか?」


 ソルティアさんが、そんなことを聞いている。お偉いさんだったらこんなところにいないと思うがな。


「メシア王国からの使者としてやってきた方です」


 衛士長っぽい人がそう言うと、ソルティアさんは、座っていた椅子から飛び上がった。


「そんな方だったんですか! そうとは知らずに、いろいろと詰め寄って聞いてしまって……」


 ソルティアさんも、俺が何者か知ったことで、恐縮してしまったようだ。


「全く気にしてないから、大丈夫だよ。それで、手紙はどうなったの?」


 今回の訪問の半分の理由はこれだったので、これが分からないと話にならない。


「それは、先ほど首相に渡させていただきました。後ほど首相と直接会える時間を設けておりますので、それまでは一室でお待ちいただくことになりなす」


 なるほどね。手紙だけ先に渡ってるのか。俺も内容は知らないから、会っても何も話せないが、それでも会った方がいろいろと都合もいいかもしれない。返事とかを聞かないといけなかったりしたら大変だしな。


「ソルティアさん、そういうわけだから僕は行くんだけど、今度話せたり出来る?」


 俺が聞くと、ソルティアさんは首を縦に振った。


「分かりました。私は基本的に街の真ん中にある教会にいるので、いつでも来てください」


 教会か。巫女なのになんで神社じゃないのかと思ったが、そこは突っ込んでも返答はないだろう。


「それでは、ご同行お願いします」


 衛士長っぽい人がそう言って先導するので、俺はソルティアさんに挨拶をして、取調室を出た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ