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第三話

 次の日、誰もいない時間に魔法を試してみることにした。といっても、誰かに教わったわけではないので全くやり方が分からない。でも俺は赤ん坊で動くことも出来ないので他に出来ることもない。だったら一番気になるこれを続けるほうがいいだろう。


 魔法は見た感じ体の中から出てる気がするんだよなぁ。メイドさんは必ず手のところから魔粒子(あの粒はこう呼ぶことにした)を出してたし。きっと体のなかに以前にはない何かがあるはずだ。体中に意識を向けろ!うあ?なんか変な違和感がある。自分の体の中の全てにとても細かい粒みたいなのが無数に入っているような感覚がする。気持ち悪い。なんでこんなに違和感があるのに気がつかなかったんだ?もしかしてこの違和感の元みたいに感じる粒みたいなのが魔粒子(仮)なのか?もっとよく調べてみよう。お、なんか流れてる気がする。なぜ分かるのかよくわかんないけど頭の方から体の外側をまんべんなく流れていって、体の中心から頭に戻っていってる感じだな。きっとこれは魔粒子だろう。じゃないと説明つかないしな。


 これを操れるのだろうか。動け!うわ、なんかうごめいた。でも、うごくのか。きっとなんも考えず動け!としか考えて無かったからだな。次はどんな感じに動くのかちゃんとイメージしてやろう。じゃあ、手からでろ!


 ザバーン!!!


 おぉ、めっちゃ出た。すげぇ。あ、体の中の粒みたいなのが無くなりそう。あれ、意識が薄れてきた。クラクラする。だめだ。意識が...途切れ...。





 あれ、寝てたのかな。さっきまで窓の外は明るかったのにもう暗いや。魔法を試していたはずなんだけどな。そういえば、意識を失う前のとき体の中の魔粒子がほとんど無かったな。そのせいかもしれんな。今は沢山余ってるな。もっとできそうだ。でも、さっきみたいにぶっぱなしてもしょうがないな。次はメイドさんとかの真似をしてみるか。でも水とかは出さないほうがいいかな?ばれたらどう思われるか分からないし。だとしたら風か。なんか弾けてたよなー。よーくイメージすればできるか。風よ、出ろ! お、さっきは勢いよく出したからすっごい大きな音がしたが今度は静かだな。だんだん、魔粒子が一ヶ所に集まって、弾けた。そのとたん、猛烈な風がそこから吹き荒れた。うわ、危ねぇ、風強すぎだ。吹っ飛ぶかと思った。なんでこんなになったんだろう。メイドさんはこんなにはなっていなかったが。なにが違うんだろう。そういえばもっと少なかったかもしんないな。もうちょっと減らそう。おぉ、そよ風程度になった。成る程なぁ。威力は量できまるのか。まぁ仮説でしかないが。なんなんだろうな、魔粒子って。特別な粒子かなんかなのだろうか。そのうち本とかで探してみたいな。メイドさんに聞いてみるのもいいな。あ、誰か来てる。もうやめにしておこう。


 結局その後はできなかった。しょうがないから明日やろう。

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