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第六十一話

 セリナリア様は、自分で納得すると、指をパチンと鳴らした。すると、ホワイトボードっぽい何かが突然現れた。


「では、神の愛し子の力の使い方を説明します」


 いつの間にか、セリナリア様は、女教師っぽいメガネをかけていた。結構固い人かと思っていたが、案外、茶目っ気の多い人なのかもしれない。


「ここからは、神の愛し子と何回も言うことが面倒なので、能力と仮称します。能力は、基本的に生まれたときから使い方を分かっている方が多いです。貴方は分からないようなので、分からなかった方々の解決方法を紹介します」


 皆使い方分かるのかよ。俺なんか、今日まで、こんなことが出来ることを全く知らずに過ごしてたぞ。分からなかった人もいるらしいから、俺だけが異常な訳ではないようだけど。


「一つ目の例は、死んでも蘇る能力の持ち主です。その方は、死ぬことで蘇ったそうです」


 良い能力だな、それ。というか、かなり反則じゃないか? 時を止められるらしい俺の言えたことじゃないか。というか、これは流石に参考に出来ないな。死んだら俺は終わりになっちゃいそうだし。


「次の例は、世界中のあらゆる場所を見ることが出来た方です。その方は、見たい方向を向いて、前方何メートルを見るという風に意識することで、その地点を頭上から俯瞰したそうです」


 世界中を見れるのか。その人には、世界がどんな風に写っていたんだろうな。


「次の例は、人の運命を見ることが出来た方です。その方は、人の目を見ることで、その人の運命を見たそうです」


 人の運命を見る、か。色んな能力があるんだな。その人の目を見るねぇ。


「一先ずはこんな所でしょうか」


 ホワイトボードっぽい何かに三種類の例が書かれた。バラバラだなぁ。


「無理矢理分類するなら、条件発動型、意識発動型、能動発動型といった所でしょう」


 うーん、よくわからんな。どうすれば出来るんだろう。


「そろそろ時間です。もし、聞きたいことが出来たら、会いたいと強く念じながら眠ってください。再び夢で会えることでしょう」


 ちょっと待って、そう言おうと思ったが、俺の意識は段々と薄れていった。きっと、そろそろ起きる時間なのだろう。


 さぁて、時間を止める練習でもするか、なんて思いながら、俺の夢の意識は消えた。

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