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第七十六話

 突然取調室に入ってきた少女は、一度深呼吸をしてから、自分の気持ちを落ち着かせた。そして、俺の反対側の椅子に座る。


「まずは、自己紹介をさせてもらいますと、私はソルティア・シャーレイって言います。この国では、降神の巫女をやっています。降神の巫女って言うのは、この国が宗教国家だった頃の名残で、神からの御告げを聞いたりする人です。それで、お名前を伺っても?」


 彼女、ソルティアさんの自己紹介が終わったので、俺も名前を名乗る。


「カーディル・ナディアだよ。メシア王国で騎士をやらせてもらっている」


「カーディルさん、ですね。それで、言い伝えについてなんですけど、何世代か前の降神の巫女が御告げを聞いたんです。なんでも、降神の巫女の元に、空から青年が降ってきたとき、世界が真の姿を取り戻し、再び動乱の時代が始まるだろう、って言うんです。まぁ、何世代も前の話だったんで、殆どの人は覚えていないんですけどね。だから、空からカーディルさんが降ってきたときは本当にびっくりしたんですよ。言い伝えの通りのことが起こったって言うのもそうですけど、それが私のときに……」


「ちょっと、ソルティアさん。何が言いたいの?」


 俺は、再びさっきの熱が入りだしたソルティアさんを見て、言葉の途中で割って入った。彼女はそれでなんとか現実に戻ってきたが、話を聞かなくなったらどうすればいいのかが想像もつかなかった。


「すいません、ちょっと興奮してしまって。それで、私が言いたいのは、世界の真の姿っていうのが何かって言うことです。御告げの中心人物だと思われる貴方なら、何か知っているのではないかと思ったので、いてもたっても居られずにここまで来てしまいました」


 なるほど、俺が現れると、世界の真の姿が取り戻されると。それで、その現れる人である俺なら、それが何なのか知っているかもしれないと思ったわけだ。だが、生憎俺はそんなことは知らない。


「そういうことだと、残念ながら分からない。僕は普通に使者としてやって来ただけだからね」


 俺は、そこまで言って、女神様に言われた、勇者というのを思い出した。もしかすると、それと関係しているのかもしれない。


「そうですか。それは残念です。動乱っていうのが、どうにも物騒なものにしか思えなかったので、少しでも情報を得ておきたかったのですが、知らないですよね」


 俺が知らないと言ったことで、想像以上に凹んでいるソルティアさん。俺としても、その情報は仕入れておきたいので、一つの提案をすることにした。

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